#01「微量の毒が・・・」

「シミズの方程式」・・・。 いい響きです。
「フルタの方程式」「シミズの方程式」・・・。いい並びです。

というわけで始まりました。テレビ朝日アナウンサーの清水俊輔です。
この連載では、シミズというフィルターを通して古田敦也に迫ります。 1人でも多くの方に読んでいただき、番組への親近感を深めていただければ幸いです。 シミズのキャラクターも分かっていただけると、なお幸いです。


2月号もギッシリ詰まった濃い内容で放送しましたが、シミズ的には何と言っても野村克也×古田敦也です。 初夏を思わせる久米島で行われた名勝負。 放送では時間の都合でもちろん編集されていましたが、リングサイド最前列で目の当たりにした僕は30分釘付け。手に汗握り、ハラワタよじれました。


移動用カートの上で待ち受けるという奇策に出た野村に対し、猛然とダッシュで乗り込む古田。 そこからの、お互い微量の毒を散りばめたジャブの応酬は圧巻でした。 決して致命傷は与えない。微量の毒が2人の絆。野村×古田の関係なのでしょう。



でもシミズは知っています。 久米島に向かう前夜の食事中、「明日どうせまたずーっと文句言われんのやろうなぁ。」と、 古田さんが少し心配そうに、でも楽しそうに喋っていたことを。 久米島に向かう朝、引き締まった表情で、鮮やかなピンクのネクタイで空港に現れたことを。 久米島で野村監督が視界に入った瞬間、我々を置き去りにして走り出した古田さんの後姿を。

さて、WBCが迫り、実況を担当する僕の頭も戦闘モードに入ってきました。 2007年の北京五輪予選、古田さんとともに放送席で叫び続けた韓国戦を思い出します。 日本野球の大一番を、また古田さんと中継できることを幸せに感じています。 WBC東京ラウンド&フルタの方程式3月号をお楽しみに!! 野村監督も是非ご覧ください。