7月11日
「東京駅お忘れ物預り所 寝台特急『北陸』〜裏切りの13番ホーム!!」

脚 本
寺田敏雄
監 督
吉田啓一郎
プロデューサー
佐藤凉一(テレビ朝日)
上阪久和(東映)
高野照子(東映)
横塚孝弘(東映)
制 作
テレビ朝日
東映

出演
望月幸平    高嶋政伸
村尾由希子   櫻井淳子
嶋田満江    高橋ひとみ
嶋田福男    北村総一朗
伏見聡子    藤 真利子
西野妙子    筒井真理子
原田賢一    大浦龍宇一
伏見初枝    馬淵晴子
伏見康之    春田純一
          ほか

 望月幸平(高嶋政伸)は、東京駅遺失物係、通称“お忘れ物預り所”の職員で、上司の嶋田(北村総一朗)の家に下宿している。嶋田の妻・満江(高橋ひとみ)は東京駅の助役で、普段から嶋田は妻に頭が上がらないのだが、浮気がバレて目下この夫婦は別居状態にある。
 その日、幸平や同僚の村尾由希子(櫻井淳子)、そして嶋田までがうきうき気分で過ごしていた。というのもその夜、上野発23時03分の寝台特急『北陸』で嶋田の故郷でもある富山への慰安旅行が控えていたからだ。
 ところが、業務終了の直前、財布を落としたという夫婦が“落し物預り所”に駆け込んでくる。夫の伏見康之(春田純一)によると、財布には現金のほか、これから乗る列車の切符が入っていたという。落ち込む伏見に、妻の聡子(藤真利子)はやさしい気遣いを見せ、目下妻との間にトラブルを抱えている嶋田を羨ましがらせる。
 そんな中、聡子の携帯に連絡が入る。総合病院の看護師である彼女への緊急応援の要請だった。まだ乗車までには時間があるという伏見の言葉に、聡子は急ぎ病院へ向かった。
 その夜、幸平たちは上野駅で再び伏見と出会う。伏見も『北陸』に乗って、富山の実家の法要に出席するという。だが、一緒に行くはずの聡子は発車時間に間に合いそうもないので、彼女だけ一列車遅らすことにしたというのだ。
 翌朝5時過ぎ、魚津を過ぎたあたりで事件が起こった。個室寝台で、何者かに刃物で刺されて意識が朦朧としている伏見が発見されたのだ。幸平は居合わせた乗客と必死で救命処置を施した。
 列車が富山に到着すると、伏見は待機していた救急車で、幸平に付き添われ病院に運ばれた。由希子と嶋田は次の列車で到着するはずの聡子を待ち、病院に駆けつけることとなった。ところが、聡子を待っている間に、嶋田の旅行鞄が置き引きにあってしまう。
 一方、伏見が運び込まれた病院に、車椅子の老女を囲んだ喪服姿の一団が現れる。その老女は、伏見の実母で老舗の造り酒屋の当主・伏見初枝(馬渕晴子)だった。初枝は、由希子たちと駆けつけてきた聡子に向かって、「あんたは伏見家を潰す気か」と怒鳴りつける。幸平たちはただ呆然と二人を見つめているばかりだった。いったい聡子と初枝の間に何があったのか?
 意識不明の伏見を病院に残し、一行はホテルにチェックインする。幸平は気を利かせて同じホテルの一室を聡子のために確保した。ところがそのホテルに休暇を取ったという嶋田の妻の満江が現れ、嶋田の顔が曇る。
 数時間後、幸平はロビーで、聡子が男(大浦龍宇一)と話しているのを目撃する。その男は、列車の中で伏見への救命処置を手伝ってくれ、そのまま名乗らずに姿を消してしまった男だったのだ。
 やがて幸平は、初枝が伏見と聡子を別れさせがっていること、伏見には西野妙子(筒井真理子)という愛人がいるらしいことなどを知るが…。