STORY

2014年11月27日

OPE.8「…待つ」

 ある日、大門未知子(米倉涼子)は「国立高度医療センター」内で、1冊のノートを拾う。それは原因不明の難病「肺静脈閉塞症」で入院している小学生・八田ちひろ(小林星蘭)と、その母・八田和美(堀内敬子)の筆談ノートだった。その記述から、ちひろが生命の危機にさらされていることを読み取った未知子は、総長の天堂義人(北大路欣也)にオペを担当させろ、と直談判する。だが、ちひろは担当医である富士川清志郎(古田新太)が完治不可能と判断し、すでに転院の話もつけたほど、手の施しようのない状態…。富士川だけでなく、ほかの医局員たちもオペの実施に難色を示す。だが、未知子はいつ病状が急変するか分からないちひろを助けたい一心で、無謀ともいえる生体肺移植を提案。脳死肺移植ではドナーが見つかるまでに早くても3カ月を要するため、未知子は悠長に待っていられなかったのだ!

 そんな未知子に医局員たちが呆れる中、天堂はある思惑のもと、ちひろのオペを承認。未知子はドナー捜しに奔走する。だが、生体移植のドナーとして認められるのは患者の親戚のみ…。和美は親戚とは疎遠だと言い、なかなかドナーは見つからない。そんな折、未知子はまたしても、ちひろのノートをセンター内で拾う。不可解に思った未知子がノートをめくると、そこには謎の携帯電話の番号が記されており…!?

 その矢先、ちひろの病状が急変する。一刻も早くオペをしなければ、ちひろの命は絶たれてしまうかもしれない…。待てない未知子は、成功が保障されないオペに踏み切るが、その手を止めざるを得ない異変が突発し…!?

【ゲスト】

  • 八田 邦夫 (石井 一孝)
    「国立高度医療センター」に入院している少女・八田ちひろの父親。ちひろは母・和美から「ちひろが生まれてすぐに事故死した」と聞かされている。
  • 八田 和美 (堀内 敬子)
    「国立高度医療センター」の入院している少女・八田ちひろの母親。女手ひとつで娘を育てている。ちひろの生体移植のドナーとなりうる親戚とは疎遠で、夫・邦夫はちひろが誕生した直後に事故死したと言っているが…!?
  • 八田 ちひろ (小林 星蘭)
    「国立高度医療センター」の入院患者。8歳にして原因不明の難病「肺静脈閉塞症」に。気管を切開して声が出ないため、母・和美とはいつもノートを使って筆談をしている。辞職した談合坂から引き継ぐ形で、富士川が担当医になるが、完治は不可能と診断。未知子がオペを担当することになる。