田辺小竹(たなべしょうちく)
[ 竹工芸作家 ]
竹を編んで作られた、高さ1メートル20センチのアート作品。生み出したのは、竹工芸作家・田辺小竹。田辺は120年の歴史を持つ、竹工芸職人の四代目。竹のアートは、田辺が始めた新たな試み。
「私の家には“伝統とは挑戦なり”という言葉があります。伝統を作る為に、常に新しい挑戦をする…それが次の代から見れば、伝統になっていくんです。」
受け継がれてきた技で作りあげる独創的な作品は、海外でも高い評価を受けている。
「アメリカの方に、『とてもアジア的な素材で、凛としていて、ニューアートだ!』と言われました。日本人が感じていないアイデンティティーを、海外からすごく感じてもらえるんです。」
国を越え、見る者の心を揺さぶる作品。そこに込められたデザイン・コードとは…。
【つながり】
「つながりというテーマで作品を制作しています。竹を通して、人と人とのつながりや、自然と人とのつながりを表現したいと思っています。」
流れ落ちる水の轟音まで聞こえてきそうな、作品『水の恵み』で伝えたかったのは…。
「人は水がないと生きていけない、そんな生命のつながりを表現したいと思いました。」
天井と床を無数の竹でつなげた作品『天と地』に込めたのは、「生と死、善と悪といったものは、表裏一体である…。」というメッセージ。海外での更なる活躍を目指す田辺には、いつか叶えたい夢がある。
「その土地の竹を日本の竹と混ぜて作ったり、大きな作品を世界の色々なところでやってみたいという思いがあります。」
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田辺小竹・若宮隆志展 竹×漆 「空海と高野山1200年」
日時:6月24日(水)~ 6月30日(火)
※最終日は16:00閉場
場所:高島屋日本橋店 6階美術画廊
TEL 03-3211-4111
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