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小野川 直樹
[ アーティスト ]

2016.01.30

 

小野川直樹(おのがわ なおき)
[ アーティスト ]

部屋に置かれた観葉植物。白い葉をよく見ると、なんと全て小さな折り鶴で出来ている…その数はなんと、一万羽。生み出したのは、アーティスト 小野川直樹。折り鶴を用いた作品は、海外からも出展のオファーが舞い込むほど注目を集めている。

「落ち葉を見ていた時に“木に生えている葉っぱが折り鶴だったら、どういう風に見えるのかな”と思い付いたので実際に作ってみました。」

5歳から鶴を折っていたという小野川。今や5ミリの鶴まで折ることができる。
小野川にとって、折り鶴の魅力とは…

「フォルムがかっこいいですよね。羽とかクチバシは尖っているのに、背中の部分は丸まっている、そのバランスが好きです。」

折り鶴に人生を注ぐ小野川の作品。そこに込められたデザイン・コードとは…

【遊びで終わらせない】

「折り鶴が、単なる遊びだけで終わって欲しくないと思っています。折り鶴に新しい価値を与え、アート作品にまで高めていきたいです。例えば『Smile』という作品は、色の違う折り鶴を並べ、5歳の頃の自分をモザイク画として描いています。他にも、小さな折り鶴でピアスを作ってみたところ、日本の新たなお土産として海外の方が購入してくれるようになりました。」

折り鶴を愛するあまり、夢に出てくることも…

「鶴の樹を制作している時に、木から折り鶴がはがれ落ちる夢を見ましたね…」