児童福祉 2012年度

第6回演劇ワークショップ 「The ADVANCE」 2012/12/20up
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 児童養護施設で生活する中学生と高校生を対象に、演劇の創作発表活動を通して、「自分の疑問に自分で考えて自分の答えを探す。表現する。自分を他者に伝える。想像力を養う。他人を理解する思考と姿勢を創る。自信をつける。」ことをテーマに、ワークショップを開催しました。また、活動発表の場として「子どもキラット!楽演祭」(主催:テレビ朝日福祉文化事業団)に参加しました。

 今回のワークショップは、ドラマによる表現教育に基づいて行われました。9月22日から11月18日の発表までの14日間、講師陣は「言葉」「動作」「伝える」「物語」「発声」「見る」「伝わる」「踊る」ほか様々な表現方法を参加者に伝え、参加者は頭を捻り「考え」「想像」し、顔や体を動かしながら「表現」し、自然に力を引き出され身に付けていきました。そして、発表する作品の創作活動を始めました。舞台の上で発表した作品「ODZ9時空を超える」は、歴史上の人物(偉人)が時代も場所も超えて出会う、3つの物語からなっています。参加者は「自分がなってみたい歴史上の人物」を選び一生懸命に調べ、自分の中にあるイメージをどのようにして伝えるか、自分が選んだ偉人だったら、如何考えるだろう、仲間が伝えたいイメージはこれであっているかなど盛んにディスカッションし、色々な意見が出てきました。もともと用意された台本はありません。自分たちの言葉が台詞になり台本になりました。踊りながらの掛け声も、笑顔を忘れないことも、良いアイディアはどんどんストーリーに加えていきました。発表の舞台では、大勢の観客を前に参加者全員、満面の笑顔で自分を発信。観客を巻き込んだ楽しい発表の場となりました。発表を終えて約ひと月後の12月16日、フォロアップを行い今年度のワークショップは終了となりました。

 ワークショップを通して、参加者は表現力、想像力、対話力、創造力など元々持っている自分の色々な力を発揮してくれました。その能力を引き出す手助けをしてくれた講師陣や、児童に機会を与えてくれた施設関係者の皆様に感謝いたします。

 なお、今回の参加者は書類選考のうえ、東京、千葉、埼玉、茨城、各都県6施設より、中学1年生から高校2年生までの9名の児童が参加、講師は、総合監修に太宰久夫氏、演技・表現指導に小森創介氏、下川涼子氏、横山喜和子氏、伴拓也氏、舞踊指導に楠原竜也氏、三森渚氏。参加児童のメンタルサポートとケアは大原岳夫氏(児童養護施設カルテット)、大林雅子氏(児童養護施設至誠学園)、服部環氏(児童養護施設クリスマス・ヴィレッジ)にお願いしました。

★スケジュール

◆通 い 場 所:テレビ朝日(港区六本木)
9月22日(土)14:00~17:00
9月29日(土)14:00~17:00
9月30日(日)13:00~16:00
◆合 宿 場 所:子どもの国 研修センター(横浜市青葉区)
10月 6 日(土)、7日(日) 1泊2日。
◆通 い 場 所:テレビ朝日(港区六本木)
10月14日(日)10:00~17:00
10月20日(土)14:00~17:00
10月21日(日)10:00~17:00
11月 3日(土)10:00~17:00
11月 4日(日)10:00~17:00
11月10日(土)10:00~17:00
11月11日(日)10:00~17:00
11月17日(土)10:00~17:00
◆発 表 場 所:「子どもキラット!楽演祭」ニッショーホール(港区虎ノ門)
11月18日(日)
◆フォロアップ 場 所:テレビ朝日(港区六本木)
12月16日(日)

場所:テレビ朝日(港区)、こどもの国(横浜市)、ニッショーホール(港区)
主催:テレビ朝日福祉文化事業団
後援:東京都社会福祉協議会児童部会、神奈川県社会福祉協議会、
   埼玉県社会福祉協議会、千葉県社会福祉協議会、群馬県社会福祉協議会、
   栃木県社会福祉協議会、茨城県社会福祉協議会

「第一回子どもキラット楽演祭」 2012/12/03up

 児童養護施設で暮らす子どもたちの表現力、積極性、協調性を育むことをテーマに11月18日東京・虎ノ門「ニッショーホール」で「第一回子どもキラット楽演祭」を開催しました。東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県などから、12施設の幼児から高校生、一部施設職員さん約150人が出演。合唱、日本舞踊、ヒップホップダンス、創作舞踊、ハンドベル演奏などを熱演しました!
 イベントの司会には「高校生海外体験の旅」,「演劇ワークショップ」に参加した高校生男子2人がチャレンジしました。このイベントは施設を運営されている方たちから、普段学校のクラブ活動以外に、歌や踊り、楽器演奏などに頑張っている子どもたちの発表の場を設けて欲しいという要望もあり、実現した企画です。この「第一回子どもキラット楽演祭」には、表現力を高めたいと意欲的に「演劇ワークショップ」に参加した中学生、高校生の創作劇の発表の場にもなりました。参加した子どもたちが自分の出演だけでなく、普段あまり交流することのない他の児童養護施設の子どもたちの演技にも熱い視線と拍手を送っていたのがとても印象的でした。

 当日は、スペシャル応援ゲストとして藤田恵美(元ル・クプル)さん、金管五重奏団の自由ヶ丘クインテットの皆さんが来場し、素晴らしい歌と演奏を披露してくださいました。会場には、笑顔&元気が溢れていました。

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日時:平成24年11月18日(日)
場所:虎ノ門 ニッショーホール
主催:テレビ朝日福祉文化事業団
共催:東京都社会福祉協議会児童部会
後援:公益財団法人 原田積善会

高校生海外生活体験の旅 2012 2012/09/11up
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 海と緑に囲まれたその美しさから「エメラルドシティ」の愛称を持ち、アメリカの中でも暮らしてみたい憧れの都市・シアトルで「高校生海外生活体験の旅」を開催しました。今年で12回目を迎えるこのプログラムは、児童養護施設で生活する高校生を対象に海外でのホームステイ体験、飛行機を作るボーイング社工場見学、ボランティアに参加体験などを通して視野を広げる、将来社会人として第一歩を踏み出すことを支援するを目的としています。

 今年もたくさんの応募者の中から書類、作文審査、面接審査などを実施し10人の高校生が選抜され7泊9日のプログラムに参加しました。
 今年もシアトル在住のホストファミリー宅に7泊ホームステイしながら、アメリカ人の先生による英語レッスン、その他にマイクロソフト社、世界最新鋭の機種ボーイング787を作るボーイング社工場見学、この夏イチロー選手がニューヨークヤンキースに移籍して話題になったシアトルに本拠地をおくマリナーズの試合をセーフィコフィールド球場で観戦、またマウントレ-ニア国立公園でのトレッキング、スーパーマーケットでの買い物体験、アメリカ西海岸で広大な敷地のワシントン大学訪問、フードバンクでのボランティア参加体験などに参加しました。参加した10人は平日の昼は英語のレッスンをしたり、工場見学に行ったり、ボランティアに参加体験しながら、夜はホストファミリーと寝食を共に過ごしました。土曜、日曜は終日ホストファミリーのもとで過ごすというプログラムでした。

 成田空港から約9時間のフライトでシアトルのタコマ国際空港に到着、入国審査では始めて英語に遭遇しやや緊張してシアトル滞在の始まりました。到着した日市内観光を終え、夕方はそれぞれのホストファミリーとのご対面・・・・・・!その夜は飛行機の長旅による時差ボケの中、初めてのホストファミリー宅でのお泊りです。うまくコミュニケーションできるかどうか最も不安な瞬間だったと思います。参加の高校生はそれぞれ片言英語、ボディランゲージ、辞書、電子翻訳機などを駆使してホストファミリーとの意思疎通に奮闘したようです。日本からの高校生を迎い入れてくださったホストファミリーの方々も緊張をほぐすためにお菓子を用意したり、ビデオやゲーム用意してくださったりして工夫を凝らして迎えてくれたようでした。日本からの高校生たちは土曜、日曜は終日ホストファミリーと一緒に過ごし買い物に一緒に連れて行ってもらったり、バーベキュー、カヌーなどをすることにより英語にも少しずつ慣れコミュニケーションも少しずつ取れるようになり、お互いにメンタル面の距離感が縮まったようです。シアトル7日目日本に帰る最終日の夜は、サヨナラパーティーを開催しました。サヨナラパーティーでは、日本から参加の高校生は英語で日本の文化を紹介することにもチャレンジしました。シアトルに行く前の日本での研修では、とても自信なさそうな英語の発表も日本にいる時に較べて元気に自身ありげに発表していたのが印象的でした。その他にパーティ-では、ホストファミリーの皆さんの前で「日本語当て?!ジェスチャーゲーム」をやったり、最後の「栄光の架橋」をみんなで大合唱してシアトル最後の夜を楽しみました。

 シアトルから日本に帰る日は、ホストファミリーの皆さんが大勢見送りにきてくださいました。これまでずっと陽気にはしゃいでいた高校生たちも別れの時には何人もが目に涙を浮かべていました。また、今回参加の高校生はふだん暮らしている児童養護施設もそれぞれ違っていて、シアトルに行く前はそれほど仲が良かったわけありませんでしたが、シアトルから成田空港に着いた時には、みんななかなか離れがたくなっていて空港のロビーをいつまでも去ろうとしませんでした。

 今回のシアトルでの7泊9日間は、参加した10人の高校生にとって楽しいことばかりではなかったかも知れません。ホームステイ先のベッドで1人涙を流していたこともあったかも知れません。今回「高校生海外体験の旅」に応募し、書類・作文審査、面接審査にチャレンジ高校の10人の皆さん。今回の「高校生海外生活体験の旅」で日本とアメリカの文化など多くのことを違い肌で感じこと体験したことと思います。今回の旅が高校生の皆さんのこれからの人生を歩んでゆく上で何か、どこかで役にたっていただければと願っております。

「参加高校生の感想文の一部 抜粋」

◆T君 17歳◆
貴重な体験をさせて福祉文化事業団の皆さん、施設の皆さんに感謝しています。
エメラルドシティ、イチローのマリナーズ、ボーイング社、マイクロソフト社とシアトルについて調べてとても心ひかれました。中でもスターバックスの1号店に最も心が惹かれました。
最初ととても緊張していました。初日のパークプレイスマーケットは面白かった。ホストファミリーとも緊張していたけど、音楽好きなので楽器博物館、楽器店に行ったり、バーベキューをしてもらったりで緊張もほぐれました。またテレビのオリンピック観戦は英語で言葉はわからなかったけど、家族と一緒にいる雰囲気がとても居心地がよかったです。ホストファミリーと別れる時には泣けました。
◆ Mさん 17歳◆
私をシアトル連れてゆくために施設をはじめ多くの皆さんがとても努力してくださったことに感謝しています。
エメラルドシティ、イチローのマリナーズ、ボーイング社、マイクロソフト社とシアトルについて調べてとても心ひかれました。中でもスターバックスの1号店に最も心が惹かれました。
シアトルに着いて見るもの、聞くもの、ホストファミリーとの生活、一緒に行った仲間と徐々に仲良くなれたことすべてが新鮮でした。
ホストファミリーとは少し不安もありましたが、一週間の滞在中にいろんな事を教えてくれ、いろんな所に連れて行って優しく迎えてもらえました。
◆ B君 16歳◆
ほんとうに「楽しかったの一言」いまでも思い出すと胸がいっぱいになります。
シアトルの空は広く透き通っていて大きく、自分の住んでる所と繋がっていると思うと不思議な気持ちになります。人の道路も、建物のとても大きかったです。
僕がアメリカに行く一つの目的は自分を変えることでした。陽気で明るいアメリカ人のように社交的になりたいと思ってイメージしていました。今回あまり目的は果たせなかったけど、行って学んだことがあります。それはいろんなアジア出身の人がアメリカに住んでることを知りました。自分のホストファミリーは台湾出身の家族でした。家族の会話で中国語と英語が飛び交っていて面白かったです。アニメやゲームのことで家族の息子たち(20歳と19歳)と仲良くなって、日本から行った仲間より、ホストファミリーと一緒の方が楽しかったです。ホストファミリーの息子の一人が「僕の部屋で寝ていいよ」といってくれた事が家族の一員になれたようで最も嬉しかったです。
最後に自分アメリカに行くことに協力してくださった皆さんに深く御礼申し上げます。
◆ Sさん 17歳◆
最初は始めての海外の旅に期待と少し不安を抱いて成田空港に向かった。
シアトルに着き、初めて税関で英語を話したときまったく相手の言葉がわからずと惑った。
ホストファミリーは日系のアメリカ人だったので、見た目は日本人なのに英語で会話していることに驚いた。家族はとても仲良しでパパが夕食の時に必ず、その日の出来事を娘たちに聞いていた。
ママとは私の進路について夜中に話す機会があったけど、今の私の生活を説明するのは難しかった。しかしママは真剣に聞いてくれた。
二人の同世代の娘から最後の夜に手紙とプレゼントを貰った。日本に帰るため空港に向かうバスに乗り込む時に、シアトル滞在7日間の楽しさが涙となった、そんな時二人の娘は優しく抱きしめてくれた。また、いつかホストファミリーに会いに行きたいです。

日時:平成24年7月26日~8月3日
場所:アメリカ ワシントン州 シアトル市
主催:テレビ朝日福祉文化事業団、東京都社会福祉協議会児童部会
後援:東京都社会福祉協議会児童部会、 原田積善会

江戸っ子杯争奪野球大会2012開催 2012/08/08up
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 猛暑の中、江戸っ子杯争奪東京都社会福祉施設競技大会2012野球の部が7/25、26の2日間、三鷹市大沢総合グランドで開催されました。今年の参加チームは12チーム(昨年は11チーム)180名の児童で熱戦が繰り広げられました。今回のゲストは、元プロ野球選手でスポーツコメンテーターのスーパーモーニング金曜日に出演中の長嶋一茂さんをお迎えしまして始球式を行いました。始球式の後には長嶋さんを囲んで、各12チームの施設の児童とそれぞれ記念撮影を行いました。審判団は三鷹市軟式野球連盟の皆さんに全面協力していただきました。2日間の好ゲームの結果、昨年に続き目黒若葉寮が三連覇を達成しました。準優勝は調布学園、3位至誠学園、4位べトレヘム学園の順となりました。事業団では参加者全員にスポーツタオル、優勝チームに金属バット、他チームにはグロ-ブ、スポーツバック、シューズバックなどをプレゼントしました。

日時:2012年7月25日、26日
場所:三鷹市大沢総合グランド
主催:東京都社会福祉協議会 児童部会
共催:テレビ朝日福祉文化事業団
後援:三鷹市 毎日新聞東京社会事業団 報知社会福祉事業団

第54回慈彩会展 2012/07/24up
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 慈彩会は、日ごろ、絵画、書道、工芸などに親しんでおられる人々の集まりで、これら皆さんの作品を、「社会福祉施設に絵を贈る運動」として、1958年(昭和33年)5月に”慈彩会”というグループが発足しました。毎年1回日本橋三越本店において開催してまいりました。今年で54回目を迎え日本橋三越本店で7月11日より16日まで開催されました。この展覧会には、毎回常陸宮妃殿下も賛助出品をしてくださいます。また趣旨に賛同していただいた芸術家も多く参加され、今回は190点余りに及ぶ作品の出展がありました。これまでに全国の福祉施設に贈呈した作品は、累計4,934点で、延べ3,460施設となりました。これからも後援を通じて少しでもお役に立てるように取り組んでまいりたいと思っております。

日時:平成24年7月11日~16日
場所:日本橋三越本店
主催:慈彩会
後援:厚生労働省・東京都・日本民生文化協会・テレビ朝日福祉文化事業団

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