スペシャル応援ゲスト:大島花子さん
ギター伴奏 笹子重治さん
応援ゲスト:HAL & BANRI
11月16日、秋晴れの爽やかな日曜日、児童養護施設で暮らす子どもたちの発表会「第3回子どもキラット!楽演祭」を東京・虎ノ門のニッショーホールで開催しました。
今回は午前中2回に分けて出演する子どもたちが集合し、熱心にリハーサル。
開演は13時半。出し物は、バンド、ハンドベル、トーンチャイムの演奏、キッズゴスペル、合唱、そしてヒップホップダンスや創作舞踊、日本舞踊までと盛りだくさん。東京・埼玉・神奈川の12施設から幼児・小、中学生、高校生と職員が16演目を熱演し、見学者を合わせると560名が参加しました。
妖精のようにメイクした幼児たち、大人っぽい日本舞踊の着物をまとった子どもたち、映画のワンシーンのようにプロジェクターにおまじないの文字を出しながら進行するダンス、ハンドベルやトーンチャイムの吸い込まれそうな神秘的で美しい音・・・。いずれもこの日のために一生懸命練習してきたことが分かります。
司会には、今年も「高校生の海外生活体験の旅」に参加した女子高校生がチャレンジし、見事大役を果たしてくれました。
スペシャル応援ゲストは、坂本九さんの長女で歌手の大島花子さん。ギター伴奏は「ショーロクラブ」のリーダー、笹子重治さんです。大島さんは、飛行機事故による父との突然の別離、自身の出産や子育てを通して「いのちの、うつくしさ」をテーマに、アコースティックにこだわった音楽活動を続けています。
演奏は♪「明日があるさ」でスタートし、2曲目、「『アナと雪の女王』見たことある?」「みんなエルサになったつもりで・・・」の呼びかけに、男の子たちまで立ちあがって♪「Let it go」を歌いながらエルサになりきって踊り、会場全体で楽しみました。最後にデビュー曲♪「見上げてごらん夜の星を」を透明感ある声で歌い上げると会場は感動に包まれ、皆にとって忘れ得ぬひと時になりました。
また、応援ゲストは、ブレイクダンスのHAL&BANRI。韓国のバトルでも優勝したHALさんと、児童養護施設を卒園し現在大学生のBANRI君が、息の合ったダイナミックなダンスを見せてくれました。
すべての施設の発表終了後は「みんなで歌おう!」。舞台にたくさんのちびっ子たちが集まって、「幸せなら手をたたこう!」を全員で合唱。坂本九さんの大ヒット曲を、大島花子さんがリードし、「幸せならこちょこちょしよう!」などの歌詞にアレンジ。和気あいあいと楽しい時間を過ごし、あっという間に約3時間半の「楽演祭」は終演となりました。
最後に全員舞台にあがり記念撮影。みんなのキラキラした笑顔が印象的で、来年も、また子どもたちにここで会えるといいなぁと、事業団スタッフも温かい思いでいっぱいになりました。
このイベントは、「子どもたちの発表の場を設けてほしい」という児童養護施設からの要望で実現しました。児童養護施設で暮らす子どもたちの明るく健全な個性を育むことを目的としています。
共催の東京都社会福祉協議会児童部会、後援・助成いただいた原田積善会に感謝いたします。
≪参加施設へのアンケートから抜粋≫
☆初めての参加でした。学園の子どもが大舞台で演舞できることの喜びが大きく、とても感動しました。他のチームは1年かけて練習しているのを、わずか1ヵ月半の練習期間でここまで到達できたことに驚いています。前日のリハーサルでは、メンバーもダンスも揃わず状態でしたが、本番当日の子どもたちは堂々として、笑顔で楽しそうにパフォーマンスしていました。このような貴重な場を提供していただき、誠にありがとうございました。
他のチームの洗練されたパフォーマンスを拝見して、「来年はもっとすごいダンスがしたい」と次年度への闘志と意欲が燃え上がっていました。子どもたちにスポーツとは違う、やる気と達成感が生まれたのは事実です。明日より、第4回の子どもキラット!楽演祭という目標に向けて頑張ります。
大島花子さんは、TVなどでは視聴しても、会場内のほとんどが初めて生で歌を聴いたと思います。実にすばらしい歌声でした。子どもたちの大好きな歌も取り入れたところは、さすがプロだと思いました。
ダンスのHALさんは、TVでダンスバトルを視聴したことがあり、LIVEでのパフォーマンスは最高でした。子どもたちにはいい刺激になったことでしょう。
☆子どもたちにとって発表する舞台としては、一番大きなものなので練習も励みになり、発表もとても貴重な体験になりました。子どもたちはイキイキしていました。このような機会を作ってくださり感謝しています。ありがとうございました。
大島花子さんが観客と一緒に歌を歌ってくれ、会場が一体になれたのがよかったです。
HALさんの超一流のダンスが見れてよかったです。施設出身の方(BANRI君)も上手でした。
☆他の施設の子のがんばり、私たちの施設の子どもたちのがんばり、ともによく発表できていて素晴らしいステージで、とても感動的な時間・空間になっていました。ありがとうございました。みんな大満足の発表ができました。たくさんの観覧の方がきてくれたので、座席がほぼ満席でした。
応援ゲスト、とてもよかったと思います。大島花子さんのやさしい雰囲気、HALさんの力強さ、どちらも子どもたちはひきこまれていました。
来年もたくさんの子どもたちの日頃がんばっていることを発表している様子、キラキラの笑顔をみることができるといいなと思います。ありがとうございました。
☆子どもたちの日頃の練習が自立支援に繋がっていると感じる。子どもと職員が一緒ということが大きい。施設の目的に中にも含まれているはず。今後もそのような意味を持ち続けて応援したい。子どもたちもマナーを学べる場になった。
進行(司会)の二人の掛け合いがスムーズで良かった。
応援ゲストが来てくださると盛り上がる。大島花子さんの落ち着いた感じはよかった。男の子たちも立って歌ったりして楽しめていた。
ブレイクダンスがカッコよかった。毎年ブレイクダンスが楽しみと子どもたちからの意見がある。施設出身の人が活躍しており、感動した。子どもたちも目標にしてくれたらと思う。
☆他の施設の発表も楽しめました。良い刺激になったと思います。
大島花子さんは参加型だったので、子どもが飽きることなく楽しめたと思います。
☆4月からキラット!のために練習を重ねているので、子どもたちにとって良い目標になっています。当日の演奏も音のバランスも舞台もとてもよく、子どもたちも満足しております。今後も子どもたちの目標のために続けてくださると本当に嬉しく思います。
このところダンスに興味のある子どもたちが増えてきたので、ダンサーがきてくださったのはとてもよかったですし、同じ施設出身の子どもと一緒にダンスを披露してくださったのは、子どもたちの希望になったと感じています。
子どもたち一人一人が毎年すごく楽しみにしている行事なので、ぜひ、来年も参加したい。
どの施設もその施設の色が出てみんな違って、みんなよいパフォーマンスでした。
大島花子さんの歌声が透き通った素晴らしいものでした。会場全体で歌うこともあったので、いい雰囲気の中で盛り上がることができました。
HALさんはすごく迫力があり、BANRI君とのコラボダンスもとてもよかったです。
以前キラット!に参加していた子どもが、大学生になってゲストとして出演するということは、とても面白かったです。施設を退所してからも頑張っている姿を見ることができて良いと思いました。
☆毎年大きな舞台で、子どもたちはこの舞台に向けて練習を重ねています。
このような機会をいただけることは本当にありがたいことだと感じています。
大島花子さんのきれいな歌声で静かな時間を過ごせました。
☆去年に引き続きキラット!楽演祭を開催してくださり感謝しています。子どもたちも大きな舞台に期待膨らませ、楽演祭に対するモチベーションも高くなり、良い経験をすることができました。インタビューも復活したことで、子どもたちもより良い刺激になり、自分の将来を考えるきっかけともなったことかと思います。大きな舞台で喋る経験ということは、なかなかないことだと思いますので継続していただければ幸いです。
施設の子が卒業後にもゲストとして参加できることは、素晴らしいと思います。それを目指して施設の子ががんばっていけるような活動になっていけばと感じています。
大きな舞台で沢山の人たちの前で子どもたちが踊れたことが何よりです。
☆子どもたちがキラット!を楽しみの一つにしてきています。同じ環境下に置かれている子どもたち同士、よい刺激になっているように思います。本当に成長を目で見れる素敵な場所だと感じました。皆、どちらの施設もこの日のために練習を重ねていただろうと感じました。
大島花子さんは選曲、彼女の持つ空気感がよかったです。大島さんは、以前に虐待防止パレードの際にもゲストでいらしていたので、児童福祉に関心がおありなんだと感じます。
HALさんの出演に演技が盛り上がりました。ゲストは子どもたちが親しみやすい方々であったと思います。
子どもたちのために本当にありがとうございました。素晴らしい楽演祭でした!!最高です!!
日時:平成26年11月16日(日)開演13時30分
場所:ニッショーホール(東京・虎ノ門)
主催:テレビ朝日福祉文化事業団
共催:(福)東京都社会福祉協議会児童部会
後援:(公財)原田積善会
当事業団では、児童養護施設で生活する小学校高学年と中学生を対象に、積極性・社会性・協調性などを養い、視野を広げる一助として「農村ホームステイ体験の旅」を昨年より実施し、今年で2回目になります。都会で生活する子どもたちが、岩手県遠野で農業を営む家庭にホームステイしながら、野菜作り、牛の飼育など農業を実際に体験するという企画です。
遠野は、岩手県の沿岸と内陸のほぼ中間に位置し、山々に囲まれた盆地にあるのどかな田園そのものといった地域です。その大部分を森林が占め、水田や畑などの耕地は10%にも満たないところですが、稲作を中心に肉用牛・乳用牛などの畜産、ホップ・たばこなどの工芸作物や野菜の栽培などが行われています。また、柳田国男の「遠野物語」でも有名で、河童、山姥、座敷わらしなどの伝説が伝わる地でもあります。2011年3月11日に起きた東日本大震災当時、被害の大きかった沿岸被災地への後方支援活動拠点にもなりました。
今回も、農村でいろいろな事を体験してみたいと応募してきた児童の中から10人を書類・作文審査で選考しました。8月10日に事前説明会を行い、8月20日~8月24日、4泊5日の日程で、普段児童養護施設で集団生活をしている子どもたちを10軒の農家に1人ずつ預かっていただきました。
8月20日、小学校5・6年生4人、中学生6人と引率者3人計13人のメンバーは、東京駅から東北新幹線に乗り新花巻に向け出発しました。中には新幹線に乗るのが初めての子どももいて、期待と興奮に満ちた旅立ちとなりました。新花巻駅からはバスで遠野に向かい、同乗した地元のガイドさんに、昔の豪農の家“曲り家”やカッパ伝説のカッパ淵などを案内してもらいました。カッパ淵では、遠野の昔ばなしを聞きましたが、年配のガイドさんが話す岩手弁のためか、参加した児童には良く言葉が伝わらなかったようでした。
遠野めぐりの後、参加児童10人とお世話になるホストファミリー10軒の方たちとの対面式を行いました。子どもたちにとっては「どんな家庭に・・・?」、子どもを預かる農家のホストファミリーにとっては「どんな子が・・・?」と期待と不安の入り混じる瞬間です。バスの中では、元気におしゃべりしていた子どもたちも、ちょっぴり緊張している様子でした。お互いに初対面の挨拶を交わし、子どもたちはそれぞれのホストファミリーの家へ・・・。
2日目、3日目と子どもたちがホストファミリーの家でも「いつものようにご飯を食べ、よく眠れているだろうか?元気に過ごしているだろうか?」と少々心配しながら様子を見てまわりました。2日目はあいにくの雨で、屋外の作業はできず、ブルーベリージャム作り、収穫した野菜の仕分けと袋詰め作業、苗作りのための種まき作業、料理の手伝いなどそれぞれの農家で子どもたちが手伝いをしていました。3日目は激しかった雨も上がって晴れとなり、みんな朝早くからトウモロコシ、ピーマン、ナスの収穫と出荷、ジャガイモ掘り、シソの葉の収穫と塩漬け作業、「臭い、臭い」と言いながらも牛舎でのエサやり作業の手伝いなどに一生懸命取り組み、稲作の合鴨農法でタヌキやイタチなどから合鴨を守るための囲いのネットを撤去する手伝いでは、前日の雨でぬかるんだ田んぼでの動きが上手くとれず服がドロドロに汚れたりしたこともありました。とても元気そうに作業をしていましたが、初日はホームシックでやや不安な夜を過ごした子もいたようです。4日目は、東日本大震災の被災地、陸前高田市を訪ねました。被災から約3年半、瓦礫がかなり撤去され雑草が生い茂る陸前高田の旧市街地では、復興に向けて高速道路の高架のような巨大コンベアによるかさ上げ(盛り土)作業が行われていました。震災で被災したスーパーマーケットの仮設店舗で草取りのボランティアをし、いまだに仮設住まいをしている方たちと集会場で一緒に郷土料理の“なべやき”というパンケーキのようなお菓子作りをして交流しました。
遠野に戻り、その夜は10軒のホストファミリーの皆さんをお招きしてサヨナラパ-ティーを行いました。全員でクイズ合戦をしたり、参加児童には遠野でのホームステイの感想を、ホストファミリーには子どもたちの様子や印象などをインタビューし、楽しい時間を過ごしました。「よく頑張って働いて売上にも貢献してくれて嬉しかった」「最初、ご飯をあまり食べないし、口数も少なくて心配したけれど、徐々になれていろんな話をしてくれた」などの感想も聞かれました。パーティーの最後には、参加児童が一人ずつ、お世話になったホストファミリーへ「感謝の手紙」を読んで渡しました。ホストファミリーの皆さんは、このサプライズにとても感激して、中には涙を流す方も・・・。そんな温かく、楽しい雰囲気の中、遠野最後の夜はふけていきました。
8月24日、4泊5日の「農村ホームステイ体験の旅」もいよいよ最終日となり、東京に帰る子どもたちがそれぞれのホストファミリーと一緒に遠野駅に集まってきました。中には大きな荷物(お土産の野菜!)を重そうに抱える子どもの姿も・・・。盛んに手を振るホストファミリーの皆さんに見送られ、遠野駅を後にしました。
長いようで短かった5日間、参加した10人の子どもたちにとっては楽しいことばかりではなかったと思います。普段の施設での生活と違い戸惑ったこと、困ったこと、慣れない農作業でとても疲れたり、我慢したことも多かったことでしょう。特に今回は、2日目に大雨が降って、ぬかるんだ中での作業もあり、濡れたり服が汚れたりしてとても大変な思いもしました。けれども、施設に戻ってから子どもたちが生き生きと遠野での様子をみんなに話していると施設長さんや担当の職員さんから伺い、引率者としてホッと胸をなでおろすと同時に、今回の「農村ホームステイ体験の旅」での体験が、いつかどこかで役だって欲しいという思いを強くしました。
また、お世話になった遠野のホストファミリーの皆さんにとって、初めて会う子どもと接した5日間は、楽しいだけでなく、気遣い、気苦労もたくさんあったかと思います。最後まで、子どもたちを温かく迎え入れ、たくさんの貴重な経験をさせてくださったことに改めて感謝申し上げます。また、ホストファミリーの紹介をはじめ、いろいろとご協力いただいた「遠野山・里・暮らしネットワーク」の皆さんにも心からお礼を申し上げます。
◆実施スケジュール◆
6月30日 応募締切
7月11日 書類選考(作文ほか)~参加者10名決定
8月10日 事前説明会
8月20日~8月24日 体験の旅実施 4泊5日
9月28日 フォローアップ研修
参加者: 小学校高学年生4名、中学生6名(男子5名、女子5名)
主 催: テレビ朝日福祉文化事業団
共 催: 東京都社会福祉協議会児童部会
後 援: 原田積善会
◆農村ホームステイ体験の旅 日程表◆
8/20(水) |
東京駅 → 新花巻駅(東北新幹線) 新花巻駅 → 遠野(バス) ホストファミリーと対面式 |
8/21(木) | 農作業など |
8/22(金) | 農作業など |
8/23(土) |
被災地・陸前高田市訪問(ボランティアなど) サヨナラパーティー |
8/24(日) |
遠野駅 → 新花巻駅(釜石線) 新花巻駅 → 東京駅(東北新幹線) |
【参加児童の感想文抜粋】
【ホストファミリーの感想を一部抜粋】
「高校生の海外生活体験の旅」は今年で14回目となります。児童養護施設で生活する高校生を対象に7月24日から8月1日まで、アメリカ・ワシントン州シアトルで実施しました。シアトルは水と緑に囲まれ、その美しさから「エメラルドシティ」の愛称を持ち、治安も良い所です。この企画は高校生たちが一般家庭にホームステイをしながら英会話を学び、アメリカの文化に直に接して現地の人たちと交流することにより、視野を広げ、好奇心、積極性、行動力、自立心、協調性を養い、未来に向かって前向きに進む姿勢を育むことが目的です。書類選考、作文審査、面接審査で選ばれた男女10名が参加しました。
成田から飛行機に乗って9時間、タコマ国際空港に到着して、まずは入国審査です。審査官の英語は早口で、何を言っているか解らず戸惑う参加者もいたようでした。シアトル市内観光ではフードコートで注文したピザの一切れが人の顔ほどあるビッグサイズだったり味も予想外だったりと異国を実感した子どもたち、シアトル発祥のコーヒーショップ、スターバックス1号店で名物「スターバックス ラテ」のアイスを注文したものの英語が通じず、全く別のものが来てしまう場面もありました。夕方、ホストファミリーとの対面では緊張、緊張、緊張。「上手くやっていけるだろうか?」初日の夜はうまく会話ができず不安な夜を過ごした参加者も...
2日目はまだ時差ボケが残る中、1907年に日本人が設立したというジャパニーズ・プレズバーティリアン教会に集合して本格的な海外生活体験がスタートしました。ホームルームの後、2時間半の英語レッスン。アメリカ人教師のネイティブイングリッシュは、さすが発音が違い、アメリカに来たことを改めて実感したようでした。午後はボーイング社の広大な工場を見学し、大リーグシアトル・マリナーズ対ボルチモア・オリオールズ戦を観戦しました。「これが本場のプロ野球なの!」「ホットドッグも美味しい!」「すごい大歓声!」と、本場の球場ならではの醍醐味を十分満喫していました。ホストファミリーと過ごした週末にはショッピングに連れて行ってもらったり、バーベキューパーティーを開いてもらったりと各々が貴重な体験をしたようです。始めのうちは言葉がなかなか思うように通じず、ホームシックになって部屋で涙を流した参加者もいたようですが滞在5日目あたりから、ほとんどの子どもたちが、拙いながらも英語で会話できるようになりました。皆ずいぶん自信がついたようです。この日に行った標高4,392m、マウントレーニア山麓のトレッキングは天気も最高!真夏でも雪をいただく富士山よりも高い山のさわやかな大自然に抱かれ、嬉しくて楽しくて、歌いながらスキップする子どももいました。参加した女子高校生に一番人気があったのは消防署の見学でした。消防士はアメリカでは人気のある職業で、何といってもマッチョなイケメン揃い。彼女たちの圧倒的な注目を集め、握手をしたりハグをしたりと大興奮、皆いい笑顔で消防士さんとの記念撮影に収まっていました。最終日は、全米屈指の名門州立大学ワシントン大学の見学です。そのシアトルキャンパスの広さは700エーカー、東京ドームの約60個分もあるそうで一同唖然!日本の大学とは違い観光客が自由に見学できる図書館の広大な空間は静謐に包まれ、在校生が読書にふけっていました。いよいよ帰国を翌日に控え、最後の夜はお世話になったホストファミリーをお招きしてさよならパーティーを開きました。子どもたちが日本の文化を英語で紹介するのが大きな柱の1つです。「今まで励んできた成果を出せるだろうか...」一同緊張の面持ちでした。英語はまだまだ拙いものの、子どもたちが思い思いのやり方で一生懸命チャレンジする様子をホストファミリーの方々は優しく見守り、理解してくださいました。パーティーの最後は、「ゆず」の「栄光の架け橋」を全員で熱唱、中には感極まって号泣する子どももいました。
今回の一番の印象は、子どもたちの表情が日に日に明るく、のびやかに変わっていくことでした。笑顔を見せ、目をキラキラと輝かせ、生まれて初めて見る世界を楽しんだようです。短い期間ではありましたが、私たち引率者には子どもたちが随分と成長したように見えました。それは、10軒のホストファミリーの方々が、私たちの想像を超える、言葉に出来ないくらいの深い愛情を子どもたちに注ぎ、お世話してくださった賜物であると思います。心から感謝申し上げます。そしてこの旅に参加した10人の子どもたちがこの貴重なふれあいを通じて学んだことをこれからの生活に生かし、役立ててくれることを願って止みません。
「参加高校生の感想文の一部 抜粋」
◆Sさん 16歳◆
◆Yさん 16歳◆
◆Sくん 16歳◆
◆Hさん 16歳◆
◆Fさん 17歳◆
◆Uさん 17歳◆
◆Sさん 15歳◆
◆Mさん 16歳◆
日時:平成26年7月24日(木)~8月1日(金)
場所:アメリカ ワシントン州シアトル市
共催:テレビ朝日福祉文化事業団
(福)東京都社会福祉協議会児童部会
後援:(公財)原田積善会
7月23日(水)・24日(木)、調布市・調布基地跡地運動広場で「江戸っ子杯争奪東京都児童福祉施設競技大会2014 野球の部」が開催されました。今年もこの大会らしく小学生・中学生の男子女子で構成された個性あふれる9チーム、約140名の児童が参加、一日目に予選リーグ戦、二日目に決勝トーナメントと全13試合の熱戦が繰り広げられました。審判団は今年も三鷹市軟式野球連盟の皆さんに全面協力して頂きました。
開会式では元プロ野球選手で「報道ステーション」の野球解説でおなじみの工藤公康氏が始球式を行いました。工藤さんは9チーム各々の児童との記念撮影や色紙・副賞品などへのサインにも快く応じられ、また、集まった子どもたちに気さくに激励の言葉をかけたりと子どもたちもスタッフも大喜びでした。
猛暑日となる暑さの中、開始予定時間を繰り上げて一日目がスタート、3ブロックに分かれて予選リーグ9試合が行われました。それぞれの1位通過チーム3チームと得失点差で4位となるチームの計4チームが翌日の決勝トーナメントに進出するとあって力の入った好ゲームが繰り広げられました。
二日目は前日を上回る猛暑となりましたが午前中に一回戦、午後に決勝戦と3位決定戦が行われました。その結果、シーソーゲームを制した清瀬市の「ベトレヘム学園」が、初優勝を狙った「調布学園」に7対6の1点差で辛勝、二連覇を達成しました。3位決定戦では、「生長の家神の国寮」が前半のリードを守りきり、追いすがる「至誠学園」を振り切って8対3で勝利しました。また、「星美ホーム」と「精舎児童学園」の親善試合も行われ、暑さに負けず一生懸命プレーする子どもたちに大きな声援が飛び交いました。
閉会式では、テレビ朝日福祉文化事業団から優勝~4位までの各チームにトロフィーの他、副賞としてバット、グローブセット、参加者全員にスポーツタオルを贈呈し、熱中症や事故などなく二日間にわたる大会が無事閉幕しました。
日時:平成26年7月23日(水)・24日(木)
場所:調布基地跡地運動広場(調布市)
主催:東京都社会福祉協議会 児童部会
共催:テレビ朝日福祉文化事業団
後援:三鷹市・毎日新聞東京社会事業団・報知社会福祉事業団
慈彩会は自然を愛し美を愛する各界の有志で、日ごろから絵画・書・工芸などに親しむ方々が集い、“社会福祉施設に絵を贈る運動”として1958年(昭和33年)に発足しました。毎年1回日本橋三越本店で展覧会を行っており、今年も「第56回慈彩会展」として開催されました。出品作品はすべて作者から無償で提供され、社会福祉施設に寄贈されています。また希望者への販売も行われ、収益金は助成金として社会福祉活動に役立てられます。
この展覧会には、毎回、常陸宮妃殿下からも御出品いただいており、また趣旨に賛同した専門家も多く参加しています。今回も常陸宮妃殿下の「新年歌会始の詠進お歌」(書)の特別御出品をはじめ、総計164点もの作品が出展されました。
洋画・水彩画・日本画・書・工芸・写真と多岐にわたる素晴らしい作品が会場に所狭しと飾られ、中には思わず笑いを誘うユニークな作品や、100歳の作者の「ちぎり絵」などもあり、見ごたえのあるものとなっていました。
またご購入いただいた方の似顔絵をその場で描くサービスも行われ、来場者に好評でした。
これまでに全国の福祉施設に贈呈された作品は、累計5,114点で、延べ3,560施設となりました。
テレビ朝日福祉文化事業団は、今後も慈彩会展への後援・助成を通して社会福祉に役立てるよう取組んでまいります。
日時:平成26年7月16日(水)~21日(月) 入場無料
場所:日本橋三越本店 新館7階ギャラリー(中央区)
主催:慈彩会
後援:厚生労働省・東京都・日本民生文化協会・テレビ朝日福祉文化事業団・原田積善会