3月14日
「森村誠一作家50年記念 棟居刑事の黒い祭」

原 作
森村誠一
脚 本
長坂秀佳
監 督
村川 透
プロデューサー
高橋浩太郎(テレビ朝日)
内山聖子(テレビ朝日)
阿部謙三(東宝)
山崎倫明(東宝)
制 作
テレビ朝日
東宝

出演
棟居弘一良   東山紀之
神林一子     貫地谷しほり
芦原涼香     平 愛梨
夏目初子     加藤夏希
高倉哲二     木下ほうか
市川貴之     竹財輝之助
百瀬うの     田島令子
寺田亜由美   上野なつひ
神林武人     きたろう
那須亮輔     森本レオ
           ほか

 東京都羽澄市にある古民家で、住人・百瀬うの(田島令子)の刺殺死体が発見された。早朝、現場に向かった警視庁捜査一課の棟居弘一良(東山紀之)と神林武人(きたろう)は、第一発見者である“金髪フィーリア”(加藤夏希)から事情を聴く。彼女は被害者の義理の孫娘で、本名は“夏目初子”。うのの隣に住んでおり、元歌手という知名度を生かし、駅裏でバーを開いているという。フィーリアは前夜、店からうのの元に何度か電話をかけたが、応答がないため心配になって戻って来たところ、祖母の死体を見つけたと話す。
 聞き込みの結果、うのはヤクザの組長の元妻(後妻)で、夫が獄中死した後、遺産を元手に個人でヤミ金融をはじめたとわかる。うのが毎日激しく罵り合っていたことを知った神林は、フィーリアを怪しむ。だが、被害者宅の裏の住人は事件の夜、ナゾの“茶髪の女”を見たと証言する。事件の夜、羽澄市では嵐が吹き荒れていたが、稲妻が光ったとき、裏窓から出ていく茶髪女を見たのだという。金髪ではなく、茶髪…。ということは、犯人はフィーリアではないのか…!?

 噂によると、うのは自宅に常時5000万円近い現金を置いていたというが、家の中から大金は見つからず、犯人が現金を持ち去ったのではないかと考えられた。また、犯人は裏窓を破って侵入したものと思われたが、妙なことに裏口にも玄関にも人間が出入した痕跡があった。さらに、棟居は、うのの家から歯ブラシが消えていることに気づき、不審に思う。

 その矢先、うのの家にほど近い湖で、男女の死体が見つかった。棟居らが現場に急行すると、神林の娘・一子(貫地谷しほり)の姿が…! なんと、死んでいた男は、一子の旧友・寺田亜由美(上野なつひ)の父・幸造(坂田雅彦)だった。実は、一子は亜由美の結婚式に出席するため羽澄市を訪れていたのだが、式の時間になっても幸造が現れないため、友人の芦原涼香(平愛梨)や新郎の獣医・市川貴之(竹財輝之助)と共に幸造を探しに来て遺体を見つけたという。幸造の趣味は野鳥観察で、事件の夜、現場の湖を訪れていたらしい。市川によれば、幸造がバードウォッチング用に使用していたモーションセンサー付きの小型カメラなどの高級機材が現場から消えているという。

 一方、同時に見つかった女性の死体の身元は、世田谷区内のスーパーの副店長・大瀬千穂(吉井怜)と判明。千穂は右手に手編みのビーズ人形を握りしめていたほか、なぜか結婚指輪を外してバッグに入れていた。夫・進(山中聡)の話では、千穂は妹・木原早苗(滝裕可里)の家に泊まるとウソをついて前夜、外出したようで、彼女が運転してきたはずのワゴン車も行方不明だった。
 解剖の結果、2人の死亡推定時刻はほぼ同じ頃で、幸造は首を絞められた後に撲殺され、千穂は射殺されたことが判明。同じ夜に同じ市内で3件もの殺人が起きたとあって刑事たちは関連を疑うが、うの、幸造、千穂の死因がそれぞれ異なるのは不可解だった。しかも、被害者3人に繋がりは見当たらなかった。その後、彼らの接点を調べはじめた棟居は、被害者たちを結びつける奇妙な糸に気づいて…!?