はじめに

ごあいさつ

 テレビ朝日福祉文化事業団は、昭和52年(1977年)にテレビ朝日が母体となって、民間放送系でははじめて設立された社会福祉法人です。「児童福祉」「母子福祉」「障がい者福祉」「高齢者福祉」など、時代の要請に対応しながら社会福祉事業に取り組んできました。
 2020年7月、テレビ朝日はSDGメディア・コンパクトに加盟いたしました。多くの方々がSDGs「持続可能な開発目標」に関心を持ち、SDGs達成に向けた行動に移せるよう、テレビ朝日グループが保有するメディアを活用して、普及・推進に努めているところです。当事業団はその一部を担い、社会的養護下にある子ども、障がい者や高齢者に「寄り添う」形で、これからも実際に社会福祉事業に取り組んでいくつもりです。

 2021年度は、引き続き新型コロナウイルス感染症が日本社会に影響を及ぼした年でした。当事業団の社会福祉事業の多くが、「寄り添う」ものであるため、昨年度と同様に開催を中止せざるを得ない事業が相次ぎました。しかし、こういう時こそ社会福祉のために、足元を固めて、さまざまな取り組みをしていかなければなりません。
 児童福祉の分野では、毎年恒例の「子どもキラット!楽演祭」等の集客型イベントの開催を断念しましたが、テレビ朝日が主催する公演「君も博士になれる展」に児童福祉施設で生活する子どもたちを招待する事業を急遽立ち上げました。各施設で感染者数の状況等を判断し、リクリエーションの一環としてテレビ朝日の番組の世界を楽しんでいただきました。
 オンライン学習サービス「スタディサプリ」を提供する学習支援事業も継続し、昨年度と同様、大学合格者も続々と誕生しております。
 また、面会制限が継続している高齢者施設においては、歌謡ショーをお届けする代わりに、アレンジ花を贈呈させていただきました。

 テレビ朝日福祉文化事業団は、「共生~隔たりのない世界~」を願って、皆さまとともに「こころ」を一つにして、テレビ局の特性を生かしながら、さまざまな社会福祉事業を推進してまいります。引き続き、今できることを模索していく所存です。
 今後とも、皆さまのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

               2022年7月1日
    社会福祉法人 テレビ朝日福祉文化事業団

社会福祉法人 テレビ朝日福祉文化事業団は、昭和52年(1977年)NETからテレビ朝日への社名変更を機に、より幅広い社会福祉活動を目指して設立されました。昭和26年(1951年)制定の社会福祉事業法[平成12年(2000年)社会福祉法に法名改正]に基づき、社会福祉の増進を図ることを目的として、第二種社会福祉事業を行う社会福祉法人として申請・認可されたものです。