5月2日
山村美紗サスペンス 「京都お茶会殺人事件」

原 作
山村美紗
脚 本
石原武龍
末安正子
監 督
上杉尚祺
プロデューサー
関 拓也(テレビ朝日)
榎本美華(東映)
制 作
テレビ朝日
東映

出演
狩矢和美    藤谷美紀
狩矢警部    田村 亮
夏目利彦    原田龍二
山野美野里   山村紅葉
菊川千秋    遠藤久美子
二条 楓     前田 愛
菊川良成    不破万作
二条正臣     清水紘冶
二条涼子    大竹一重
狩矢澄江    中野良子
中山清志    渋谷天外
          ほか

 京都府警捜査一課・狩矢警部(田村亮)の娘・和美(藤谷美紀)は、編集プロダクション『唐竹企画』の記者兼カメラマン。夏目(原田龍二)という新聞記者の恋人がいる。
 ある朝、夏目とともに仕事で嵐山の法輪寺に出かけた和美は、石段の下で倒れている若い男を発見する。男は、老舗和菓子屋『菊寿庵』の跡取り息子・菊川春樹(坪田秀雄)で、所轄署の調べでは死亡時刻は前日の午後10時前後、雨で足が滑って石段の上から転落死したらしい。
 春樹の父で『菊寿庵』の主人・菊川良成(不破万作)によると、新しい和菓子のアイデアが浮かぶからと、よく嵐山界隈を散歩していたという。春樹の妹の千秋(遠藤久美子)や恋人の二条楓(前田愛)は、突然の春樹の死に悲嘆にくれていた。
 春樹の死から二カ月ほど経ったころ、和美は茶道家元・二条流のお茶会の取材に出かけた。これは、楓や千秋に誘われてのことだった。
 家元・二条正臣(清水紘冶)の屋敷で行われたこのお茶会で、和美は千秋から若菜(江口ナオ)という祇園の芸妓を紹介される。また、家元夫人で後妻の涼子(大竹一重)、『菊寿庵』と同じ和菓子の老舗『本郷堂』の主人・本郷祐介(筒井巧)らと顔を合わせる。
 若菜によると、これまで二条流で使う和菓子は『菊寿庵』の品と決まっていたのだが、本郷が家元にうまく取り入り、今年から『本郷堂』の品に替わるのではないかとのウワサが流れているという。
 やがて、総勢十五名ほどのお茶会が始まり、和美はその模様をカメラに収めてまわる。そんな中、涼子が悲鳴をあげて立ち上がったのだ。座布団に毛虫がたかっていたという。気持ち悪がる涼子を見かねた家元が席を換わりお茶会は再開された。ところが、濃茶を飲んだ涼子が喉をかきむしりながらその場に倒れてしまう。
 出席者が騒然とする中、連絡を受けた狩矢警部や橋口刑事(竜川剛)が駆けつけてくる。どうやら涼子は毒物によって殺されたらしい。涼子のもとにお茶を運んできたのは二条流の一番弟子・竹本慎也(山崎直樹)だった。
 和美は、涼子の死の直前、彼女と家元が席を換わったことから、本当は家元を狙ったのではないかと狩矢警部に告げるが相手にされない。
 やがて、茶を点てたのも運んできたのも楓と竹本ら二条流の弟子たちだとわかる。ただ、本郷たちも手伝っていて、誰でも毒を入れる機会があったらしい。涼子は金遣いが荒く、家元の目を盗んでは派手に遊びまわっていたとのウワサがあり、また、家元も傲慢な性格のため恨んでいた人物もかなりいたらしい。
 和美はこの事件をスクープしようと、夏目に二条流に入門して内部情報を取ってきてほしいと頼むが…。