2019年 放送予定

松本清張の名作『疑惑』で初共演
松本清張作品で悪女役を極めてきた米倉涼子が
黒木華演じる悪女と対峙する!!
■松本清張作品で数々の悪女を演じてきた米倉涼子が、今度は悪女を弁護する!

 数々の松本清張作品で主演を務め、鮮烈な印象を残してきた米倉涼子。彼女が2019年、新たな清張作品に挑みます! 今回挑むのは、清張作品の中でも屈指の人気を誇る名作サスペンス『疑惑』。『黒革の手帖』をはじめ、『けものみち』『わるいやつら』『熱い空気』といった清張作品で、名だたる悪女を演じてきた米倉ですが、今回は“悪女に手を差し伸べる弁護士”役で新境地を拓きます!
 米倉が演じるのは、真実解明のためなら手段を選ばない敏腕弁護士・佐原卓子。ブラック企業を次々と勝訴に導いてきたことも相まって、「最低の弁護士」と揶揄される女性です。彼女はある日、保険金目的で夫を殺した…との疑惑が囁かれる“悪女”を弁護することに! エキセントリックな言動に振り回されながらも、決してクロとは決めつけず対峙し、真相を追求していきます。
 なお、今回は『疑惑』を初映像化した1982年の映画版同様、原作では男性となっている弁護士を女性に置き換えつつ、2019年版ならではの新解釈で物語を描写。新たな視点から、対極の背景を持つ女同士の“スリリングな関係性”も色濃く描出します。はたして米倉は、有罪が濃厚とされる悪女を相手にどう立ち回り、どんな顔を見せてくれるのか――。どうぞご期待ください!

■黒木華が悪女役に初挑戦! 初共演となる米倉涼子をあの手この手で翻弄する

 米倉と対峙する悪女・白河球磨子を演じるのは、2014年にベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)も受賞した、20代きっての実力派女優・黒木華。彼女がついにテレビ朝日のドラマへ初出演し、米倉との初共演を果たします。しかも、今回は悪女役に初挑戦! 現在放送中の大河ドラマ『西郷どん』では素朴な可愛らしさと芯の強さを併せ持つヒロイン・岩山糸を好演中の黒木ですが、『疑惑』では世間から“悪女”と呼ばれる一筋縄ではいかない女性を演じ、自身のキャリアを大きく覆します。
 球磨子は笑ったかと思えば泣き、しおらしいかと思えば、突然口汚い言葉で罵り出す謎めいた女性。まるで魔物のように妙な魅力を放ち、周囲を翻弄します。そんな複雑怪奇な女性を、黒木が全身全霊で立体化。米倉との予断を許さない芝居合戦、そこから生まれる新鮮な化学反応に注目です。

 なお、米倉と黒木を取り巻く共演者は近日発表予定。見応えのある豪華な顔ぶれが待ち構えていますので、どうぞお楽しみに!

主な登場人物

佐原卓子(さはら・たかこ)(42)

米倉 涼子

民事専門の有能な弁護士。冷静かつフラットなスタンスで、事件や依頼人と向き合う。負けず嫌いな性格で、真実を明らかにするためならば、手段を選ばない。加えて、ブラック企業を弁護して勝訴する機会も多いため、ネットやSNSには悪口があふれ、「最低の弁護士」と揶揄されている。その反面、持ち前の美貌と可愛らしい笑顔で、少女の頃から常に周囲の人に愛されてきた。5年前に愛する夫が病死。現在は夫のあだ名と同じ「バカボン」と名付けたネコと暮らしているが、不思議と仕事の善し悪しを教えてくれるそのネコがなぜか興味を示したことから、保険金殺人の嫌疑をかけられた白河球磨子の弁護を引き受ける。だが、これが一筋縄ではいかず…。

白河球磨子(しらかわ・くまこ)(33)

黒木 華

熱海の老舗レストラン「梅花楼」の社長・白河福太郎の後妻。傷害や暴行、恐喝で4つの前科がある。福太郎と一緒にドライブしていたところ、車が絶壁から海へ落下。福太郎のみが溺死したため、「生命保険金を狙って、夫を故意に死なせた」との疑惑が世間に広まり、“稀代の悪女”のように扱われる。実際、感情や態度がコロコロ変わって理解不能ではあるが、妙な魅力があり、関わる人間(特に男たち)を次々と翻弄。自分の弁護を引き受けた佐原卓子のことも、千変万化する言動で振り回す。旧姓の「鬼塚」にちなみ、世間から「鬼クマ」と呼ばれている。生い立ちには謎が多い。

あらすじ

 どんな手を使ってでも真実を追求し、その有能ぶりとは裏腹に「最低の弁護士」とも揶揄される佐原卓子(米倉涼子)。彼女のもとに弁護士・原山正雄から直々の依頼が舞い込んだ。体調が思わしくないため、ある女性の弁護を引き継いでほしいというのだ。その女性とは、疑惑に満ちた事件の渦中にいる白河球磨子(黒木華)――世間から「鬼クマ」と呼ばれ、好奇の目に晒されている悪女だった!
 その事件は激しい雨の日、熱海港の岸壁で起こった。球磨子は夫・白河福太郎と2人でドライブに出かけたのだが、車ごと海へ転落。泳げない福太郎はそのまま車内で溺死し、脱出に成功した球磨子のみが生き延びたのだ。球磨子は夫の運転ミスによる事故を主張したが、まもなく不審な点が散見し始める。車内からスパナが発見された上に、球磨子が夫にDVを振るう動画がなぜかSNSで拡散。周囲の人々からも日頃の悪行を糾弾する声が浮上し、前科四犯という過去を持つ球磨子にとっては、すこぶる分の悪い状況だった――。
 それでも無実を主張し続ける球磨子。業を煮やした警察はついに、別件逮捕という強硬手段に! だが、それで折れるタマではない球磨子は、留置場に入るや看守をたぶらかし、いきなり襲われたと話を捏造して騒ぎ立てる。連絡を受けた卓子が駆けつけると、甘えるように感謝する球磨子。だが、卓子が真正面から、福太郎を殺したのかと問いただした途端、貝のように口を閉ざしてしまい…。
 まもなく、卓子の中でひとつの疑問が浮かび上がる。そもそも球磨子は本当に世間で言われるような“悪女”なのだろうか――。卓子は球磨子の本性と、事件の真相を解明するため、巧みな話術でゴシップ記者・秋谷茂一らから情報を収集。不透明な球磨子の生い立ちをひとつずつ紐解いていこうとする。一方、何が何でも球磨子を有罪にしたい検事正・小田秀子は、卓子を陥れようと画策し…!

コメント

米倉涼子(佐原卓子・役) コメント

 1982年の映画版が好きで何度も見ていたので、私と同じ弁護士役を演じられた岩下志麻さんにもすぐに報告しましたし、撮影前は「志麻さんのようにカッコよくて、落ち着いていて、ブレのない弁護士を演じられたらな」と思っていたんです。でも撮影初日に、それは無理だと気づきました(笑)。実際に演じてみて気づいたのは、私には私らしい卓子像があるんだろうな、ということ。過去に出演した松本清張作品で悪女役が多かったせいか、少し球磨子寄りになっている感もありますけど(笑)、そのぶん新しいキャラクターができているような気がします。また、今回は悪女を受け止める側の役。何をしでかすか分からない球磨子のような女性を相手にすると、「悪女役は自由なぶん、受け止める側はいろいろ我慢しなきゃいけないんだな。自分が悪女を演じていたときも、周りはそう思っていたんだろうな」と実感して、また違った角度から物事も考えられるので、勉強になっています。
 黒木さんは私も大好きな女優さん! 共演を楽しみにしていたので、撮影が始まった今も緊張しています。実は、彼女が演じる球磨子を初めて目の当たりにしたときに「うわっ!」と圧倒されて、プロデューサーさんにも「私、負けたっぽい…」と漏らしたんですよ(笑)。先日撮影した接見室のシーンでも、球磨子の表情や動きに、私も思わず影響を受ける場面がありました。そういう化学反応はとても刺激になりますし、お互いにいい形で影響し合えていたらいいなと思いながら、撮影に臨んでいます。
『疑惑』は押しも押されもせぬ名作。タイトル負けしない作品にできたらいいな、と思います。

黒木華(白河球磨子・役) コメント

 米倉さんと共演できて、うれしいです。以前から「きれいな人だなぁ」と思っていたんですけど、実際にお会いしたら、本当にきれいで! また、何をしてもドンと構えていてくださる感じなど、卓子の魅力が米倉さん自身からも強く感じられて、一緒にお芝居をしていると面白くてたまらず、とても楽しいです。
 私は普段、三歩下がってついていく女性の役を頂くことが多いのと(笑)、球磨子のような悪女を演じているとどうしても舞台っぽいお芝居になってしまったり…と難しい部分が多く、日々迷いながら演じています。ただ、今回の脚本では球磨子=ミステリアスな悪い女という描写に終始せず、わりと人間味のある、どこか悲しい部分がちゃんと描かれているので、そこが私にとっては唯一やりやすい点です。1982年の映画版で桃井かおりさんが演じられた球磨子はチャーミングで、悪くて、すごく色っぽい魅力的な女性だったのですが、それをすべて真似るなんて自分には無理(笑)。ただ、チャーミングさだけは何とか取り入れたいですし、悪の魅力もちゃんと出したいなと思っています。とにもかくにも、好き勝手やれる役ではあるので、いろいろと模索しながら楽しく演じていきたいです。
 松本清張作品に挑戦するのは今回が初めてですが、本当に面白いなと日々感じています。『疑惑』はミステリアスで、すごくエンターテインメント性に富んだ物語。女同士のやり合いをぜひ楽しみながら見ていただきたいです。

内山聖子(テレビ朝日ゼネラルプロデューサー) コメント

資産家の老人の若い後妻が、保険金目当てに夫を殺す――!?
松本清張の『疑惑』は、いつか米倉さんとやりたかった大切な企画。
悪女の米倉涼子ではなく、悪女に寄り添い、理解し、調教していく(笑)新しい人間像。
そして得体のしれない悪女を魅力的に生きる黒木さん!
このふたりの競演は必見です!

スタッフ

原作

松本清張
『疑惑』(文春文庫刊)

脚本

竹山 洋

企画協力

古賀誠一(オスカープロモーション)

チーフプロデューサー

五十嵐文郎(テレビ朝日)

ゼネラルプロデューサー

内山聖子(テレビ朝日)

プロデューサー

峰島あゆみ(テレビ朝日)
菊地裕幸(ザ・ワークス)
伊賀宣子(ザ・ワークス)

演出

松田秀知

制作協力

ザ・ワークス

制作著作

テレビ朝日