10月11日
西村京太郎サスペンス
「鉄道捜査官(9)凶器がトロッコ列車に乗ってきた!?」

原 作
西村 京太郎
脚 本
田上 雄
監 督
村川 透
プロデューサー
関 拓也(テレビ朝日)
藤田 恵里香(ViViA)
石橋 紘
塙 淳一

制 作
テレビ朝日
ViViA

出演
花村乃里子  沢口 靖子
倉田 剛   地井 武男
立花広太郎  金子 昇
三崎真弓   今村 恵子
望月春樹   長谷川 朝晴
手塚真理絵  山村 紅葉
今中みゆき  さとう 珠緒
野村冴子   野村 真美
田中富夫   正名 僕蔵
井上晋一郎  池田 政典
竹山祐子   大竹 一重
河内ますみ  村井 美樹
坂本警部  剣持 直明
長谷部刑事  中村 譲

 花村乃里子(沢口靖子)は、警視庁鉄道捜査隊東京駅分駐所に所属する鉄道捜査官。これまで、倉田課長(地井武男)の協力を得て数々の難事件を解決してきた。
 ある日、乃里子たち分駐所の面々は、一泊二日の会津鉄道の旅を楽しんできた新米捜査官の立花広太郎(金子昇)から土産を渡される。ところが、土産物を入れていた紙袋から新聞紙に包まれた血染めのナイフが出てきたのだ。だが、立花はまったく覚えがないという。立花が土産を買った会津若松駅から東京駅までの間に、何者かがナイフを紙袋に入れたらしい。
 鑑識で調べたところ、付着していたのは比較的新しい人血で、ナイフに指紋はついていなかった。さらに、ナイフを包んでいた新聞紙は、三日前の日付の福島県の地方紙だと判明する。
 翌日、会津鉄道の『塔のへつり駅』付近で女性の刺殺体が発見される。殺されたのは、東京のイベント会社社長の竹山祐子(大竹一重)で、自社の主催する見合いパーティで挨拶するため福島に来ていたものだった。殺害時刻は、前日の午前11時前後と推定された。
 立花は、祐子の名を聞いて顔色を変える。実は立花は皆には内緒で、一昨日に行われたこの見合いパーティに出席していたのだ。これを知った乃里子は、問題のナイフを持って立花とともに会津に向かう。
 県警の捜査本部に出向いた二人は持参したナイフを渡し、事情を説明した。やがて、このナイフが祐子殺害の凶器とわかり、応対に出た刑事は、立花に疑いの目を向ける。たまたま、立花も祐子殺害当日の11時ごろ観光名所の『塔のへつり駅』に立ち寄っていたことから、疑われても仕方がない状況ではあった。
 そんな中、祐子が殺されたと思われる時刻に若い女が現場から立ち去るのを見たという目撃者が現れる。その目撃証言をもとに描かれた似顔絵を見た立花は、自分の見合いの相手で東京のOL・今中みゆき(さとう珠緒)にそっくりなことに気づく。
 立花によると、見合いパーティでみゆきと意気投合した彼は、翌日、一足先に東京に戻るみゆきを会津若松駅で見送ったというのだ。彼女の乗ったのは、9時55分に発車する磐越西線の郡山行き上り普通列車だったという。立花は、そのあと反対方面の会津鉄道で『塔のへつり駅』へ向かったということだった。
 みゆきが9時55分発の磐越西線の上りに乗っていたからには、祐子殺害時刻に現場に立つことは時間的に無理だとわかり、彼女の容疑が晴れる。
 祐子が持っていた手帳から、T・Tというイニシャルの人物と殺害現場で会うことになっていたとわかる。手帳の内容から、このT・Tと祐子は定期的にあっていたらしい。乃里子と立花は、東京に戻ってこの人物のことを調べるが…。