6月23日 「牟田刑事官事件ファイル 横浜
〜函館大沼 崖の上の女、下の女!」
[原作]
石沢英太郎
[脚本]
寺田敏雄
[監督]
吉川一義
[プロデューサー]
松本 健(テレビ朝日)
佐藤凉一(テレビ朝日)
笠谷智之(C.A.L)
[制作]
テレビ朝日
C.A.L
[出演]
牟田一郎 ・・・ 小林桂樹
岩城政則 ・・・ 東 幹久
沢木那美 ・・・ 田中美奈子
守屋美佐子 ・・・ 長谷川真弓
吉村浩二 ・・・ 京 晋佑
風間みずき ・・・ 西山繭子
守屋鈴江 ・・・ 宇津宮雅代
小野原課長 ・・・ 大林丈史
尾崎昭一 ・・・ 市川 勇
佐野刑事 ・・・ 清水幹生
守屋征太郎 ・・・ 藤田宗久
君塚 尚 ・・・ 久保田 篤
  横浜山下署管内で発生した強盗殺人事件の犯人を追っていた岩城警部補(東幹久)は、邪魔に入った女を取り押さえる。ところが、その女は根岸署の刑事・風間みずき(西山繭子)で、彼女は何者かに脅迫を受けているリゾート別荘販売会社社長・沢木那美(田中美奈子)の護衛に当たっていて、岩城を犯人と間違えていたのだ。強盗殺人犯は無事逮捕されたが、脅迫犯に間違えられた岩城は面白くない。
 翌日、みずきが山下署に異動になる。みずきは、牟田刑事官(小林桂樹)を尊敬していて、山下署への異動願いを前々から提出していたという。
 みずきは、引継ぎが済むまで那美の警護を続けなければならず、岩城も彼女を手助けすることになる。みずきによると、那美はかなり強引な手法で別荘地売込みを行っていて、周囲の評判は芳しいものではないという。
 その日、仕事を終えた那美が車に乗り込もうとしたとき、若い女(長谷川真弓)が近づいてきて那美に声をかける。女は、会社に連絡しても会ってもらえないので、直接会いにきたというのだが、那美はなぜか女を無視、岩城とみずきに、今日限り身辺警護は要らないと言い残して走り去ってしまう。
 事情を聞こうと岩城が山下署のものだと名乗ったところ、女は牟田に会わせてほしいと言い出したのだ。それ以上のことは何も言おうとはしない女を連れて、岩城とみずきは署に戻った。
 私のことを覚えているかという女の問いに牟田はうなずいた。その女・守屋美佐子は十年前に管内で起こった事件の関係者だった。
 十年前、管内で傷害事件が発生し、犯人の守屋征太郎(藤田宗久)は自身の故郷である北海道鹿部町まで逃げ、出来澗(できま)海岸の崖から投身自殺をしていた。そして彼の娘が美佐子だったのだ。
 守屋一家は鹿部町で牧場を経営していたのだが、借金がかさんだため牧場を売り払って横浜に移住、ところがその金を牧場売却を勧めた男に持ち逃げされてしまい、守屋は男を追いかけた上での犯行だった。
 当時、守屋の妻・鈴江(宇津宮雅代)は、夫は誰かに殺されたのだと主張、なんども地元署に足を運んだのだが聞き入れられず、事件は守屋の絶望の果ての自殺ということで決着を見ていた。そして、牟田も自殺を認めた一人だったのだ。
 美佐子の話によると、三年前から父の命日に出来澗海岸の現場に花束を捧げる女がいて、調べたところ那美だったというのだ。那美は父の死に関して絶対何かを知っていると美佐子は訴えた。だが、一度自殺と結論付けられ、しかも十年経ったものを再捜査するのは容易なことではなかった。
 そんな中、那美の部下の谷口(小鈴まさ記)が、会社の事務室で殺される。山下署の刑事たちが現場検証を行い、みずきが一枚の写真を見つける。牟田が見たところ、それは出来澗海岸を写したものだった。果たして出来澗海岸に何があるのか? 牟田は、十年前の事件を洗い直そうと決意、今は鹿部町に住む美佐子を訪ねるため、北海道に向かったのだが…。
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