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浅井 宣通
[ アーティスト ]

2017.06.03

 

浅井宣通(あさい のぶみち)
[ アーティスト ]

一瞬にしてメイクが施され、彩られる女性の顔。
さらに…その顔は不思議な変化を遂げていく。
これは、顔にCG映像を投影する「リアルタイム・フェイス・トラッキング&プロジェクション・マッピング」という技術。
手掛けたのは、アーティスト 浅井宣通。
三方向(正面・右・左)から撮影した写真を繋ぎ合わせ、その顔を下地にCGを制作。
顔が動いても映像が自動で追跡できるようにプログラムすることで、繊細な動きにも対応できるようになっている。
顔をスクリーンにするという奇抜な手法が評価され、シャネルやブルガリといった一流ブランドからもオファーを受ける浅井。
その作品に込められたデザイン・コードとは…

【顔はヌード】

「顔というのは一番のヌードだと思います。人種とか年齢、性別、感情、隠せないその人のすべてが顔に現れている。顔というのはものすごく強力な表現力を得られると思います。」

だからこそ浅井は、壁に写しても成立する作品をあえて人の顔に投影する。
『花鳥風月』という作品では…

「蝶が来て、そこからカワセミという日本の鳥になって、夜になると夜桜が散って、水面に月が浮かんでいる…そんな表現をしています。」

最近では、『INORI -PRAYER-』で、激しく踊るダンサーとのコラボレーションを成功させた浅井。

「顔で表現できないことはないと思います。顔に不可能はない。」