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2014年10月23日

OPE.3「命を前に根回しもへったくれもない」

 「国立高度医療センター」に、総長の天堂義人(北大路欣也)ですらも一目置く、「日本看護師連合会」の会長・三原雅恵(岩下志麻)が現れた! かつて看護師の地位向上を勝ち取り、“平成版春日局”として医学界にその名を轟かせる彼女が、なぜ同センターを訪れたのか…。それは、重度の子宮頸がんを患った孫娘・三原奈々子(森田彩華)のオペを託すためだった。

 物々しい空気が流れる中、即座に開始される術前カンファレンス――。そこで、大門未知子(米倉涼子)はがんを完全切除すべく、骨盤内臓の全摘出を提案する。だが通常、その術式では排尿・排便機能も失われるため、人工肛門と人口膀胱の造設は避けられない…。奈々子本人も家族もそれを望んではいないため、結局は“ミスタークリーン”と称される外科医長・足柄信太郎(高橋和也)が執刀医となり、子宮以外の臓器を温存するオペが採択される。

 だが、未知子は雅恵を前にして、再び骨盤内臓の全摘出を提案。患者側の希望を無視した術式を自信たっぷりに唱える未知子に、雅恵は「出過ぎた服に出過ぎたマネ」と激怒する! さらに、そこに居合わせた“大奥”こと看護師軍団を率いる看護師長・白木淳子(高畑淳子)も、雅恵の意思を汲んで、未知子には指一本触れさせないと宣言。徹底攻勢の構えを見せる。

 ところが…。術前検査の結果、奈々子のがんは予想以上に進行。未知子が提案した術式以外では、もはやその命が救えないことが判明し…!?

【ゲスト】

  • 三原 雅恵 (岩下 志麻)
    「日本看護師連合会」の会長。かつて「日本医師協会」と互角に渡り合い、看護師の地位向上を勝ち取った“伝説の看護師”であり、現在も“平成版春日局”として医学界から一目置かれている。厳格な性格で、未知子の露出の高い服装や揺るぎない自信に対して難色を示す。また、愛すべき孫娘・奈々子の“人としての尊厳”を守るべく、未知子が提案した術式「骨盤内臓全摘術」を断固拒否する。
  • 三原 奈々子 (森田 彩華)
    三原雅恵の孫。独身。25歳の若さで重度の子宮頸がんを患い、雅恵のツテで「国立高度医療センター」に入院する。執刀医となった外科医長・足柄信太郎を信頼し、術式の選択をはじめ、彼にすべてを託すと宣言する。