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城所 ケイジ
[ チェーンソーアーティスト ]

2014.09.06

 

城所ケイジ(きどころけいじ)
[ チェーンソーアーティスト ]

深い森に覆われた山の麓でチェーンソーを操り、熊・鹿・フクロウなど多くの動物を木材から作りあげる、チェーンソーアーティスト、城所ケイジ。
作品のこだわりは動物が持つ「曲線美」。木の特性を生かし表現していく。

「動物の筋肉を作っていく場合、木目が丁度筋肉に合わせたように非常に美しいラインを出してくるんです。木の美しさを表現するにおいて動物を作るということは非常に適しているんです。動物たちは“生きるために必要な筋肉”=“非常に美しいカタチ”を備えているので、それをデザインの中に生かしています。」

城所がこれまで生み出した作品は実に3000体以上。その1つ1つに込められたデザイン・コードとは…

【森の再生】

「木は使っていかないと森の再生にならないんですね。チェーンソーアートを続けていくということは、木を消費しながら新しい木を植えたり不要な木を切ったりすること。そうすると山の中がどんどん活性化していくんです。」

城所が目指すのは「森の再生」。作品を感じてもらうだけでなく、山の活性化や自然の大切さを訴える。

「まずは子供達に木の良さというものを伝えていきたいです。そして水や空気を作りだす山には少しでも長く緑のままであってほしいですね。」