広島原爆投下の2週間前、皇居に長崎原爆と同じ形をしたパンプキン型爆弾を落としたパイロットがいた。彼の名はクロード・エザリー
結果的には標的をはずしてしまうが、彼こそが広島原爆を落としたB−29エノラ・ゲイに爆撃のGOサインを出していた509部隊のパイロットである。
彼は長崎原爆の後、8月17日に予定されていた第3の原爆作戦=東京原爆投下に際して投下パイロットの候補にもなっていた。
戦後、509部隊はアメリカで英雄として迎えられるが、なぜか彼だけは奇行を繰り返すようになる。

郵便局荒らしや強盗未遂…酒に溺れて転落していくエザリー
やがて彼は日本に手紙を書き送る。
  『原爆投下は誤りだった・・・私もヒロシマの犠牲者である。』
ヒロシマへの謝罪・・・
当時、アメリカでは異例ともいえる元パイロットの謝罪
しかし、その真意は明らかにされる事もないまま、エザリーは59年の生涯を終えた。

一体、彼に何があったのか・・・
俳優・大沢たかお「エザリーの人生を辿る旅」が始まった。
元米軍兵士や親族ら関係者によって明らかになるエザリーの半生。 
やがて、彼らの口から語られたのはエザリーの人生を大きく狂わせることになったある実験だった。
   
テニアン島そしてアメリカ横断ロケを敢行。
大沢たかおが旅の最後にたどり着いたエザリーの心の叫びとは・・・?