7月31日
「森村誠一の『終着駅』」

原 作
森村誠一
脚 本
橋本 綾
音 楽
大野克夫
監 督
池広一夫
プロデューサー
佐藤凉一(テレビ朝日)
目黒正之(東映)
高野照子(東映)
制 作
テレビ朝日
東映

出演
牛尾正直    片岡鶴太郎
牛尾澄枝    岡江久美子
坂本課長    秋野太作
大上刑事    東根作寿英
山路刑事    徳井 優
水間達彦    甲本雅裕
三上潤子    青山倫子
宮地由起子   高山侑子
軍司弘之    近藤公園
浅川 真     松田悟志
暮坂武雄    石田太郎
           ほか

 東京・西新宿の廃墟スタジオで絞殺された男性の死体が発見される事件が発生、新宿西署の牛尾刑事(片岡鶴太郎)は現場に急行する。
 被害者は、カメラマンの軍司弘之(近藤公園)。軍司はその日、現場となった廃墟スタジオで撮影を行う予定で、被写体は“大物”だと周囲に思わせぶりに話していたという。だが、彼はカメラマンといってもまったくの無名の“自称カメラマン”で、大物を撮影できるほどの腕前もなく、プロとしての収入も得ていなかった。それなのに高級マンションに住み、外車を乗り回し、西麻布でバーを経営するなど豪勢な暮らしを送っていた。
 バーの従業員・浅川真(松田悟志)や常連客の三上潤子(青山倫子)は思い当たることはないと証言するが、牛尾はなぜ軍司がそんなに金を持っていたのか、そして撮影する予定だった“大物”とは誰なのかが気になった。
 調べてみると、軍司は生前、人気急上昇中のタレント・宮地あずさ(高山侑子)のヌード写真を撮ると息巻いていたとわかる。だが、あずさ本人も所属事務所社長の水間達彦(甲本雅裕)も、軍司とは面識がないと話す。
 そんな中、牛尾は妻・澄江(岡江久美子)との会話の中で、あずさが長野県茅野市の出身であり、特急列車“あずさ号”に乗って上京したことにちなみ、あずさという芸名をつけたことを知る。あずさの本名は、宮地由起子というらしい。
 軍司の出身も茅野市郊外だったことから、2人の接点が上京前にあるのではないかと考えた牛尾は茅野に向かう。聞き込みをしても2人のあいだには何のつながりも見つからなかったが、牛尾は気になることを耳にする。あずさの親友・村木葉子(小林きな子)の話によると、もともとあずさが上京したのは芸能界デビューが目的ではなく、行方不明の姉を探すためだったというのだ。あずさの姉・杏子は5年前に上京したが、2年ほど前からまったく連絡が取れなくなってしまったという。あずさは以前、「姉はすでに誰かに殺されているのではないか」と葉子に不安を打ち明けていた。
 ところが、その葉子がもらした言葉――あずさが東京に向かったのが昨年の3月24日――と聞いたことから、思いがけない接点が浮かび上がった。軍司もなんと同じ日にあずさ号に乗って上京していたのだ。さらに、昨年、3000万円の現金を持ったまま行方がわからなくなっている自動車修理工場経営者・暮坂武雄(石田太郎)も、同じ3月24日にあずさ号で上京していたことが判明した。
 3人は、昨年3月24日、あずさ号の中で知り合ったのではないか…!?  そして、大金と共に消えた暮坂は、今…!? 
 まさに“運命のめぐり合わせ”が生んだ複雑な事件の淵に牛尾刑事がたどり着いたとき、こんどはなんと茅野市内で浅川が殺される事件が発生して…!?