カミハサミ(かみはさみ)
[ ペーパーアーティスト ]
やぐらや、敵の侵入を防ぐ跳ね橋など砦(とりで)をモチーフにしたミニチュア模型。
これを真上から見ると…漢字の「砦」になる。
生み出したのは、紙を使って文字を立体的に表現するペーパーアーティスト カミハサミ。
作る時にもっとも重視するのは、文字がしっかり認識できるかどうか。
「紙で作った模型を、字の形の邪魔にならないように置くことを第一に考えます。」
年賀状用に作った「寿」の文字には、鶴、松、干支の申(サル)などのモチーフをちりばめた。
「お正月のめでたい模様を組み合わせるともっとめでたい感じが出せるなと思って付けてみました。」
自由な発想で文字を楽しむカミハサミ。
その作品に込められた、デザイン・コードとは…
【文字の意味をグラフィック化】
立体的にすることで、「漢字」の意味をわかりやすく伝えるカミハサミの作品。
「層」は…
「真上から見ると『層』という字なんですけど、側面を見ると地層になっている作品です。
遊び心で地下鉄や水道管もつけています。」
「曲面」は…
「“曲がっている面”を表現するためにパスタを練る機械を紙で作り、そこから『曲面』の文字がニョロッと出てきているようにしました。」
「紙を使うこと」にこだわる理由は、いたってシンプル。
「紙を触った時の“ざらっ”とした質感が好きなんですよね。紙のざらざらフェチですね。」