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木下 和美
[ 石鹸デザイナー ]

2017.11.18

 

木下和美(きのした かずみ)
[ 石鹸デザイナー ]

光輝く青い宝石…ではなく、実は石鹸(せっけん)。
生み出したのは、ユニークな石鹸を作る石鹸デザイナー 木下和美。

「元々、手作り石鹸の優しい泡の感触や香りが好きで作っていました。香りや使用感だけではなく、“見た目も楽しめるものを作りたい”と思って、ユニークな石鹸を作り始めました。」

本物にしか見えないカットされたバナナも…石鹸。

「手で石鹸をバナナの形に整えて、側面にナイフで太い切れ込みと細い切れ込みを入れて、バナナの質感を再現しています。カットした断面も、爪楊枝で小さな穴をあけ、細かく色付けすることでそっくりに作り込んでいます。」

石鹸で直径16センチのタルトケーキまで再現する木下。
その作品に込められた、デザイン・コードとは…

【表面の質感を再現】

「色と形だけじゃなく表面の質感まで作ることで、よりリアルな作品に仕上がります。」

石鹸で作られたバラ。その花びらの表面には…

「薄く伸ばした石鹸に手のしわを押し付けることで、本物の花びらのような筋を再現しています。」

石鹸の原液を泡立て器で泡立ててから固め作ったのは…ロールケーキの石鹸。

「泡だて器で泡立てると小さな空気が入るので、固めた時に本物のスポンジのようなふんわりした見た目になります。」

お腹は満たさないが、心を満たしてくれる木下の石鹸。

「可愛い石鹸があると楽しい気持ちになったり、元気が湧いてくるので、無いと生きていけないですね。」