10月4日
「法医学教室の事件ファイル38」

脚 本
今井詔二
監 督
山本邦彦
プロデューサー
高橋浩太郎(テレビ朝日)
浦井孝行(国際放映)
伊藤由彦(国際放映)
制 作
テレビ朝日
国際放映

出演
二宮早紀    名取裕子
二宮一馬    宅麻 伸
七海       由紀さおり
工藤杏子    酒井美紀
吉野和文    野間口 徹
桐島大作    林 泰文
谷村元彦    田中幸太朗
村中葉子    五十嵐めぐみ
助手・永岡   本村健太郎
二宮愛介    佐野和真
伊吹 南     中村静香
          ほか

 二宮早紀(名取裕子)は港南医大・法医学教室の准教授で、神奈川県警から監察医を委託されている。夫の一馬(宅麻伸)は横浜東署の警部で、2人の間には新米新聞記者として奮闘中の息子・愛介(佐野和真)がいる。また、一馬には七海(由紀さおり)という叔母がいて、時々二宮家内を引っ掻き回すので、早紀にとってはありがたい相手ではない。

 横浜市内の廃工場で、男女の死体が発見された。女性の首には絞殺された痕があり、男性の遺体の右手が凶器のロープを握りしめていた…。現場で検視に当たった早紀は、被害者の女性が20年前に失踪した大女優・桐島夏子(里織)の姪・桜(宮内知美)と知って驚く。桐島夏子は45歳のとき「年老いていく私をファンに見せるわけにいかない」と言い残して姿を消したまま行方知れずで、近々、愛介が紙面で特集を組む予定と聞いていたのだ。また、男性は、桜の大学時代の友人・工藤正彦(扇田拓也)とわかる。
 早紀の検死と解剖の結果、桜はやはり背後から首を絞められて殺されたことが判明。一方の正彦の死因は、心臓が収縮するタイミングで何かが胸に当たって心室細動を起こす“心臓震盪症(しんぞう・しんとうしょう)”だとわかる。実は2人の死体を発見したのは、ボールを捜しに来た近くの野球部員・藤堂慎吾(髙橋龍飛)とマネージャーの赤石恵(當麻真歩)で、練習中に慎吾が打ったホームランのボールが遺体の近くに転がっていた上、正彦の衣服の胸にボールの形の白い粉が付着していたのだった。法医学教室の助手・伊吹南(中村静香)は、正彦が桜の首を絞めて殺害した後、飛んできた野球のボールが彼の胸を直撃し死に至らしめたのではないかと推理するが、早紀は「それを調べるのは、あくまで警察の仕事」といさめる。
 その直後、早紀は正彦の妻で、美術解剖学の研究員である杏子(酒井美紀)から「夫には殺人などできない。遺体の声を聞いてくれ」と詰め寄られて困惑する。だが、まもなく死んだ正彦と桜は大学時代に交際していたという事実が発覚。杏子も、桜の夫・大作(林泰文)も、2人のかつての関係を知っていたことがわかる。

 そんなとき、第一発見者の慎吾と恵が、早紀のもとを訪ねてきた。慎吾は交番勤務の巡査・谷村元彦(田中幸太朗)から正彦の死因が心臓震盪症であることを聞き、自分が打ったボールが正彦を殺してしまったのかと心配していた。早紀は「事件のことを話すわけにはいかない」と前置きしつつ慎吾を励ますが、谷村がなぜそんな推測を軽々しく話したのか憤る。
 さらに、桐島夏子を失踪直前まで追っていたというドキュメンタリー監督・吉野和文(野間口徹)が早紀の前に現れ、正彦の死因とボールとの関係について探りを入れてきたため、早紀は、情報を漏らした谷村に対して激怒。だが逆に、谷村から「心臓震盪症を起こした原因は本当にボールなのか、法医学でハッキリさせるべき」と反論され、早紀は反省。もういちど死因を追究する決意を固める。
 再び遺体に向き合った早紀は、とある偶然から、正彦の胸の部分に拳の痕が浮き出てきたことに気がつく。正彦は犯人に拳で殴られて心臓震盪症を起こし、その後、凶器のロープを握らされ、しかも野球ボールに当たって心臓震盪症を起こしたように偽装されたのではないか…。早紀の中に、犯人は心臓震盪症に関する知識のある者ではないかという疑惑が湧きあがり…!?