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enra
[ ライブパフォーマンスユニット ]

2015.04.04

 

enra(えんら)
[ ライブパフォーマンスユニット ]

四角い物体を右へ左へ…さらには形すらも自在に操るパフォーマンス。そのからくりは、プロジェクターから映し出された映像の前に立ち、それに合わせて体を動かすというもの。生み出したのは、ライブパフォーマンスユニットenraの7人。率いるのは、背景のCG映像を作り出す映像クリエーター、花房伸行。自らの空想が映像のモチーフだという。

「普段自分が見ている風景に空想で何かを付け加えたり、あり得ないような世界を頭の中でミックスするのは好きですね。ステージ上で体現してくれるパフォーマー6人の本職は、武術家やジャグラーなど様々です。パフォーマーの6人は、キレのある動きやスムーズな動きに加えて、映像に合わせてピタッと動きを止めるタイミングなど、人間離れしたところがあると思っています。」

映像と肉体の寸分違わぬコラボレーション。そこに込められたデザイン・コードとは…

【観客の想像力】

「例えば車の形が出てきた場合、それは車にしか見えないと思います。でも、ただの四角が出てきてパフォーマンスを合わせると、見ている人は“この四角は何だろう”という風に感じられると思うんです。作品のストーリーはありません。“見る人に作品の解釈を委ねる”というパフォーマンスをしています。作品『primitive』…現実感のあるリアルなCGではなく、無機質な四角い物体をたくさん出すことで、全体的に“非現実的な世界感”を持たせています。また、全世界の人に理解してもらいたいので、言葉には頼らないで作ろうと思っています。見て単純に“すごい”“楽しい”と感じて欲しいんです。」

世界各地で公演を行い、高い評価を得てきたenra。次なる目標とは…

「コメディーはやってみたいですね。スベったら立ち直れないですけどね。」