1月29日
特別企画「殺人予告」

原 作
安東能明
『殺人予告』(朝日文庫刊)
脚 本
吉本昌弘
演 出
土方政人
プロデューサー
佐藤凉一(テレビ朝日)
高橋萬彦(共同テレビ)
制 作
テレビ朝日
共同テレビ

出演
岩田修一郎   椎名桔平
奥寺理事官   伊武雅刀
相羽克彦     眞島秀和
唐木英二     松重 豊
三宅富夫     金田明夫
深沢善治     斉藤 暁
立花玲子     あめくみちこ
島岡 浩      正名僕蔵
久米教授     勝部演之
高津秀美     山下容莉枝
           ほか

 岩田修一郎(椎名桔平)キャップ率いる東邦新聞社会部特命班は、名称こそ“特命”ながら、実は町ネタ拾い専門、社内では“掃き溜め”と揶揄されている部署だ。メンバーの“善さん”こと深沢善治(斉藤暁)、立花玲子(あめくみちこ)、島岡浩(正名僕蔵)はいずれも優秀な記者だが、それぞれワケありの連中だった。
 もちろん、それは岩田自身も同じことで、社会部デスクの三宅富夫(金田明夫)はよき理解者だったが、社会部のエース記者・唐木英二(松重豊)とはそりがあわず衝突してばかりだった。
 そんな特命班に、新たに横浜支局から相羽克彦(眞島秀和)が異動してきた。相羽はキレやすい性格で、横浜では“カッチン”とあだ名されていた若い記者だった。

 相羽が特命班に到着した矢先、不意に岩田の携帯電話が鳴った。相手は高津省吾(尾上寛之)、傷害致死で警官を殺し、この6年服役していた男だ。今日出所したばかりだという高津は今、吉祥寺の公園にいるといい、これから「また人を殺す…殺さなきゃ」と告げると、岩田の制止も虚しく電話を切ってしまった。
 戸惑うカッチンを引き連れて、吉祥寺に急いだ岩田。目星をつけていた公園に到着すると、すでに事件は起きたあとで、現場は物々しい雰囲気に包まれていた。
 顔見知りの警視庁捜査一課理事官・奥寺宏三(伊武雅刀)を見つけた岩田が事件の概要を探ったところ、殺されたのは、吉祥寺署地域課警官、山根和敏(桜井聖)だという。高津からの殺人予告が現実になってしまったことに、岩田もカッチンもショックを受ける。
 まもなく、公園内に投げ捨てられた凶器のナイフの指紋から、高津の犯行と断定され、逃げた高津は緊急指名手配された。一方、事件直前に高津からの電話を受けていた岩田は、副署長の菊池淳也(河西健司)ら吉祥寺署幹部から厳しい糾弾を受ける。
 実は6年前、警官を殺した高津の動機に迫るため、岩田は高津に幾度となく面会。警察官だった父親から虐待を受けて育った心の傷が事件の背景にあると知り、“心の闇”と題した記事を書いた。だが、その記事の影響で、高津は裁判で情状酌量を得、その結果、岩田は警察、検察から目の仇にされることになった。それは、東邦新聞社内でも同じで、岩田は現在の特命班キャップという立場に追いやられたのだった。

 尾形編集局長(山田明郷)から、この事件に関する取材活動を一切止められてしまう岩田。だが、岩田は納得できなかった。なぜ、高津は出所した日に、再び警官を殺したのか!? そして、相手はなぜ山根だったのか!? 真相を突き詰めるために、岩田以下、特命班が動き出した…!!
 すると殺された山根は事件当日、非番だったことがわかる。非番だったのになぜ制服を着ていたのか…。さらに高津は、出所直後に姉の秀美(山下蓉莉枝)に電話をかけていた事実が判明。高津は秀美に、元受刑者をサポートするボランティア団体“七井会”の人が迎えにきてくれると話していたという。だが、どこを探してもそんな団体は存在しなかった。
 ナゾが深まる中、また岩田のもとに高津から電話が入り…!?