12月12日
「終着駅の牛尾vs事件記者・冴子 灯(ともしび)」

原 作
森村誠一
脚 本
橋本 綾
監 督
池広一夫
プロデューサー
佐藤凉一(テレビ朝日)
目黒正之
高野照子(東映)
制 作
テレビ朝日
東映

出演
牛尾正直   片岡鶴太郎
川村冴子   水野真紀
牛尾澄枝   岡江久美子
緒方浩平   船越英一郎
那須警部   辰巳琢郎
坂本課長   秋野太作
大上刑事   東根作寿英
山寺元直   杉本哲太
山寺詩子   あめくみちこ
八木順一   小木茂光
八木節子   山下容莉枝
吉見正造   六平直政
吉見音松   ケーシー高峰
           ほか

 新宿中央公園で後頭部を殴打された若い女の死体が発見され、牛尾刑事(片岡鶴太郎)ら新宿西署の捜査員が現場に急行する。派手な身なりのその女は、所持品から都内の高校生・八木ひとみ(水崎綾女)と判明する。
 被害者のバックの中には、新札で十万円入りの封筒が残されていたことから、行きずりの犯行ではなく、援助交際のもつれによるものとの見方が強まる。被害者の携帯電話がなくなっていることも顔見知りの犯行を示唆していた。また、犯行時刻は前夜の9時から午前零時の間と推定された。
 被害者の父親で銀行員の八木順一(小木茂光)の話では、ひとみは中学時代からグレだし、万引きや恐喝、果ては援助交際にまで手を染めて、家族のもてあまし者になっていたという。八木は一昨日から、ひとみを除いた家族で長野の野尻湖へ行っていたため、ひとみの前夜の行動は把握していないということだった。
 牛尾は、いつかこんなことになるんじゃないかと思っていたという、八木の言葉が胸に刺さった。
 翌日から、警視庁捜査一課の那須警部(辰巳琢郎)の指揮のもと、本格的な捜査が開始された。
 やがて、捜査線上に、ひとみが“ドクター”と呼んでいた男が浮かぶ。そのドクターなる男は、ひとみに高級腕時計を買い与えたり、ひとみを連れてホテルに出入りしたりするところを目撃されていた。
 そんな中、『週刊トピックス』の記者・川村冴子(水野真紀)が牛尾のもとを訪ねてくる。冴子によると、以前取材の折に知り合った吉見音松(ケーシー高峰)という老人が行方不明になっているというのだ。

 半年ほど前、冴子の乗り合わせた路線バスが、彼女が降りた直後に運転手が急病死したため暴走、車内にいた三人の客の中の一人がブレーキを踏んで、大事故になるところを未然に防ぐという騒ぎがあった。それまでは赤の他人だった三人が、たまたま乗り合わせたバスの車内で、死の恐怖に直面したという事実に運命的なものを感じた冴子は、この三人による座談会を企画したが、三人にはあっさりと断られてしまっていた。そして、その乗客の一人、妙高高原で喫茶店を開いている吉見正造(六平直政)の父親が音松だった。
 座談会の話は正造にけんもほろろに断られてしまったが、その時親切にしてもらった音松のことは、冴子の心に残った。そんなこともあり、別の取材で近くに来たついでに音松のもとに立ち寄ったところ、彼が行方不明になっていることを知ったのだ。
 そこで、ライバル誌の緒方浩平(船越英一郎)に相談したがらちがあかず、牛尾のもとに来たというわけだった。

 冴子から話を聞いた牛尾は、他の乗客の一人が殺されたひとみの父親・八木だということを知る。さらに、もう一人は山寺元直(杉本哲太)という医者、つまりは”ドクター“だという。同じバスに乗り合わせた三人のうち、一人は娘を殺され、一人は父親が行方不明になっている。果たしてこれは偶然のことなのか? 牛尾は冴子とともに正造に会うため妙高に向かうが…。