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2020-01-11「滋賀県 伊吹大根」

『伊吹山でとれる辛味伊吹大根』

  • 【ロケ地】滋賀県米原市
  • 【出演者】林亮平(『てのしま』主人)
         あめくみちこ(女優)

滋賀県米原市で、江戸時代から守り抜かれてきた伝統野菜、伊吹大根。そのおいしさの秘密を求め、日本古来の食材を探求する若手料理人・林亮平シェフとあめくみちこが現地へ向かう。

2人を出迎えてくれたのは、伊吹大根の匠・前澤静尾(しずお)さん。先祖代々、100年以上に渡って伊吹大根を作る農家に生まれ、60年以上農業を続けている。
一行が訪れたのは、滋賀県の最高峰・伊吹山の中腹にある匠の畑。伊吹大根は、長さおよそ15センチで、ずんぐりとした可愛らしい見た目。まずは、かじって味見させていただき、その甘味を堪能する2人。

標高350メートルにある畑はふもとに比べ気温が5度近く低い。氷点下になると伊吹大根は凍結から身を守るためデンプンから糖を作り出し、甘くなる。
しかし、おろすと、普通の大根よりはるかに辛味が強くなり、2人も驚きの表情。

大根のほかにも玉ねぎや、白菜、カブなども栽培し、家族と共に昔ながらの自給自足の生活をする前澤さんのお宅に寄り、おすすめの伊吹大根の味わい方を教えていただく2人。伊吹大根おろし飯は、大根おろしにしょうゆをかけ、ご飯の上に乗せるだけ。伊吹大根の辛味を生かしたシンプルな一品で、地元ではおなじみの食べ方。

かつて伊吹山には伊吹大根を育てる畑がたくさんあったが、現在あるのは前澤さんの畑だけ。
一時は生産者も1人にまで減った伊吹大根。しかし「伊吹山麓元気農業協議会」が発足し、現在は約20名まで増えている。伝統の野菜を絶やさぬ努力を重ねる前澤さんたちのためにシェフが腕をふるう。

シェフが作るのは、地元特産、近江牛のタンを使用した「牛タン大根」。ゴロゴロとした大根と牛タンの上に、きざんで炒めた大根の葉を乗せた逸品の味わいとは…!?

  • 前澤静尾さん

    前澤静尾さん

  • 「伊吹大根と近江牛の炊き合わせ」

    「伊吹大根と近江牛の炊き合わせ」