秋の味覚の王様、松茸を求めてキノコを知り尽くしたフレンチの天才、山岡昌治シェフとタレントの遼河はるひが信州へ。今回は松茸の香りを極上の信州牛に閉じ込めた、和とフレンチのコラボが実現！

山岡シェフと遼河が訪ねたのは信州屈指の観光地、長野県中部・上田市の別所温泉。2人は松茸の匠と待ち合わせている、別所温泉から車で10分ほどの山の中へ。ここで匠の池田榮五さんと対面。池田さんは生まれも育ちもここ別所温泉で、物心がついた時から60年もの間、松茸はもちろん季節のキノコを採取する、この山の隅々までを知り尽くしている山の匠だ。

松茸が見つかるのは“山の運”だという池田さん。ときにはまったく収穫がないこともあり、この日も池田さんが毎年松茸を発見している秘密の場所へ連れて行ってくれたものの、松茸は見つからず。ところが次に向かったポイントでは広い林の中から、しかも落ち葉に隠れていた松茸を発見！さらに違うポイントでも次々と松茸を見つけ、山に入って1時間ほどで計6本の貴重な松茸を得ることに。

池田さんは普段、別所温泉で野菜やお惣菜を売るお店を営んでいる。さらに自分が採った松茸を食べてもらいたいと、店の奥には、息子さんと共に経営するレストランがある。そのレストランには、松茸を使ったピザを焼くために作った池田さんオリジナルの窯が置かれ、遼河もはじめて見た松茸ピザに大興奮！

山岡シェフは池田さんのレストランを借りて調理を開始。松茸の香りとうま味を最大限に活かすため、信州牛のもも肉と合わせて「国産松茸と信州牛のブレゼ」を作っていく。ブレゼとはフランスの料理法で、簡単に言うとココット蒸しのこと。ココット蒸しは、フランス伝統の鍋料理となる。材料の松茸は一本1万円！それを4本も使用し、信州牛も池田シェフが「脂の入り方がすごくいい」と高評価の品だ。調理の際は池田さんが考案したピザ窯が大活躍！焦げ目がつかず、松茸本来の味と香りが強調できるよう特殊な構造になっており、この窯でじっくり火を入れることで山岡シェフ渾身の一品も、松茸が豊かに香る仕上がりに。山岡シェフは最後にフレンチの技で、風味をさらにアップさせた。こうして、信州で極上の“おいしい秋”が完成！