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レッキンクルーオーケストラ/ELスクワッド
[ ダンスアーティスト集団 ]

2015.10.3

 

レッキンクルーオーケストラ/ELスクワッド
[ ダンスアーティスト集団 ]

暗闇の中、突然現れて踊りだし、そして突然消える…青い光を身にまとった5人のダンサーによる不思議なパフォーマンス。踊っているのは、ダンスアーティスト集団・レッキンクルーオーケストラ/ELスクワッド。

そのパフォーマンスを可能にしているのが、身体中に装着された電飾。
「電飾が点いたり消えたりすることで、突然現れたり突然消えたりすることができるんです。光るタイミングは音楽に合わせて事前にプログラミングされているので、振付や立ち位置を絶対に間違えられない。ダンサーには音楽と光に合わせた完璧な踊りが要求されます。」

常に完璧に踊ることが要求される高度なパフォーマンスは、どのようにして生まれたのか。
「生身のダンスでは絶対にできない、空中浮遊や瞬間移動というようなパフォーマンスが、暗闇と光を使うことでお客さんの目の前で実現できるんじゃないかなと考え出したのがきっかけですね。」

観客を驚きに包む彼らのダンスパフォーマンス。
そこに込められたデザイン・コードとは…。

【無表情での感情表現】

「暗闇でダンサーの顔が見えない中で、どのようにして喜怒哀楽を表現すればいいのかを考えています。ヒントになったのは、日本の伝統芸能“人形浄瑠璃”です。同じ顔の人形を、光の当てる角度をちょっと変えることで、笑わせたり、泣かせたり、怒らせたり、いろんな表情を作っていく。僕たちのパフォーマンスも色んな感情が感じられるように、細かい振付を意識してパフォーマンスしています。」

今や世界中から公演依頼が殺到する彼らのパフォーマンス。どんなステージでも、目指すものは、ただ一つ。

「泣いたり、笑ったり、驚いたり、お客さんの色んな感情を揺さぶっていきたいですね。」