グランプリシリーズのみどころ

氷上サバイバル 世界一決定戦 グランプリシリーズ/ファイナル

フィギュアスケートにおいて、オリンピック、世界選手権と並ぶ三大大会“グランプリシリーズ/ファイナル”。
世界6ヶ国を転戦するグランプリシリーズを経て、獲得ポイント上位6名のみがグランプリファイナルへと進出し「世界一」の座を争う。

羽生結弦、前人未到のグランプリファイナル3連覇へ!

羽生 結弦 Yuzuru HANYU (日本)

オリンピック王者として迎えた昨シーズンは、グランプリシリーズ中国大会で、フリー演技前の直前公式練習で他の選手と衝突するアクシデント。さらに、去年12月には腹部の手術を行うなど、まさに激動のシーズンとなった羽生結弦(20)。それでも、グランプリファイナル連覇、世界選手権銀メダルを獲得した。今シーズンのフリーでは、4回転ジャンプを3回、ひとつは演技後半に入れる昨シーズン序盤に挑んでいた“最強プログラム”に再び挑戦!今シーズンは、男子では未だ誰も成し遂げたことがない前人未到のグランプリファイナル3連覇を目指す!

浅田真央が現役続行を表明!グランプリシリーズにフル参戦!

浅田 真央 Mao ASADA (日本)

去年2月に行われたソチ五輪後から休養していた浅田真央(25)が、1年の休養期間を経て、現役続行を表明!今シーズンからグランプリシリーズにフル参戦することが決定した。浅田は会見時に「私はトリプルアクセルが跳べるということで強みにしてきたが、世界のジャンプのレベルが上がっているので、追いつけるように練習している。24歳でベテランに入っている。ジャンプの技術を落とさないことも大切だけど、大人の滑りもできれば良いなと思います。最低でも去年の世界選手権のレベルに持っていくことが目標。」と話しており、浅田真央がどんな滑りを見せるのかに注目が集まる!

目標は「浅田真央超え」!世界選手権銀メダル・宮原知子

宮原 知子 Satoko MIYAHARA (日本)

昨シーズン、日本女子で大躍進を遂げたのが宮原知子(17)。日本選手権で初優勝を果たすと、世界選手権では銀メダルを獲得。世界選手権初出場でのメダル獲得は、2007年の浅田真央以来、日本女子史上2人目の快挙となった。「去年、全日本選手権で優勝したので、目標の一つとして、浅田真央選手を超えていきたい」と、日本女子の新エースとして強い覚悟を持って挑む今シーズン。自身初のグランプリファイナル進出を目指す!

羽生結弦以来のジュニア世界王者・宇野昌磨がGPシリーズデビュー!

宇野 昌磨 Shoma UNO (日本)

昨シーズンはジュニアグランプリファイナル、世界ジュニア選手権で金メダルを獲得。羽生結弦以来となるジュニア2冠を達成したのが、宇野昌磨(17)。ジュニア世界王者として、今シーズンから本格的にシニアデビューを果たす。羽生結弦に続く、次世代のエースとして期待される宇野昌磨が、初参戦となるグランプリシリーズで、どこまで結果を出せるのかに注目が集まる。4回転ジャンプやトリプルアクセルなどの高難度のジャンプも跳ぶことができるので、初参戦でのグランプリファイナル進出の可能性は十分にある!

2年連続のグランプリファイナル進出へ!無良崇人&本郷理華

無良 崇人 Takahito MURA (日本)

本郷 理華 Rika HONGO (日本)

昨シーズン、初のグランプリファイナル進出を果たした無良崇人(24)。4回転ジャンプやトリプルアクセルを武器にこれまで世界と勝負してきた無良崇人だが、今シーズンSPの振り付けをソチ五輪アイスダンス金メダルのチャーリー・ホワイトに師事することに。得意のジャンプに加え、表現力やスケーティングの技術を磨くことで、今シーズン更なる飛躍を見せ、2年連続のグランプリファイナル進出を目指す!
同じく昨シーズン、グランプリファイナル進出を果たすなど、大きな飛躍を遂げた本郷理華(19)は、SPの振り付けを世界選手権銅メダリストの鈴木明子に担当してもらうことに。現役時代、豊かな表現力を武器に、世界と戦ってきた鈴木明子とタッグを組むことで、本郷理華にどんな進化が生まれるのか?本郷理華と鈴木明子の“二人三脚”で2年連続のグランプリファイナル進出を目指す!

   

羽生結弦“史上最強”のライバル、パトリック・チャンが現役復帰!

パトリック・チャン Patrick CHAN (カナダ)

ソチ五輪で金メダルを獲得した羽生結弦だが、当時ソチ五輪で金メダル本命と言われていたのが、パトリック・チャン(24)。ソチ五輪を最後に1年間休養していたが、今シーズンから現役復帰。2011年~2013年の世界選手権で3連覇を果たすなど、ソチ五輪前までは絶対王者として君臨し、一時代を築いた。羽生結弦にとっては、“史上最強”のライバルが帰ってくる!

世界女王トゥクタミシェワがトリプルアクセル成功!女子は新時代到来へ!

エリザベータ・トゥクタミシェワ Elizaveta TUKTAMYSHEVA (ロシア)

昨シーズンの世界選手権で史上6人目の“トリプルアクセル”を決め、世界女王に輝いたのが、トゥクタミシェワ(18)。昨シーズンの世界選手権が分岐点となり、今後はトリプルアクセルを跳ぶ選手が増えてくる可能性が大きい。トゥクタミシェワやラジオノワ、リプニツカヤと圧倒的な強さを誇るロシア女子に加え、アメリカのゴールドなど、若い選手が台頭。新時代に突入しつつある女子フィギュア界を牽引していくのは、果たして誰なのか!?

グランプリファイナルへの厳しいサバイバル

グランプリシリーズ各大会・男女シングルの出場枠は最大12名。ペア・アイスダンスは8組。世界ランキングの上位選手しか出場することができない。選手は最大2大会に出場し、順位に応じて与えられるポイントの合計を競う。

GPシリーズ獲得ポイント※男女のみ

  • 優勝=15点
  • 2位=13点
  • 3位=11点
  • 4位=9点
  • 5位=7点
  • 6位=5点
  • 7位=4点
  • 8位=3点

◆2014グランプリファイナル進出者(女子)

1位30点(ラジオノワ:アメリカ優勝+フランス優勝)
2位28点(トゥクタミシェワ:アメリカ2位+中国優勝)
3位28点(パゴリラヤ:カナダ優勝+ロシア2位)
4位26点(リプニツカヤ:中国2位+フランス2位)
5位24点(ワグナー:カナダ2位+フランス3位)
6位22点(本郷理華:カナダ5位+ロシア優勝)
※ポイント4位のゴールドが怪我で欠場 ⇒ 本郷が繰り上げ出場

◆2014グランプリファイナル進出者(男子)

1位30点(コフトゥン:中国優勝+フランス優勝)
2位28点(フェルナンデス:カナダ2位+ロシア優勝)
3位28点(町田樹:アメリカ優勝+フランス2位)
4位26点(無良崇人:カナダ優勝+日本3位)
5位26点(ボロノフ:ロシア2位+日本2位)
6位22点(羽生結弦:中国2位+日本4位)