STORY

第11話「消・失・月・戸」

「お願いだからこういうのやめて」。
 ユウキ(清水富美加)は、天文部部長・牧瀬(篠原孝文)に大量の手紙やプレゼントを突き返した。牧瀬としては天文部に顔を出さなくなったユウキの気を引こうとするための作戦だったのだが、これではまるでストーカー。しかもユウキは星に興味があるというだけで強引に部員にさせられただけ。
「とにかく全部やめてね」。
 さっさと部室を後にするユウキを止めることもできない牧瀬だったが、ユウキの姿を望遠鏡で確認。不敵な笑みを浮かべると「逃がさないよ、ユウキ」と、手にしたゾディアーツ・スイッチを押す。
 たちまちその姿はピクシス・ゾディアーツに変身して…。

 ユウキが廃部室のロッカーからラビットハッチへ行こうとすると、大杉先生(田中卓志)に見つかってしまった。中に何かあるのか、と廃部室に入るとロッカーを開けようとする。必死でごまかそうとするユウキだったが、そこへ隼(冨森ジャスティン)が「園田先生が呼んでますよ」とナイスアシスト。無事に大杉を追い出すことに成功する。

 何やら良くないことが続くユウキは厄払いとばかりに弦太朗(福士蒼汰)とJAXAヘ。そこでユウキは天ノ川学園高校の理事長・我望光明(鶴見辰吾)が書いた本を弦太朗に見せる。我望は宇宙飛行士で科学者。日本で一番宇宙に近い人、とユウキは尊敬しているらしい。

 見学を終えた弦太朗とユウキの前にピクシス・ゾディアーツが現れた。ゾディアーツから牧瀬に戻ると、ユウキを天体観測に誘う。怯えるユウキを守ろうとする弦太朗に腹を立てた牧瀬は再びゾディアーツに変身。弦太朗もフォーゼに変身、さらに隼もパワーダイザーで合流。ピクシス・ゾディアーツに襲いかかる。
 ユウキの連絡を受けた賢吾はラビットハッチから現場へ駆けつけようとするが、なぜか出口が見当たらない。どうやら廃部室のロッカーがなくなったらしい…。

 賢吾の連絡を受けた弦太朗ら「仮面ライダー部」は全員でロッカー探しを開始。大杉によると廃品回収に出してしまったという。しかし、トラックの目撃者もおらず、廃品業者をリストアップすることもできない…。このままでは賢吾は地球にもどれなくなる。
 そんな賢吾に美羽(坂田梨香子)は、なぜロッカーがゲートなのか、と賢吾に尋ねる。
 昨年の誕生日、賢吾は何者からかプレゼントの小包を受け取り、廃部室で一人開けてみたという。すると中から「そのスイッチが新たなる扉を開く…」などと記された手紙とスイッチが出てきた。わけもわからずスイッチを押した賢吾だったが、人の気配を感じてあわててスイッチをロッカーに隠したという。やってきたのはユウキだったが、そのときロッカーからまぶしい光が漏れてきて…。
 そうやってラビットハッチにたどりついた賢吾とユウキは、そのハッチでゾディアーツが現れるという予言とフォーゼドライバーを手に入れたのだという。

 いずれにしてもこのままでは賢吾の体がもたない。ユウキはやむなく何でも探し出すことができるピクシス・ゾディアーツに頼み、ロッカーを見つけようとする。快諾した牧瀬はピクシスに変身。ダウンジングで廃品処理場にあるロッカーをみごとに探し当てる。
 喜ぶユウキだったが、実は牧瀬の罠。自分ではなく弦太朗と仲良くするユウキに怒り心頭の牧瀬は、大切な探し物を探り当てぶち壊そうとしていた。

 そこへバガミールでユウキの後をつけていた弦太朗がやってきた。弦太朗はフォーゼに変身、ピクシスに立ち向かう。
 その間に美羽ら「ライダー部」のメンバーがロッカーを回収しようとするが、フォーゼが繰り出したランチャー攻撃をピクシスが「曲がれ」と方向転換。ミサイルは軌道を大きく変えてロッカーを直撃してしまう。

 たちまちロッカーは大破、フォーゼ、ライダー部のメンバーは声を失う。指し示した相手を思いのままに操るピクシスの能力に賢吾を救い出すこともできなくなった「仮面ライダー部」。賢吾はひとり、ラビットハッチで激しく落胆する。
「俺はもう、月から帰れない…」。


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脚本:中島かずき
監督:田崎竜太
アクション監督:宮崎剛
(ジャパンアクションエンタープライズ)