6月5日
「内田康夫サスペンス・福原警部」

原 作
内田康夫
脚 本
今井詔二
音 楽
吉川清之
監 督
伊藤寿浩
プロデューサー
高橋浩太郎(テレビ朝日)
土橋 覚(東阪企画)
制 作
テレビ朝日
東阪企画

出演
福原太一     石塚英彦
椿 和美      藤谷美紀
南田署長     宅麻 伸
小野正警部補  渡辺いっけい
北島 誠      賀集利樹
羽山喜代子    国分佐智子
山崎悠子     原 千晶
永井美佐江    渡辺典子
宇野和男     比留間由哲
後藤明久     湯江健幸
            ほか

 福原太一(石塚英彦)は、警視庁捜査一課の警部。キレ者として名高いが、同時に食に対する探究心も人一倍旺盛なものがある。
 ある日、福原は、かつて警察学校時代の教官で今は奥多摩署の署長となっている南田(宅麻伸)の家に呼ばれて、手作りのブイヤベースをご馳走になっていた。南田も料理に凝っていて、福原に批評を仰ぐつもりらしい。

 そんな中、南田の携帯電話に事件発生の報が入る。奥多摩のキャンプ場駐車場に停めてあった車から男女の死体が発見されたというのだ。福原は南田とともに現場に向かうが、そこにはすでに、以前ある事件を通して知り合った奥多摩署の小野捜査係長(渡辺いっけい)と椿和美刑事(藤谷美紀)が到着していた。
 小野によると、車内から青酸性の毒物が入った缶ジュースが発見されたため、心中ではないかという。所持していた免許証から男は三鷹市在住の羽山米義(朝倉伸二)と判明。だが、女は身許を示すようなものは何も持ってはいなかった。
 福原は女の所持品がひとつもないことが気になった。さらに、男女がしっかりと手を握り合っているのを目に留め、心中にしては少し不自然だと言い出す。青酸性毒物を用いた場合、かなり苦しむはずだから、というのがその理由らしい。
 羽山は家電メーカーに勤めていることが分かり、妻・喜代子(国分佐知子)が駆けつけてきて夫の遺体を確認する。だが、一緒に亡くなっていた女のほうはまったく見たこともないと言う。喜代子の話では、羽山は甲府で高校時代の同窓会があると、昨日の昼頃、家を出たらしい。
 翌日、羽山のスケジュール帳から、彼が八王子にある自家製プリンが有名なカフェに通っていたことを知った福原は、小野や和美とともにその店を訪ねる。羽山と女の顔写真を見た店主の後藤(湯江健幸)は、2人がしばしば店を利用していたことを証言、彼らが不倫の関係にあるのではないかと以前から思っていたという。羽山と女はいつも別々の席に座っていて、相前後して席を立ち、どちらかが帰りがけに必ずプリンを2つ土産として持っていったというのだ。あれは、2人でホテルに入ってからプリンを食べていたに違いないと、後藤は力説した。
 
 その夜、奥多摩署に不動産会社の社員で宇野和男(比留間由哲)という男が訪ねてくる。妻が昨日から帰ってきておらず、事件の新聞記事に載っていた女性の年齢と服装が妻と一致しているというのだ。そして宇野の確認により女は、妻の久子(弘中麻紀)と判明する。宇野によると、久子と結婚してまだ1年足らずだということだった。また、宇野も羽山をまったく知らない男だと断言する。
 羽山、宇野両家の周辺で聞き込みを行っても、夫婦仲が悪かったという話はまったく出てこない。いったい羽山と久子の間にどんな繋がりがあるのか…!?
 やがて、心中か殺人かいまだ確定できないでいる中、週刊誌の記者で山崎と名乗る女(原千晶)が事件に首を突っ込んでくる。