YUTA（ユウタ）
[ アーティスト ]

暗闇に四角やハートなど、様々な光の模様を浮かび上がらせる幻想的なパフォーマンス。生み出したのは、アーティスト・YUTA。

光の模様の正体は、紐の先にLEDライトをつけたポイという道具。
このLEDライトが様々な色に点滅し、それを振ると残像が模様に見える仕組みになっている。

「始めたきっかけは、12年前に旅をしたオーストラリアで見た光景ですね。
公園で女の子が、カラフルな布をつけたポイを回しているのを見て、きれいだな、自分も回してみたいなと思いました。」

子どものおもちゃを華麗なパフォーマンスに進化させたYUTA。
今やイベントやCMの出演オファーが殺到する世界的パフォーマーとして注目を集めている。

「YouTubeで自分のパフォーマンス動画を公開したら、世界各国の人たちが見てくれて、自分のことを知ってもらえるようになりました。普段は世界中を旅しながら、
パフォーマンスしたり、ワークショップでポイの回し方を教えています。」

魔法のように光を操り、暗闇を彩るYUTAのパフォーマンス。
そこに込められたデザイン・コードとは…

【完璧な円】

「観客に対してポイを常に水平で、ゆがみのない円を描かないと、きれいに模様がでないんです。しかも左手できれいな円を描けたとしても、右手の円がちょっとでもいびつだと、全体で見ると不恰好なパフォーマンスになってしまうんです。だから左右の円が対称になるように心掛けています。」

ミリ単位のズレも許されない高度なパフォーマンス。
YUTAには、世界一有名な五つの円を描きたいという夢がある。

「オリンピックにはきれいな五つの円、五輪がありますからね。
開会式で、ポイを使って五輪を描いてみたいですね。」