インタビュー

Q:いよいよ次週、最終回を迎えますが、今のお気持ちをお聞かせ下さい。
僕は今回、相良浩介という役に出会えて本当に嬉しかったです。人はいろいろな価値観を持っているけど、大きな目的を持って進めば一つになれる。そう信じている相良を演じられた経験は、僕にとってすでに宝になっています。それにしてもアッという間でしたね。なんだかもったいない気持ちが大きいです。相良という人物をもっと演じていたいし、彼がさらにいろいろなトラブルに遭遇して、どういうふうに解決していくのかを見たいです。
Q:では、ずばり、堂上病院は変わったと思いますか?

変わり始めた、と思います。でも、完全に目標の病院になったのではなく、「いい病院とは何か?」ということについてようやく模索し始めた、ようやく働いているみんなが考えられる段階になったというところでしょうか。かといって安心かというと決してそういうわけではなく、まだまだ誰かがしっかり手綱を締めてコントロールし、状況を見守っていかないといけないでしょうね。
Q:沢村さんが考えるこのドラマの魅力とは何でしょう。
見ているみなさんも感じていると思いますが、ドラマ全体を包む軽妙な雰囲気がこの作品の一番の魅力ですよね。なにより相良先生って全然説教臭くないんですよ。力づくで物事の白黒をつけるのではなく、相手に気づかせる、考えさせるところがすごいなって思います。夫婦ゲンカと同じで(笑)、はっきり○か×かを決められないことってあるじゃないですか。ギスギスした決着を強引につけるのではなく、見た人に「いろいろなことがあるけど、もうひと頑張りしてみようか」という気持ちにさせるドラマなんだと思います。
Q:確かに相良先生は最近のドラマにはあまりない一風変わった主人公ですね。

「立場が人を変える」という、僕がとても好きな言葉があるのですが、物事は人が何かスキルを身につけたからうまくいくのではなく、その人の中にもともとあったものに光を当て、その人が大きく変わることでうまくいくと僕は思うんです。自分の中でちょっとだけでいいからやる気を出してみるとか、今までうまくいかなかったことを嘆くのではなく「これをやったらどうだろう」と自ずと気づく、そういったことをドラマを見て下さる人がなんとなく感じてくれればいいなと思います。
Q:撮影現場での“ダンディートーク”も話し納めになりますが、いかがですか。
そうですね……やり残したことはないです(笑)。聞けば比嘉(愛未)さんは「うまくかわせるようになった」と言っているそうですが、それはまったくの誤解で、かわしたと思っていながら知らず知らずのうちに巻き込まれていることに気づいてないんですよ(笑)。みなさん誤解されてると思いますが、実は僕のダンディートークには「生きる」という深いメッセージが隠されているんです。下ネタの形を取りながらも「僕たちは生きているんだ」「命って素晴らしい」という生命讃歌を謳っているんです。まぁ、深いといっても2cmくらいの深さですけど(笑)。それはさておき、コミュニケーションツールのひとつとしてこれからも使い続けていきたいですね。
Q:では最後に、最終回の見どころをぜひ教えて下さい!
みなさんご存知の通り、第7話で相良は手術を受けますが、はたしてこの手術が成功するのか、それともしないのか。相良の患者である光太郎くんの生体肝移植は無事うまくいくのか。そして最終的に堂上総合病院はどうなってしまうのか。そこらへんが見どころになってきます。相良は森山先生を信頼して自分の命を預けたわけですが、森山先生はそれをどう受け止めるのでしょうか? どんな人の心の中にも優しい気持ちや温かい思いが必ずあって、そこに光を当てれば芽が出ると信じてこれまでやってきた相良ですが、はたして本当にそうなるのか、それとも裏切られてしまうのか。「北風」と「太陽」、はたしてどちらが勝つのか、答はぜひみなさんがその目で確かめて下さい……。