みどころ

内野聖陽がトラックドライバーに!
エリート銀行マンから運送業へ。
異彩を放った個性派キャラで魅力あふれる人間ドラマを展開!
京都~気仙沼1,000キロを大爆走
常識破りのロードムービーが誕生!!
「舞妓トラック☆愛とやすらぎ」を皆様の心にお届けします!

構想3年!内野聖陽が、個性的な元エリート銀行マンのトラックドライバーに!

 「臨場」、「とんび」などのヒット作品で個性的なキャラクターを演じてきた内野聖陽が、元エリート銀行マンのトラックドライバーという、これまでにない型破りなキャラクターに挑戦。一人の少女との心の交流、巨悪との対決を通して、ある家族の再生を描いていきます。
 内野扮する主人公“上(じょう)さん”こと近衛上一郎は元エリート銀行マン。曲がったことが大嫌い、つい正論を振りかざしてしまう性格が災いし、サラリーマン生活を全うすることが出来ませんでした。とはいえ、トラックドライバーとなってもワイシャツにネクタイという銀行マン風のいでたちは健在。相棒の田畑公平(塚本高史)とともにトラックを運転し、日々京都の料亭に食材を搬入しています。そのモットーは、元銀行マンらしく「契約で決められた新鮮な品を契約した期日までに届ける」こと。頑固なまでに自らの仕事を正確にやり抜く姿勢は、相棒の公平を辟易とさせますが、二人は固い絆で結ばれています。
 そんなトラックドライバーを主人公にしたドラマを、という案は、内野がプロデューサーと話しているときに生まれたとか。その内野の話からドラマとして完成させるまで、実に3年の月日を要した力作、それが今作「ザ・ドライバー」というわけです。

男勝りの女社長、若村麻由美が男たちを“はんなりといじめる”!?

 そんな二人が勤務する「舞妓トラック株式会社」は、京都の元芸妓で置屋の女将・並子(若村麻由美)が社長を務める一風変わった運送会社。事務所には上一郎らトラックドライバーに混じり、舞妓や芸妓も時おり顔を見せるなど、普通の運送会社にはない艶やかさも。しかし、運送会社と置屋を仕切る並子の性格は男勝り。あくまでも我が道をゆく上一郎でさえ、黙らせるほどの強烈な物言いでドライバーの男たちや舞妓、芸妓を巧みにさばき、彼らから厚い信頼を得ています。内野いわく「若村さんは京都弁も勉強してくださったので、僕らははんなりといじめられている(笑)」とか。そんな並子のもとで、なぜ元銀行マンの上一郎がトラックドライバーとして働くようになったのか。二人の意外な関係も、このドラマの独特の個性となっています。

テーマは家族の再生。複雑に絡み合った絆を解きほぐすことは出来るのか?

 そんなユニークなキャラクター、舞台設定が目を引くドラマ「ザ・ドライバー」は、上一郎と公平のコンビがひょんなことから一人の孤独な少女と出会うところから始まります。何の因果か、少女の両親を探して京都から一路、宮城県気仙沼へとトラックを走らせる上一郎と公平。その気仙沼で、少女が通っていた保育園の美しい保育士・玲奈(南沢奈央)に心惹かれてしまう上一郎。“酒に酔うと感情丸出しのバカ男になる”という単純な性格を公平によって巧みに利用され、イヤイヤだったはずの少女の母親を探す“仕事”を引き受けてしまいます。やがて京都で母親を見つける上一郎でしたが、そこには少女を孤独な境遇へと追いやった複雑な家族の事情が隠されていました。複雑に絡み合った心の糸を、上一郎は解きほぐすことが出来るのでしょうか。そして、少女に両親と楽しく過ごした日々を取り戻すことが出来るのでしょうか。
 上一郎はトラックドライバーですが、“運転手”というだけでなく、固く膠着した状態を緩くする“ねじ回し”=ドライバーという役割も果たすことになります。

実力派俳優が集結!笑えて、泣けて、壮快な人間ドラマ!

 ストーリーは、2005年に「電車男」でデビュー、「BOSS」、「海の上の診療所」、「水球ヤンキース」など、数々の話題作を手がけてきた徳永友一のオリジナル脚本。出演は、上一郎役の内野聖陽、公平役の塚本高史、並子役の若村麻由美のほか、保育士の玲奈に南沢奈央、両親を探す少女・結衣に渡邉このみ、ホステスで結衣の母親・涼子に中越典子など、各世代の実力派俳優が集結。さらに北村有起哉、中村俊介、ベテランの平幹二朗が重厚な演技で作品に厚みを加えています。
 京都ならではの味わいを醸し出しつつ、気仙沼でもロケを行い、ロードムービー的な要素も盛り込まれた「ザ・ドライバー」。個性的なキャラクターのぶつかり合いで笑えて、泣けて、そして見終わった後には壮快な気持ちになれる、これまでにない贅沢な人間ドラマにご期待ください。

出演者

近衛上一郎(このえ・じょういちろう) 内野聖陽舞妓トラック株式会社に勤務するトラック運転手。元は有名大卒のエリート銀行マン。
自分の考える「正論」を押し通す傾向があり、その「正論」を守るために、論理に論理を重ね、屁理屈になっている場合が多い。その信念は「全国を回り、契約を交わしている料亭に、契約で決められた新鮮な品を契約した期日までに届ける」という形で仕事にも活かされている。それだけ“頑固”な性格も酒が入ると一変。酔うと簡単に「契約書」にサインしてしまい、無理難題を安請け合いしてしまうお人よしでもある。
田畑公平(たばた・こうへい) 塚本高史 トラックドライバー。上一郎の相棒で並子の実の弟。
かつて“引きこもり”だった彼をなんとかしようとした並子によって、トラックドライバーとして上一郎とコンビを組むハメに。性格が合わない上一郎とのコンビは苦痛だが、上一郎と一緒だから、自分でも『社会人生活』を営んでいけていると気づいている。一見、上一郎に頭が上がらないようだが、時に上一郎の単純な性格を利用することも。常にタブレットPCを手放さない現代的な青年。
田畑並子(たばた・なみこ) 若村麻由美 舞妓トラック株式会社社長。祇園の置屋「多葉田」の女将。
元々は芸妓で茶屋・料亭などに差し向けることを業とする置屋を営んでいたが、倒産した運送会社をツケの代わりに買い取り、その経営者にもなった。
不景気でお座敷遊びをする客が減ってきたこともあり、多角経営の一つとして運送会社を始めたが、つながりがある飲食店から仕事をふって貰うなど経営者としての才能を発揮。その一方で、自分は社長だという気負いと、いわゆる「ドS」キャラの性格でかなり威圧的にドライバー達に接することが多く、上一郎も頭が上がらない。
村瀬玲奈(むらせ・れな) 南沢奈央 気仙沼在住。かつて結衣が通っていた保育園の保育士。
突如、母親とともに気仙沼から去っていった結衣を心配していたが、上一郎らに行方がわからない結衣の母親探しを依頼する。震災のときには冷静な判断で結衣ら子供たちを救った。気仙沼と子供たちを心から愛する、まっすぐな女性。
間宮結衣(まみや・ゆい) 渡邉このみ 上一郎と公平のトラックに「この子をこの住所に届けて下さい」というメモとともに乗せられていた少女。しかし、その住所に母親はおらず、上一郎らに父親がいるという気仙沼へと連れていってもらう。そこで父親と再会したかと思ったのだが…。複雑な家庭で育てられ、孤独を味わいながらも気丈な面も。次第に上一郎に心を許していく。
青山涼子(あおやま・りょうこ) 中越典子 京都・祇園の高級クラブのママ。結衣の母親。
かつて気仙沼で陶芸家の間宮、娘の結衣と3人で暮らしていたが、不穏なビラがまかれたことがきっかけで結衣を連れて気仙沼から姿を消す。現在は京都の祇園で高級クラブのママとして働きつつ、西郷グループの御曹司・利明と婚約。結衣の存在を利明に隠している!?
間宮啓一(まみや・けいいち) 北村有起哉 気仙沼在住の陶芸家。結衣の父親のはずだが、上一郎と公平が「母親が行方不明だから」と結衣を連れていってもなぜか「関係ない」と拒絶する。
西郷利明(さいごう・としあき) 中村俊介 西郷グループ専務。繁社長の一人息子で次期社長。涼子の婚約者。
西郷グループの実質ナンバー2として、父親から授かった権力を思いのまま駆使している。
西郷 繁(さいごう・しげる) 平幹二朗 西郷グループ社長。経済界のみならず、フィクサーのように政治家に対しても力を発揮。関西のドンとして暗躍している。一人息子の利明を次期社長に昇格させるため、婚約者の涼子にも目を光らせている。

あらすじ

 ワイシャツにネクタイ姿の上一郎(内野聖陽)と作業着姿の公平(塚本高史)というアンバランスな二人のトラックドライバーが今日も関西の街を駆け巡る。店の前に冷蔵トラックを乗りつけては、新鮮な食材を運び入れる上一郎。その傍らで公平はタブレットPCで近くのレストランを探し出し、上一郎を誘うものの、新鮮な品を届けることが優先とにべもない。「これだから元銀行員は…」と愚痴る公平だが、だまって従うしかない。
 そんな二人がトラックに戻ると、なんと運転席に見知らぬ少女が。少女は上一郎らに「この子をこの住所に届けて下さい」と書かれたメモを手渡す。それでも仕事を優先する上一郎は、すべての品物を届けてから少女を送り届けるのだが、そこには母親も父親もいなかった。

 仕方なく会社へと連れ帰った上一郎らだったが、社長の並子(若村麻由美)は、少女・結衣(渡邉このみ)の「父親は気仙沼にいる」という言葉を信じ、上一郎と公平に仕事のついでに気仙沼へ連れて行けと命令。仕方なく二人は、結衣を連れてトラックでの長旅に出発する。

 気仙沼に到着すると、結衣はかつて自分が通っていた保育園でトラックを止めさせる。美しい保育士の玲奈(南沢奈央)に思わず心浮き立つ上一郎と公平。その玲奈から事情を聞き、結衣を父親で陶芸家の間宮(北村有起哉)のもとへと連れて行くが、なぜか間宮は「お父さん!」という結衣を無視する。母親が行方不明なら父親に引き取る義務がある。決然と言い切る上一郎だが、間宮は自分には関係ないと突き放すだけ。仕方なく、結衣を保育園へと連れ帰ると、玲奈は半年ほど前に結衣の母親に関して悪質なビラが巻かれる事件があったという。そのビラには結衣の母・涼子(中越典子)の写真があり、“借金まみれのホステスにご注意!”という文字が。このビラをきっかけに、涼子は結衣とともに気仙沼から姿を消したらしい。

 面倒はごめんだとばかりに結衣の件からは手を引く、という上一郎だったが、公平と呑んでいるうちに酔っぱらい、生来の単純な性格がむき出しに。ここぞとばかりに公平は結衣の母親を探すという契約書にサインさせてしまう。翌朝、正気に戻った上一郎だが後の祭り。元銀行員だけに契約書の重みは人一倍知っている。上一郎は公平と結衣を再び京都へと連れ帰ると、泣く泣く母親探しを開始する。

 自分の予定を狂わす子供は嫌いだと公言する上一郎。結衣を突き放すが、その結衣から玲奈が上一郎に気があると聞き、ついその気に。気仙沼で新鮮な魚を仕入れるという“口実”を作り、そそくさと気仙沼へ向かうと玲奈の保育園に顔を出す。今度はその玲奈を連れて間宮のもとを訪ねる上一郎。改めて結衣のことを相談しようとするが、間宮は帰ってくれと言うだけだ。

 京都の並子から結衣の母・涼子が見つかったと連絡が入った。上一郎は公平と結衣を連れて、涼子が働く高級クラブへとやってくる。客を見送りに出てきた涼子に「お母さん」と抱きつく結衣。ついに感動の再会が…と思われた次の瞬間、店から出てきた利明(中村俊介)を見た涼子は結衣を突き放す。
 そして、利明と店の前に戻ると黒塗りの車から降りてきた一人の男を出迎えた。その男こそ政財界の大物で利明の父・西郷繁(平幹二朗)だった。
 涼子と結衣、そして間宮の間に何があったのか?西郷繁と結衣一家の関係は?
 そして、上一郎はいかに家族の再生を果たすのか…!?

コメント

内野聖陽 コメント
 そもそも僕がプロデューサーに、2人のトラック運転手が車の中でアホトークをし、そこに時々追憶劇がたまに入ってくる、みたいな話って面白いんじゃない?と無責任に言ったことが始まりだったんです。そんな何気ない話を、プロデューサーが徳永友一さんという素晴らしい脚本家を見つけてきて膨らませて下さり、当初の企画とは思いもよらないモノになって返してきた。これはしっかりやらなくちゃ、と思いましたね(笑)。

 映画『トラック野郎シリーズ』に登場するトラック運転手とは違うイメージのキャラクターで攻めたい、という思いがあったんです。それを作家さんが「元銀行マンのトラック運転手」という形に膨らませてくださいました。屁理屈ばかりの堅物、外見はクールだけど内実はすごく温かい、いわゆるツンデレみたいな男が面白いんじゃないか、と話していたら、その通りになっていまして、これまでにない人情悲喜劇が作れるんじゃないかと思って演じさせていただいています。

 近衛上一郎というキャラクターは、銀行マンでエリートだった人が苦渋を味わい退職を余儀なくされ、最後は並子の運送会社に拾われたという設定。無精ヒゲも生やしているんですが、でも銀行員時代に未練がある男にしたいと思い、きちんとネクタイにスーツを着る。そんな格好の運転手というギャップが面白いという思いもあった。ただ、理屈っぽい男なのでマッチョな内野が出ないように注意しました(笑)。でも、夏の暑い京都でスーツを着てのロケは大変(笑)。たまにトラックの冷凍車の扉を開けて涼んだりもしましたが(笑)、とても力のあるシーンがいっぱい撮れているので完成が楽しみですね。

 暑い京都とは対照的に気仙沼は、湿度が低く涼しかったです。屋台村などとても情緒のある、懐かしい感じがする港町で撮影をさせていただきましたので、京都とはまた違った魅力あふれる絵が撮れたと思っています。

 公平役の塚本さんは、とても柔軟性があるというか、僕がバカバカしいことを仕掛けても必ず拾ってくれる(笑)。必ず受けてくれるので、上一郎とのやりとりで台本以上に面白くなっている部分もたくさんあると思います。いわゆる凸凹コンビ、いいコンビが生まれたんじゃないかと思っています。

 若村さんのような美しい方が、男を組み敷いて仕切っている姿を、僕はすごくいいなと思っています。若村さん演じる並子に対して僕ら男性はMであり、並子は女王様のように君臨して欲しいと思っていたんです。そんな並子役を引き受けてくださって感謝しています。京都弁も勉強してくださったので、僕らは“はんなり”といじめられるんです(笑)。まるで真綿でいじめられているみたいでしたが、それが上一郎にとってはうれしい打撃だったと思います(笑)。

 結衣役の渡邉このみちゃんは、何を求められているか瞬時にわかる。そんな彼女のプロ意識はすごいと思いましたし、天才っているんだなと思いました。僕が彼女にインスパイアされた瞬間もありました。結衣は上一郎の心を変化させていく、という重要な役だったんですが、そんな役を軽やかにやってのけていました。8歳とは思えない色っぽさもあったし(笑)。カメラが回っていないときは、走り回ったりして普通の8歳(撮影中は8歳、現在は9歳)の女の子でしたが(笑)、僕らはプチ女優と呼んでいました。素晴らしかったですね。

 このドラマの核になるのは、上一郎や公平らトラック運転手ではなく「家族」。離れ離れになっていた家族が再生する物語なんです。ほっこりとした人情話のような部分があって、家族の話として見られるところがみどころ…、このドラマのツボではないかと思います。人が人の気持ちを感じて動いていく姿を描く作品は、今なかなかないですし、シンプルなものだけが人の心を動かすのではないか、と思えるドラマ。家族で気楽に見られるようなあったかい作品になっていたらうれしいなと思ってます。

スタッフ

脚 本
徳永友一
ゼネラルプロデューサー
横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー
藤本一彦(テレビ朝日)
横塚孝弘(東映)
監 督
兼﨑涼介
制 作
テレビ朝日
東映