2月13日
「火災調査官・紅蓮次郎スペシャル」

脚 本
今井詔二
監 督
岡本 弘
プロデューサー
三輪祐見子
(テレビ朝日)
中村純子
(大映テレビ)

制 作
テレビ朝日
大映テレビ

出演
紅 蓮次郎    船越英一郎
白井勇一     河相我聞
黒崎 一      平泉 成
鴇田早苗     山下容莉枝
灰田 修      マギー
西島 桜      森下千里
石田晴夫     鶴見辰吾
広川 貢      神保悟志
石田美咲     愛華みれ
米村でんじろう  米村でんじろう
           ほか

 紅蓮次郎(船越英一郎)は神奈川県美津原市消防署の火災調査官。数年前に妻を亡くし、一人息子が大学入学を機に家を出てからは独り暮らしが続いていたが、最近、姪でハーフの泉が下宿するようになって、何かとにぎやかな生活を送っている。
 そんなある日、出勤前の紅のもとに、明日から美津原消防署の火災調査班に配属されることになっている西島桜(森下千里)が訪ねてくる。桜は、自分は消火の最前線に立つ筒先が志望で、火災調査官になるつもりは毛頭ないというのだ。彼女は、それを伝えるために紅の家までわざわざ来たらしい。憮然とする紅を尻目に、桜は言いたいことを言うと、さっさと立ち去ってしまう。
 翌朝、前夜に廃工場で火災があり死人が出たとの連絡を受けた紅は、部下の白井(河相我聞)や新任の桜とともに火災調査車で現場に向かう。そこには県警の灰田警部(マギー)や美津原警察署の黒崎刑事(平泉成)らがすでに到着していた。
 焼死したのは近くに住むホームレスの男性と判明したが、紅は、中学校教諭で地域の消防団の副分団長を務める石田晴夫(鶴見辰吾)と妻の美咲(愛華みれ)が悄然と佇んでいるのを目に留める。
 石田夫婦によると、高校生の息子の貴之(藤井貴規)が誘拐されて、廃工場まで来いという手紙が届いたというのだ。夫婦が駆けつけたところ、現場には二つのダンボール箱がおいてあり、どちらかに貴之が入っているので一つを選べという手紙が置いてあったという。そして、二人が近づいた瞬間、両方のダンボール箱が突如燃え始め、中から貴之ではない男の死体が現われたというのだ。
 検視官の報告では、ホームレスの男性の死因は撲殺で、死後一日以上経っているということだった。
 現場を調べた紅たちは、地面に隠されたスイッチを踏むと電流が流れて発火装置が作動、ダンボール箱の中の灯油が燃え上がるという仕組みを突き止める。だが、桜だけはどこか上の空で、真面目に調査に取り組んでいるとは思えない。
 そんな中、貴之が市民グランドのロッカールームに監禁されていたところを無事保護したという連絡が入る。孝之の供述では、下校途中何者かに後ろから薬品をかがされ、気がついたらロッカールームに監禁されていたという。そして、襲われたとき微かにパイプタバコの匂いがしたというのだ。いったい誘拐犯は、何の目的で貴之を誘拐したのか?
 やがて、紅は、石田の大学時代の同級生で、今は母校の物理学の准教授となっている広川貢(神保悟志)がパイプタバコの愛好者だと知る。石田夫婦の会話から察するところ、どうやら夫婦と広川の間には何か確執があるらしい。
 数日後、坂を滑り落ちてきた乳母車を止めようとした石田が、そこに仕掛けてあった発火装置によって火を浴びてしまうが…。