#02「フルタの凄み」

2009年3月7日。


1回表、イチローがキム・グァンヒョンのカーブをとらえた瞬間の
東京ドーム。
場内にコールされた松坂大輔が、
1回裏のマウンドに向かう時の東京ドーム。
国民的スーパースターへの、東京ドームが破裂しそうな大歓声。


まだまだ先の長いシミズの人生の中で、忘れられない名シーンランキング上位に食い込むことは間違いありません。
そしてそのシーンを、放送席のマイクの前で迎えたことは一生の財産です。


因縁の対決になったWBC東京ラウンド日本対韓国、第1戦。
日本が「歴史的大勝」を飾りました。
古田さんとシミズは、この試合のゲスト解説と実況アナウンサー。
「フルタの方程式」とは一味違う形で共演することができました。


そこで、僕は古田敦也の凄みを見せつけられることになったのです!!
「まだ3球しか投げてないけど、キム・グァンヒョンはストレートが走っていない。」
「ここはインコースのスライダーを投げてくるから、それを見極められるかどうか。」
「ここは三振ゲッツーをとりたいから、スライダーを投げてくる可能性が高い。」



その解説が、ズバズバ当たるのです!!
ズバズバという表現は、こういう時に使うんですね!!ってぐらいズバズバ当たる。
今まで僕は、ズバズバという言葉を安易に使っていました!!
ズバズバという言葉よ、今までごめん!!

と、シミズは意外と、興奮しやすい人間なのです。
今回の実況中も、立ち上がりコブシを握りながら喋っていました。

さて、試合は日本がリードを広げる一方。
2回表が終わったあとのCM中、興奮しやすいシミズは、
「これコールドあるんじゃないっすか!!」とスタッフと盛り上がっていました。
そのとき、古田さんが口を開きました。

「浮かれたらあかん。こういうときこそ地に足つけないと。」

古田さん、まだまだシミズは甘いっす・・・。

3月14日、フルタの方程式3月号いよいよ放送です。
韓国戦もたっぷり振り返ってますよ!!