10月9日
タクシードライバーの推理日誌・殺意の子守唄

原 案
笹沢左保
脚 本
坂田義和
監 督
吉田啓一郎
プロデューサー
佐藤凉一(テレビ朝日)
小越浩造(ユニオン映画)
制 作
テレビ朝日
ユニオン映画

出演
夜明日出夫      渡瀬恒彦
神谷警部       平田 満
東山刑事       風見しんご
国代刑事       小林 健
あゆみ         林 美穂
橋本係長       佐藤二朗
野村(夜明の同僚)  鶴田 忍
乗客          大島蓉子
藤井響子       中山 忍
赤石房江       市毛良枝
               ほか

 タクシードライバーの夜明日出夫(渡瀬恒彦)は、元警視庁の敏腕刑事。訳あって妻とは離婚、元妻と暮らしていたひとり娘のあゆみ(林美穂)もすでに成人し、現在はフリーターながら自活している。
 ある夜、夜明のタクシーに、赤ちゃんを抱いた若い女性が世田谷区の住宅街・成城から乗車した。目的地の目黒駅で降ろして、しばらく走っていると、後ろの座席から泣き声が…!
 まさか、赤ちゃんの忘れ物…!?  夜明は営業所で警察から事情を聞かれるが、「この子はあなたの子です」という手紙も入っており、“ひょっとして夜明の子どもでは…!?”と疑われ、なんとひと晩、その女児を預る羽目になってしまう…。

 翌朝、夜明は訪ねてきたあゆみと共に、赤ちゃんを連れ、急いで営業所に向かった。昨夜、女児を置き去りにした女性・藤井響子(中山忍)が、名乗り出てきたのだ。反省していることもあり、警察も今回は不問に付すという。
 響子は、夜明がこれから仕事に出ると聞いて、銀座にある宝石店“ジュエリー早乙女”まで乗せていってほしいという。ところが、その宝石店で、夜明は警視庁捜査一課の東山刑事(風見しんご)とバッタリ遭遇する。
 実は、その朝、“ジュエリー早乙女”の社長・早乙女貴子(岩本千春)が、成城の自宅で撲殺死体となって見つかる事件が起きたのだ。貴子の夫で副社長の和彦(田中実)は昨夜、山梨にある製造工場に泊り込んでおり、朝、自宅に戻ってこの凶行を発見したという。貴子は出産を目前に控えた先月、流産したばかりだった。
 所轄の馬場刑事(正名僕蔵)を伴って銀座店に聞き込みに訪れていた東山は、夜明の姿を見て「またまた、どうして夜明さんがいるの!?」とビックリ! だが、もっと意外だったのは、響子は以前この店で働いており、赤ちゃんの父は和彦だという発言だった。
 それを聞いた風見は、響子が事件当夜、現場のある成城から夜明のタクシーに乗ったこともあって、彼女を怪しむ。だが、響子は、その夜、夜明と出会う直前まで、貴子の妹で銀座店の店長・瑞希(小島可奈子)のマンションを訪ねていたとアリバイを主張する。瑞希の住むマンションも成城にあり、姉夫婦と響子のトラブルを見かねた瑞希から呼びつけられたらしかった。

 そんな中、響子から夜明に指名が入り、山梨・甲府まで送ってほしいと頼まれる。仕事を見つけるまでの間、赤ちゃんを甲府にある児童養護施設に預けることに決めたのだという。
 施設の園長・赤石房江(市毛良枝)に、温かく迎えられる響子。実は、響子には生後まもなく親に捨てられた過去があり、この施設で育てられたのだという。しかも、和彦もまた同じ施設の出身だったとわかる。
 幼なじみの響子と再会し、彼女とやり直すため、和彦が妻を殺したのか…!? 和彦に疑いの目が向けられる中、ナント赤ちゃんが施設から何者かに誘拐される事件が発生! さらに、瑞希まで殺害され、事件は混迷を深めていくが…!?