大村雪乃（おおむらゆきの）
[ アーティスト ]

渋谷のスクランブル交差点や横浜のみなとみらい、神戸、すすきのなど実在する夜景を丸シールのみで表現する、アーティスト大村雪乃。

「丸シールって見た目もかっこいいし、丸い形が好きなんです。シールを貼る瞬間がすごく楽しいので夢中になれます。小さい頃から横浜に住んでいて、ずっと見てきた景色イコール“夜景”というのが頭から離れなくて…」

丸シールを張り合わせて作る幻想的な夜景。そこに込められたデザイン・コードとは…

【錯覚】

「私の作品って、人の目の錯覚を利用して表現しているんです。夜景は近くでよく見ると1つ1つの明かりの点に過ぎないと思うんですが、シールも同じように1つの点ですよね。
“夜景”イコール“すごくきれいなもの象徴”だと思うんですけど、それが100円で買えるシールだけで作れるんです。」

色の限られた丸シールで、大村が編み出した色づけのテクニックとは…。

「シールの上に、さらに白い小さなシールを重ねて貼っていくことで、遠くから見ると微妙な色合いを表現できるんです。丸シールだけで夜景を表現するって、老若男女誰が見ても分かりやすい、いい手法だと思っています。」