児童福祉

児童養護施設での出前授業@テレ朝
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テレビ朝日広報局お客様フロント部が平成16年から学校単位で行っている出前授業を児童養護施設で暮らす児童を対象に行いました。3月13日(日)、映像センターからカメラを借り、テレビ朝日福祉文化事業団の担当者、映像センターカメラデスクの他、元多摩支局のカメラマンや元アナウンサーといったOBの方たちのご協力をあおぎ、立川市の至誠学園で「ニュースができるまで」「報道カメラマンの仕事」「発声練習と話し方講座」「インタビュー番組制作に挑戦」の授業を行いました。
前半は報道カメラマンの仕事に特化したお話や映像中心に3人の講師が授業を行いました。報道カメラマンの苦労話や心得、スクープ映像の裏話に参加児童も見学の職員の方たちも興味をもって耳を傾けていました。特に本物のカメラは大人気で、休憩や授業終了後も講師とカメラの周りには児童が順番待ちをするほどでした。後半は発声練習や気持ちを伝える話し方のコツを教わった後、架空の番組「これが私の好きな物」のインタビュー番組制作に挑戦しました。
インタビュアー、ゲスト、カメラマンになってサッカーボールやアイドルの写真など用意してきた「好きな物」についてのインタビューをし、『ゲストは「好きな物」がよく見えるように手に載せて』『カメラマンは「好きな物」をアップで取るんだよ』などのアドバイスを受けながらそれぞれの役割を楽しくこなしましたが、ここでも出演者よりカメラマン志望が多かったので最後は出演者として卒園者や職員のに方も協力してもらうほどでした。小学生が半数でしたが、2時間を超すほどの長時間だったにもかかわらず講師の話術、カメラの魅力で最後まで集中して参加してくれました。
学校と比べて少人数で、参加者も小学生から高校生までと幅広く、通常の授業とは異なりましたが、お客様フロント部はもとより、講師として協力してくれた映像センター、OBの皆さんの他参加者や施設職員の協力を得て無事終了することができました。協力していただいた皆様に心から感謝申し上げます。


日時:平成28年3月13日(日)
場所:至誠学園(東京都立川市)
主催:テレビ朝日福祉文化事業団
協力:テレビ朝日(広報局お客様フロント部 報道局映像センター)

児童が熱演!「第4回子どもキラット!楽演祭」開催
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 11月29日、秋晴れの日曜日、児童養護施設で暮らす子どもたちの発表会「第4回子どもキラット!楽演祭」を東京・虎ノ門のニッショーホールで開催しました。
 このイベントは、「子どもたちに発表の場を設けてほしい」という児童養護施設からの要望で実現し、児童養護施設で暮らす子どもたちの明るく健全な個性を育むことを目的としています。
 今年は、東京・埼玉・神奈川から12施設が出演し、総出演者数はのべ276名。見学のみの1施設を含め13施設約500名が参加し、幼児、小・中学生、高校生と職員が、歌やダンスなど15演目を熱演、会場は熱気にあふれました。  子どもたちは11時からのリハーサルで立ち位置などを確認、ドラムなどの大きな楽器を持ち込みながら、みんなの表情は朝から生き生きと輝いていました。どの施設もこの日を楽しみに、練習を重ねてきたそうです。
 開演は13時半。発表する演目は、キッズゴスペル、バンド、創作舞踊、合唱、トーンチャイムやハンドベルの演奏に加え、ダンスは5演目。初参加の埼玉県加須市の施設の男子高校生がK-POPのリズムにのってソロダンスを披露した他、ヒップホップダンス、ストリートダンスなどを笑顔で上手に踊る子どもたちの姿に、ダンスのレベルの向上と、ダンス人気を実感しました。ダンスと合唱など2演目で出場を希望する施設も増えました。
 合唱では、総勢30名のチームや50名のチームが広い舞台をいっぱいに使って懐かしい日本の歌、四季を感じる美しい歌の数々を聴かせてくれました。ハンドベルでは、ゲーム音を再現する「マリオメドレー」の素早い動きが圧巻、創作舞踊では、アヒルやカエル、ネコ、イルカなどになりきる子どもたちが可愛らしく、見ているだけで微笑ましくて幸せな気分になりました。
 司会は、テレビ朝日の森葉子アナウンサーに加え、「高校生の海外生活体験の旅2015」に参加した高校生の男女二人がチャレンジ、女子は森アナウンサーと掛け合いで司会を、そして男子は出演者へのインタビューを担当しました。「高校生の海外生活体験の旅」の「さよならパーティー」でも司会を担当した二人は、森アナウンサーとともに、楽しんで進行役を務め、大きな舞台で見事大役を果たしてくれました。
 スペシャル応援ゲストは、アクロバットコントの「弾丸ジャッキー」さん。元体操選手のオラキオさんと、元自衛隊に所属していたテキサスさんの肉体派お笑いコンビです。ステージに登場するや否や、子どもたちから「ヒューヒュー!」と歓声があがり、「ネタやる時間が減るだろ」と真ん丸な目で笑い、楽しく子どもたちと掛け合いながら芸を進める姿はさすがにプロ。ダイナミックでアクロバティックな動きと軽妙なトークを披露し、会場は大爆笑の渦に包まれました。「大笑いする楽しい時間が大切」と思える瞬間でもありました。
 すべての演目発表が終了し、エンディングは舞台にたくさんのちびっ子たちが集まって「幸せなら手をたたこう!」を全員で合唱する「みんなで歌おう!」。そこに「弾丸ジャッキー」の二人が再度登場すると、子どもたちは大興奮!活気あるステージは最高に盛り上がり、最後に舞台に上がっての記念撮影をした時にはみんなの笑顔がますます輝いて、約4時間の「楽演祭」は嬉しくお開きとなりました。
 共催の東京都社会福祉協議会児童部会、後援・助成いただいた原田積善会、後援のテレビ朝日、施設関係者の方々はじめ、ご協力・ご尽力いただいた皆さまに感謝いたします。

≪参加施設へのアンケートから抜粋≫ 第4回子どもキラット!楽演祭

★初めて参加させて頂きました。想像していたより大きくて豪華な舞台で、驚きました。参加した子どもにとっては、自分の演目をたくさんの人に見てもらい、反応を見られるとても良い機会だと感じました。グループのみんなで応援にも行かせてもらいましたが、みんな楽しんでいました。ぜひ、来年以降も希望者がいれば参加させたいと思いました。弾丸ジャッキーさんを知ってはいましたが、TVで見るよりもとてもおもしろかったと子どもたちも大満足でした。
★毎年子どもたちの発表の場を提供して頂き、感謝します。達成感や緊張感を味わうことができ、子どもたちが持っている可能性を引き出す楽演祭であったと感じております。弾丸ジャッキーさんはとても面白く、会場全体が盛り上がっていて良かったと思います。
★今回で4回目の参加です。2演目での参加でしたが、ダンス枠でどうしても出演したい子どもがいるので、3枠もご検討ください。この会は、子どもたちが活躍できる場で、自信にもつながるので、ぜひ続けてほしいです。弾丸ジャッキーさんは子どもたちにとってはすごく面白く、人気があったのでよかったと思う。
★このような本格的なステージでの発表を経験させていただけて、大変ありがたく思っています。子どもたちの自信や励みにつながっており、ぜひ、これからも継続していただきたいです。どうもありがとうございました。どの施設も見ごたえのある発表でした。弾丸ジャッキーさん、とても楽しかったです。
★練習の過程では大変な事ばかりですが、本番の子どもたちのキラキラした姿と、ビシッときめてくれる様子に、毎年感動します。他施設の皆さんの取り組みをみることも勉強になりますし、喜びでもあります。演出の皆さんの配慮と技がありがたいです。会場や案内のスタッフの皆さんとの連携も、スムーズにできていたと感じています。弾丸ジャッキーさんには、子どもたちも、保護者の皆さんもとても喜んでいました。子どもたちがふざけてしまうことにも、上手に優しく対応してくださっていて、ありがたかったです。子どもたちは楽しいゲストの方のほうが喜ぶと思います。今年も本当にたくさんのスタッフの皆さんが心を込めてこのイベントを実施してくれていることがとてもよく伝わってきました。感謝いたします。とても楽しかったです。司会の高校生二人をアナウンサーの方がフォローして、とてもなごやかな雰囲気でよかったです。
★他施設の発表を見られることで、他施設の取り組みなどが見られてよかった。このような発表の場があることで、子どもたちの練習にも力が入った。発表後、「緊張したけど楽しかった」という声が、子どもたちから聞かれたのがよかった。色々なパフォーマンスが見られて楽しかったです。弾丸ジャッキーさん、とても楽しいステージでした。子どもたちの反応もよかったです。
★担当として初めて行事に参加しましたが、全体のレベルの高さに驚かされました。子どもたちもこの行事を非常に楽しみにしており、今の時点で、来年もぜひ参加したいという声も聞かれています。素敵な行事の企画をありがとうございました。来年度もぜひ、参加させていただきたいと思っております。照明・演出なども素晴らしかったです。弾丸ジャッキーさんは、さすがプロだなという感じで、完全に子どもたちの心を掴んでいました。楽しいパフォーマンスだったと思います。
★年間通してトーンチャイムの活動をしていますが、発表する機会はないので、毎年嬉しく思っています。大きな会場なので、日頃の練習のモチベーションもあがります。また、他施設の方の発表も楽しく良い刺激になります。ゲストは、子どもたちが素直に楽しむことができる芸人さんでよかったと思います。会場とのかけ合いも楽しかったです。
★毎年開催ありがとうございます。継続してダンスを続けてきた子どもたちにとっては慣れてきたこともあり、他の出演者の演目を楽しむ余裕も大分出てきたように思います。初めての参加者もあたたかい雰囲気作りのお蔭で楽しむことが出来て、楽しい思い出となったようです。ダンスの合同ワークショップと発表があれば、子どもたちのより良い交流にも繋がり良いかと思います。ダンスが多くなってきたことで実現もできるかと思いますし、子どもたちがダンスをしたくても、指導者が不在で困っている施設もあるようです。また、今年はハンドベルやバンドなどの完成度が高くてびっくりしました。あの規模の大きさの会場で子どもたちが舞台に上がれることが何よりです。ありがとうございます。弾丸ジャッキーさんは観覧者を巻き込んだ芸風で会場を盛り上げてくださり、子どもたちも帰路大喜びでした。毎年、様々なジャンルの演目を用意していただいて感謝しています。
★とても楽しかったです。今回は参加せずに見学だけでしたが、ぜひ、来年は参加ができればいいなと思いました。子どもたちからも、前向きに来年度を考えていこうという話になり、今後が楽しみです。開催にあたってご苦労された点も多かったとは思いますが、とても良い取り組みだと感じました。弾丸ジャッキーさんも凄く面白かったです。子どもをあそこまで相手していただき大変だったと思いますが、ありがとうございました。子どもたちが歌やダンスを発表するので、お笑いやマジックのゲストは、いいなと感じました。

日時:平成27年11月29日(日)
場所:ニッショーホール(東京都港区)
主催:テレビ朝日福祉文化事業団
共催:(福)東京都社会福祉協議会児童部会
後援:(公財)原田積善会 、テレビ朝日

「音語り あらしのよるに」開催 2015/11/18up
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 女優・中井貴惠さんの朗読とジャズピアニスト松本峰明さんの奏でるピアノの音色だけで創り出されるイメージの中で聞き手が自分の感性で作品を完成させる「音語り」。そのシリーズの中から「あらしのよるに」を第41回市川子ども・子育て支援施設大会の第2部記念講演として行いました。この大会は市川市で社会福祉法人や学校法人が運営する認可保育所、認定子ども園、母子生活支援施設、児童家庭支援センターの職員の永年勤続を表彰するもので、今年は87名の方々が表彰されました。
 第1部式典後休憩を挟んで第2部の記念講演「音語り あらしのよるに」を行いました。「皆さんにとってジャズってどんなイメージ?」「不良っぽくて不健康?」から始まり前半は中井貴惠さんと松本峰明さんのジャズトーク。お馴染みの「どんぐりころころ」のジャズアレンジや「イッツ・ア・スモールワールド」ジャズver.の中に散りばめられた曲名を当てるゲーム等会場に集まった保育士さんや施設関係者も聞きなれた音楽がジャズにアレンジされる新鮮さを存分に楽しんでいました。「あらしのよるに」の音語りが始まるといつも施設で読み聞かせをしている保育士さんや関係者もジャズピアノと朗読の相乗効果をじっくり味わっていたようでした。
 表彰される施設関係者の方々の晴れやかな笑顔と式典に送り出される方たちの「おめでとう」と言う言葉が印象的なこのような大会に協力させていただいた大会関係者の方々に深くお礼申し上げます。


日時:平成27年11月7日(土)
場所:行徳文化ホールI&I(千葉県市川市)
主催:市川子ども・子育て支援施設協会
後援:市川市ほか
第2部協力:テレビ朝日福祉文化事業団

第3回農村ホームステイ体験の旅 2015/10/30up
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 今年も児童養護施設で生活する小学校高学年と中学生を対象に、積極性・社会性・協調性などを養い、視野を広げる一助として今年で第3回目となる「農村ホームステイ体験の旅」を実施しました。農村でいろいろな事を体験してみたいと応募してきた児童の中から、小学校6年生2人、中学生8人の10人を書類・作文審査で選考しました。7月19日に事前説明会を行い、8月19日~8月23日、4泊5日の日程で、普段児童養護施設で集団生活をしている児童たちを、岩手県遠野市で農業を営む10軒の農家(ホストファミリー)に1人ずつ預かっていただき、ホームステイしながら、野菜作りや収穫、牛の飼育など農業を実際に体験してもらいました。
 初日、東京駅から東北新幹線で新花巻に向け出発しました。参加児童10人は、みな初めて会う児童たちなので、ほとんどの子が緊張しながらの東北新幹線の旅立ちとなりました。
新花巻駅からは観光バスで遠野市に向かいました。地元のガイドさんに、昔の豪農の家“曲り家”やカッパ伝説のカッパ淵などを案内してもらい、カッパ淵では、カッパ釣りに挑戦しました。残念ながらつれませんでしたが、児童たちは大喜びで皆仲良くなっていきました。
いよいよホストファミリー10軒の皆さんとの対面式。バスの中では、元気におしゃべりしていた児童たちも、緊張した面持ちでそれぞれのホストファミリーの家に向かっていきました。
 2日目、3日目ともお天気に恵まれて、児童たちを預かって下さったホストファミリーでは、朝早くから農作業をして収穫した野菜の仕分けと袋詰め作業を体験、また、とれたて野菜を使った色彩豊かな朝ごはんをいただき、野菜嫌いの子も「人参がおいしい」と言って食べていたとのことでした。児童の中には、緊張して調子が出ない子もいましたが、ホストファミリーに慣れてくると、元気に畑のお手伝いをしていました。合鴨農法で田んぼにでる合鴨を、タヌキやイタチなどから守るための囲いネットを設置する農家では、水草がたくさんついたネットをゴルフクラブでたたいて落とすなどのちょっと変わった農作業もさせてもらいました。釣りに連れて行ってもらった児童は、「将来は漁師になる!」と意気込み、また、獣医のお仕事を手伝った児童は「牛のお産に立ち会った」と目を輝かせ「将来は絶対獣医になって遠野に戻ってくる」と決意するなど様々な体験に感動していました。
 4日目は東日本大震災の被災地、大槌町を訪ねました。児童たちは、被災地区の仮設住宅の集会所で、震災時の模様を被災された方が紙芝居にして、当時の実体験を直接語ってくださるのを聞いて、それぞれにいろいろな思いをいだいたようでした。その後、大槌町のにんにく栽培農家で、児童たち全員で力を合わせてボランティアをして、汗をながしました。夕方遠野に戻り、サヨナラパ-ティーを行いました。児童たち一人ずつ遠野でのホームステイの感想とファミリーへのお礼をなどの綴った「感謝の手紙」を壇上で発表してもらいました。泣き出してしまう児童もいて、遠野のホストファミリーの皆さんの温かい気持ちに包まれた遠野最後の夜となりました。
 「農村ホームステイ体験の旅」も最終日です。東京へと戻る児童たちがそれぞれのホストファミリーと一緒に遠野駅に集まってきました。なごり惜しそうに手を振るホストファミリーの皆さんに見送られ、遠野を後にしました。
 遠野でお世話になったホストファミリーの皆さんが、初めて会う児童を5日間も預かって下さり、気遣いや気苦労もあったと思いますが、叱咤したり励ましたりと、最後まで児童たちを温かく迎え入れ、たくさんの貴重な経験をさせてくださったことに改めて感謝申し上げます。帰京後に、各施設長や担当職員さんに参加した子供たちの様子を伺うと「遠野から戻った児童たちが楽しそうに遠野での体験を他の児童や職員などに話をしている」という話を聞くと嬉しく思うと同時に、今回の「農村ホームステイ体験の旅」の体験が、児童たちの将来のどこかで遠野で頑張ったことを思い出し、役だててもらえることを願っています。



















参加児童の感想文抜粋


中3男子

  • ●農村体験でおせわになった方々や関わった方がとても優しかったことが印象に残りました。料理や畑仕事、ファミリーの人と話したり、自然の環境での生活が楽しかったです。僕は農業を学び、苦労を知り、人との関わりを大切にし、命を学び、そして別れを感じ、楽しい思い出と体験をしました。そして寂しさも感じました。この経験を生かして、これからも生活していきたいです。

中3男子

  • ●ホストファミリーと過ごした日々が一生の思い出です。また、三日目の牛の出産はかなりのインパクトがあり、帰ってからも夢に出てきます。地元農家の方にいろいろと教えていただけたので、とても勉強になりました。全体を通しては良い体験に恵まれ、良いホストファミリーに恵まれ、もう最っ高!!って感じでした。遠野に行けて本当に良かったです。

中2男子

  • ●実際に体験してみて、とても大変だった。朝4時半に起きてトウモロコシの収穫、選別、出荷の手順が予想以上に大変でつらかったです。白菜とキャベツの種まきは75個部屋があるポッドで二粒ずつ種を入れていった作業は大変だったからこそやりがいがあった仕事でした。子牛にミルクをあげることをやらせてもらいました。すべてが貴重な経験でした。

中2男子

  • ●自分から皆に話かけるのが、苦手で最初は不安ばかりで大丈夫かな?と思っていたのですが、新幹線の中で他の施設の子が気軽に話しかけてくれて、とても会話がはずみました。被災地訪問では命の大切さを知ったのと、心のキズはすぐには、治らないという事を学びました。この4泊5日で僕はいろいろなことを学び様々な人にお世話になりました。ありがとうございます。2015の夏に忘れられない思い出ができました。

中1男子

  • ●僕は遠野で暮らした日々はすごく短くかんじました。4泊5日でいやだった、東京に帰りたかったという事はいっさいありません。毎日をホストファミリーさんが自分の家族みたいに関わってくれてなによりうれしかったです。ホストファミリーさんが教えてくれるときは真剣に教えてくれて自分で学ぶことができました。ホストファミリーさんから教わったことをこれからの生活のさんこうにしていきたいです。

小6女子

  • ●私が、印象に残ったのはホームステイ先の人たちが予想以上に優しかったことです。ものすごくあたたかい家だなと感じたことはもちろん、もう少しいたいなと思いました。そして野菜の収かくやごはんを作る手伝いをしたり、毎日いろいろなことを体感して、すごく生きがいがあるなと感じました。そして、遠野では東京では見られない星のキレイさがあるというのも印象的でした。楽しかったことは、全部楽しかったけれど、その中で特に楽しかったのは、ホームステイ先の人たちと仲良くなり、同じ家族のように接してくれ、色々なことをさせてくれたのが私の中で、最も楽しかったことです。

中3女子

  • ●パドロンの収穫では朝5時半からと、とても早くからの作業でしたが、なぜか私は、勝手にパッと起きて畑に毎朝行っていました。私はホップ収穫祭のお手伝いに行ったりしてパドロンの長い作業もあってとても疲れましたが、それはなぜか苦ではありませんでした。私は「遠野はとても良いところだったよ。おもしろい場所もあったよ」と、たくさんの事をたくさんの人に話しました。私は良い機会をいただけたので、農家が減ってきている日本のために働こうとおもえるように、色んなひとにその楽しさを伝えたいです。私も農業をやっていてとても楽しかったです。

中3女子

  • ●遠野にきて初めて知ったのは、ホストファミリーさんの畑は有機栽培、有機農法ということです。私は植物、ましてや食べ物は薬をまかなきゃ汚いというイメージだったので、「衛生面的に大丈夫なのか?」と困惑しました。だけどそれがかえって体に悪いと教えて下さいました。農村ホームステイで他の施設の子たちとも仲良くなれたり、農業のこと、遠野の文化を学べてすごく良い経験になりました。

中1女子

  • ●遠野にきて感じたことは、とても寒いなぁと思いました。東京と比べて山がとても近くてきれいで空気がとても良くて大自然だと思いました。とても将来のために勉強になったことは、私はひさしぶりに牛をさわって、生き物のあたたかさや心がいやされることを再かくにんすることが出来ました。今回の農業体験にさんかさせていただき、将来動物かんけいの仕事にもっとつきたいと思いました。

小6女子

  • ●4日目は、おおつち町にいき、しん災のことを学びました。地しんのときは、とても大変だったんだなぁと思いました。かみしばいで説明をしてもらい、とてもわかりやすくて、今でも見つかっていない人などたくさんの人が大変な思いをしていると思いました。その夜に、さよならパーティーをしました。おいしいものをたくさん食べたり、ホストファミリーのみなさんに手紙を読めてよかったです。

日時:平成27年8月19日(水)~23日(日)
場所:遠野市(岩手県)
共催:テレビ朝日福祉文化事業団
   (福)東京都社会福祉協議会児童部会
後援:(公財)原田積善会

高校生の海外生活体験の旅 in  シアトル 2015 2015/10/2up
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 児童養護施設で暮らす高校生海外生活体験の旅を今年も実施しました。この企画は今年で15回目、シアトルでの実施は6回目です。書類選考・面接を実施した結果、男子4人・女子6人の計10人が審査を通過し参加しました。
 成田から飛行機に乗って約9時間半後、生まれて初めての海外ホームステイの旅に期待と不安を胸にシアトル空港に降りた10人でしたが、無事入国審査を終え荷物を受け取ると、少し疲れた様子ではあるものの早速携帯を取出しWi-Fiを探したり自撮りをしたり。今どきの高校生の適応力に驚かされつつシアトルの真っ青な空と120年ぶりの暑さに出迎えられ、シアトルでのホームステイが始まりました。
 マイクロソフトやボーイング社などの企業やワシントン大学の見学ツアー、マウントレーニア山麓トレッキングの観光だけでなく、1家庭に1人ずつ預かっていただくホームステイがこのプログラムの重要な柱です。参加者たちが自分の力で現地の生活に溶け込み、四苦八苦しても色々な人と交流する努力を自然に身につけてもらうためですが、ホームステイ初日の夜を過ごした翌朝には、「言葉が通じない」「言ってることが判らない」「こんなに食べられないって何て言えばいいの?」などと悲鳴を上げていた参加者たち。ホームシックになるのでは?と少し心配したものの、ホストファミリーと過ごした週末が明けると見違えるようにコミュニケーションをとることができるようになっていて、その後もどんどんパワーアップ、「英語が話せるようになりたい」「異文化交流したい」という目標を軽々とクリアしていました。
 会話することを目的とした英語レッスン、地元のボランティアと参加したフードバンクでの食料配布、アメリカの広大な自然に触れたマウントレーニア山麓での散策、どのプログラムも思いきり楽しんだ10人、学年も性別も住んでいる地域も違う10人がホームルームや移動中に前の晩の出来事やホストファミリーの話をする様子はまるで同級生のようで、この貴重な体験を共にした仲間としてずっと心に残るのではないかと思います。
 ホストファミリーを招いてのさよならパーティーでは参加者たちが司会や進行、芸の披露など色々な役割をこなし、日本文化紹介のプレゼンテーションをした後ホストファミリーに感謝の気持ちを込めたお礼の手紙を渡しました。感極まって泣いてしまう参加者をファミリーが皆でハグしてくれる様子はこのプログラムの意義を感じさせ、胸が熱くなる光景でした。
 始まった時には長く感じた7日間はあっという間に過ぎていきました。玄関のドアを開けるといきなりリビングだったり、甘すぎて大きすぎるお菓子だったり、高速道路の車線が8車線だったり、知らない人同士が陽気に言葉を交わす光景だったり・・・アメリカと日本の文化の違いを肌で感じ、日本の方がいいと思う人もいればアメリカが合うなと感じる人もいましたが、皆がこの海外生活体験の旅を十分に楽しんでいました。お別れの朝には「7日間は短すぎる」「もっとシアトルにいたい」「必ず帰ってくる」と口を揃えて訴えていた参加者たち。それは何より文化の違いや言葉の壁を感じさせないホストファミリーの温かいもてなしがあったからだと思います。もてなしとは特別なことだけを意味するのではなく、生活を共にし、ハグしてくれて、お弁当を持たせてくれ、ちゃんと食べなさいと気にかけてくれることなのだと実感しました。勇気をもって新しい世界へ一歩を踏み出した彼ら、後押ししてくれた関係者に感謝しながら、この経験や出会った人々を人生の糧とし視野を広く持って今後の生活に生かしてくれることを願っています。











参加高校生の感想文 抜粋


Tくん  17歳

  • ●僕は英語で外国人と話せるようになりたいという事と、外国の文化を知るためにシアトル短期留学をしました。そこで僕は日本と違うアメリカの様々な生活や文化を知ることができました。アメリカの人々は会話をすることが好きだからか、感情を表面に出すことがとても上手でした。ホストファミリーと映画館に行った時観客のほとんどがアクションの1つ1つに声を出して驚いていました。上映中は静かにすることがマナーと思っていた僕にとってはとても新鮮でした。またシアトルに行きたいです。

Mさん 17歳

  • ●この企画に参加できたから見れたものが沢山あったので、挑戦して本当に良かったと思います。大切な仲間もできたし、ここでの経験をバネにまた次に繋げていこうと思います。目標としていたもの以上のものを習得できたと思うし参加する前の自分よりも少し成長できた気がします。

Kさん 15歳

  • ●私はシアトルにホームステイすることができて良かったと思っています。なぜなら私が目標に掲げたもの以上の事を学ぶことができたからです。
    使える英語を学ぶは私の目標の一つでした。以前から聞いていたように日本人のならう英語はすごくかたくてあまり会話には向かないと、シアトルに行って実感しました。けれど(逆に)中学で習った英語がすごくたくさんあって驚きました。

Kくん 17歳

  • ●僕は、幼いころから海外に行きたいという夢を持っていました。そしてこの旅で初めて海外に行くことができました。シアトルで過ごした一週間は本当に良い思い出になりました。シアトルに行ったことにより今までよりもずっと留学したいという気持ちが強くなりました。しっかり勉強して、大学に行ってから留学できたらいいなと思います。そのためには、今は英語をしっかり勉強頑張りたいと思います

Mさん 17歳

  • ●ホストファミリーはとても優しく、常にノリノリな方たちでした。私の英語を頑張って理解してくれたので、はじめは自分から話すことができなかったのですが過ごしていく中で積極的に英語を話せるようになりました。このプログラムに参加することによって今後、再び海外に行きたいという思いが強く生まれました。その時はもっと英語を学習し、ホストファミリーに挨拶をしに行きたいと思います。

Oさん 17歳

  • ●事前説明会で「今回であったメンバーは一生忘れられない人たちになるでしょう」と聞いて、初対面で一週間過ごすのも難しいだろうと思っていました。しかし、出発当日から人見知りをしている暇はありませんでした。慣れない環境で一週間過ごす事はとても不安であったため、気が付いたらみんなと普通に話していました。また、観光地巡りをしながら相手の知らない一面を知ることができ、楽しく過ごせました。今思い返せば説明会で行っていたことは本当だったと理解できます。
    これからも出会った仲間を大切にして、将来に向けて頑張っていきたいと思います。

Kさん 16歳

  • ●ホストファミリーとは沢山色々な場所に行きました。海に泳ぎに行ったり、ショップを見て回ったり、ミニバーベキューやナイトパーティーをして、その中でホストファミリーと片言だったかもしれませんが話せる程度までの英語力を身に付けられました。
    ホストファミリーと過ごせた時間は短くて、ようやくちゃんと会話が弾んだ頃にお別れするのはとても残念でした。私は一緒に行った皆やホストファミリーと過ごせた短い時間を一生忘れられません。

Yくん 16歳

  • ●今回の旅で日本と海外の違いを肌で触れて感じることができました。英語の必要さを忘れずに授業や勉強に打ち込んでいきたいと思います。

Kくん 16歳

  • ●私のホストファミリーはさよならパーティーの時緊張していた私を助けてくれ、さらに私の発表が最高だったとほめてくれました。家に帰ると手紙をわたしてくれ、泣きそうになりました。またいつか、英語を話せるようになってから楽しく思い出話をしたいです。

Nさん 15歳

  • ●日本とアメリカでは、人と人との距離感が明らかに異なっていました。とにかく明るくて、距離感が近かったことを覚えています。私は普段、自分から人に話しかけるようなタイプではなかったのですが、そういった雰囲気の中だったおかげか、自分の方から話しかける機会がとても多かったように思います。
    今回、この企画に参加したことで、自分から意見を伝えることの大切さを学びました。今後、それを活かすことのできる場面は、たくさんあると思います。それらの場面で学んだことを活かし、かつ、さらに人をまとめるなど他の事にも手を回せるくらい成長できるよう頑張っていきたいと考えています。

日時:平成27年7月30日(木)~8月7日(金)
場所:アメリカ ワシントン州シアトル市
共催:テレビ朝日福祉文化事業団
   (福)東京都社会福祉協議会児童部会
後援:(公財)原田積善会

「江戸っ子杯争奪東京都児童福祉施設競技大会2015 野球の部」開催 2015/08/18up
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7月29日(水)・30日(木)・31日(金)、三鷹市大沢総合グランドで「江戸っ子杯争奪東京都児童福祉施設協議大会2015 野球の部」が開催されました。当初2日間で行われる予定でしたが、30日(木)、決勝・3位決定戦が、雷雨のため中断後、試合中止となり、31日(金)に再試合となりました。今年の参加チームは、昨年より2チーム増えて11チーム、参加人数も昨年の倍近い約260名と沢山の児童が集まりました。1日目に1・2回戦、2日目3日目に準決勝・決勝・3位決定戦の全11試合の熱戦が繰り広げられました。審判員は本年も三鷹市軟式野球連盟の皆さんに全面協力して頂きました。開会式では、元プロ野球選手で野球解説者の小宮山悟氏をお招きして、始球式を行いました。現役時代に「投げる精密機械」とも呼ばれた抜群のコントロールは今も健在で、すばらしい投球でした。その後、小宮山さんを囲んで、各チームごとに記念写真の撮影を行い、小宮山さんには、色紙や副賞品のバット、ボール、グローブセットにサインをして頂きました。大会1日目は夏本番の暑さの中、1・2回戦7試合が2面の野球グランドを使って行われました。2回戦の最終試合となった「ベトレヘム学園」と「小山児童学園」の試合は、6対6の同点で、ジャンケンで勝敗を決定するという好ゲームとなりました。翌日、10時から準決勝2試合は行われましたが、決勝戦・3位決定戦が、突然の雷雨で一時中断。その後、雨は上がり青空が見えるほどに天気は回復しましたが、グランドが使用できずに、翌日再試合となりました。31日(金)、「至誠学園」と「調布学園」の決勝戦は、猛暑の中、12時30分から行われました。連日の暑さにも負けずに頑張る選手たちに大きな声援が送られる中、試合は、「至誠学園」が常にリードする展開となりました。昨年準優勝で初優勝を狙う「調布学園」は、最終回、3点を追加し1点差まで追いすがりましたが、最後は「至誠学園」の守備が勝り、同点のランナーをホームベースのクロスプレーでアウトにしてゲームセット、「至誠学園」が7対6で「調布学園」に辛勝しました。「至誠学園」は、小学生・中学生の男女10人のチームで参加、決勝戦は9人で戦い抜き見事に優勝を飾りました。3位決定戦は、「ベトレヘム学園」と「精舎児童学園」で争われ、「ベトレヘム学園」が15対3で勝利しました。 閉会式では、テレビ朝日福祉文化事業団から優勝~4位までの各チームにトロフィーの他、副賞としてバット、グローブセット、参加者全員にスポーツタオルを贈呈し、熱中症や事故などなく三日間にわたる大会が無事閉幕しました。


日時:平成27年7月29日(水)・30日(木)・31日(金)
場所:三鷹市大沢総合グランド
主催:東京都社会福祉協議会 児童部会
共催:テレビ朝日福祉文化事業団
後援:三鷹市・毎日新聞東京社会事業団・報知社会福祉事業団

第57回慈彩会展 2015/07/27up
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 慈彩会は自然を愛し美を愛する各界の有志で、日ごろから絵画・書・工芸などに親しむ方々が集い、“社会福祉施設に絵を贈る運動”として1958年(昭和33年)に発足しました。毎年1回日本橋三越本店で展覧会を行っており、今年も「第57回慈彩会展」として開催されました。出品作品はすべて作者から無償で提供され、社会福祉施設に寄贈されています。また希望者への販売も行われ、収益金は助成金として社会福祉活動に役立てられます。

 この展覧会には、毎回、常陸宮妃殿下からも御出品いただいており、また趣旨に賛同した専門家も多く参加しています。今回も常陸宮妃殿下の「新年歌会始の詠進お歌」(書)の特別御出品をはじめ、総計162点もの作品が出展されました。
 洋画・水彩画・日本画・書・工芸・写真と多岐にわたる素晴らしい作品が会場に所狭しと飾られ、中には思わず微笑むような作品や、ため息のでるような素敵な作品、そして昨年に引き続き100歳を超える作者の「ちぎり絵」などもあり、見ごたえのあるものとなっていました。 
 またご購入いただいた方の似顔絵をその場で描くサービスも行われておりました。

 これまでに全国の福祉施設に贈呈された作品は、累計5,201点で、延べ3,615施設となりました。
 テレビ朝日福祉文化事業団は、今後も慈彩会展への後援・助成を通して社会福祉に役立てるよう取組んでまいります。


日時:平成27年7月15日(水)~20日(月) 入場無料
場所:日本橋三越本店 新館7階ギャラリー(中央区)
主催:慈彩会
後援:厚生労働省・東京都・日本民生文化協会・テレビ朝日福祉文化事業団・原田積善会・福祉新聞社

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