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2020-10-10「小布施栗」

『和菓子の町 小布施の栗』

  • 【ロケ地】長野県小布施町
  • 【出演者】𠮷野 建(『タテルヨシノ』パートナーシェフ)
         岡本 玲(女優)

秋風の爽やかな長野県小布施町。知る人ぞ知る栗の名産地であるこの地で、江戸時代から代々続く栗農家の13代目を訪問。奥深い栗の世界に触れながら、フレンチの匠・𠮷野建シェフが極上のマロンデザートを作り上げる!

小布施町の栗栽培の歴史は古く、600年前の室町時代が始まり。その歴史を受け継いでいるのが、小布施栗の匠・平松幸明さんだ。所有する畑は3.5ヘクタールほどあり、広さは東京ドーム約1個分!栗の木は1000本以上ある。収穫はこれからが山場で、1か月間で約10トンも採る。最盛期にはお手伝いを頼んで、20人がかりで作業しなければ間に合わないとか。そこで𠮷野シェフに加え、一緒にこの地を訪れた女優の岡本玲が収穫を手伝うことに。

岡本や𠮷野シェフが驚くのは、小布施栗のサイズ。大人の手に載せてみても、堂々と存在感を示す大きさだ。なぜこれほど大きく育つのかというと、栗畑に秘密があるという。栗栽培で1番大切なのが日当たり。栗は日が当たる枝にしか実をつけないため、平松さんは栗の木を5メートル間隔で植えて、枝同士が重なりあい日光を遮らないようにしている。そのために日光をいっぱい浴びることが出来るので、栗がたくさん養分をためて、大きく育つのだ。

栗は「栗拾い」という言葉からわかる通り、落ちたものを拾っていく。実は普段食べている栗は種の部分。地面に落ちているものは新しい芽を出す準備が出来ている状態で、養分をいっぱいため込んで1番おいしくなっていることの証なのだ。𠮷野シェフは採ったばかりの風味豊かで鮮度抜群の栗を生のまま試食して、岡本を驚かせる。

かんでいくと甘味が感じられ、「生でスライスしてサラダに乗せてもいいですね」とさっそくアイデアが浮かんだようす。

市場に流通しているほとんどの栗が煙で燻して付着している虫を駆除してから出荷する中、平松さんは人間の目での入念なチェックを行い、「無燻蒸」のものを出荷している。まさに栗本来の風味がつまった極上品だ。𠮷野シェフは小布施町で人気の高い栗料理店の別邸にある厨房(ちゅうぼう)を借りて、平松さんの栗を今回初めて作るというデザートにする!完成した一品からは栗のいい香りが!デザートで秋の風味をご堪能あれ!!

  • 平松幸明さん

    平松幸明さん

  • 「タテルヨシノ風小布施栗の茶巾包み」

    「タテルヨシノ風小布施栗の茶巾包み」