「のろのろ、じたばた」「スイカ割りにスイカペン」「タマシイム・マシン」[2015年7月10日放送]

「のろのろ、じたばた」

「のろのろ、じたばた」

 ドラえもんに宿題を手伝ってもらおうと、どら焼きを差し出すのび太。あきれたドラえもんはのび太にお説教するが、のび太はいつものようにのらりくらりとかわすばかり。そこでドラえもんは、ポケットから『クイックとスロー』というひみつ道具を取り出す。クイックを飲むと気持ちも体の動きも早くなり、スローを飲むとその反対に気持ちも動きもゆっくりになるのだという。
 ドラえもんはさっそくのび太にクイックを差し出すが、まずはドラえもんが飲んだのを見て、よければ自分も飲むと言い出す。しかたなくクイックを飲むドラえもん。すると、ドラえもんはセカセカと動き回り、のび太にイライラしてくる。
 ドラえもんのあまりの勢いに困ったのび太は、スローを飲むようにすすめ、自分はクイックを飲むと言い出す。ところが、ドラえもんがまちがえて、またクイックを飲んでしまい…!?
(てんとう虫コミックス ドラえもん 5巻「のろのろ、じたばた」より)

「スイカ割りにスイカペン」

「スイカ割りにスイカペン」

 ママが庭の草むしりをしたと聞いて、いきなり怒り出すのび太。ドラえもんが理由を聞いてみると、スイカ割りをしようと、タネを庭に埋(う)めてスイカを育てていたのだと告白する。これまで一度もスイカ割りをしたことがないのび太は、「大きなスイカをこの手で割ってみたい!」という夢を抱いていたのだ。
 のび太に同情したドラえもんは、ポケットから『スイカペン』を取り出すと、部屋にあった野球のボールに、スイカのシマ模様を描く。すると、ボールがミニサイズのスイカに変身したからビックリ! 
 しかし、スイカ割りをするのにちょうどよいサイズの球が見当たらない。その後、公園でサッカーボールを見つけたのび太とドラえもんは、持ち主に断りなく、勝手にボールをスイカに変えてしまう…! はたしてのび太は人生で初めてのスイカ割りを体験することができるのか…!?

「タマシイム・マシン」

「タマシイム・マシン」

 ママに物置の片づけを頼まれたのび太は、片付けもせず、赤ちゃんの頃のアルバムを見てなつかしんでいた。その後、転んでひざをすりむいてしまうが、ママにそっけない態度を取られたのび太は、自分は大きくなるにつれて粗末(そまつ)に扱われているとなげく。
 幼かったあの頃に帰りたいというのび太に、ドラえもんは「しばらく帰ってみる?」と言い、ポケットから『タマシイム・マシン』を取り出す。これは一種のタイムマシンで、魂(たましい)を抜き出して、一時的に昔の体に移すことができるというのだ。
 さっそくタマシイム・マシンで赤ちゃんの頃の自分の体にタイムワープしたのび太は、自分が何をしてもみんながほめてくれると大よろこび。一方、魂が抜けてしまったのび太を見たママは、パニックになり…!?
(てんとう虫コミックス ドラえもん 13巻「タマシイム・マシン」より)