スタジオスルメ(すたじおするめ)
[ デザインユニット ]
短針が蝶、長針が木の枝になっている時計。針が重なると…蝶が枝にとまっているように見える。生み出したのは、スタジオスルメ。メンバーは菊池 光義と増田 佑佳の二人、デザイン競技会で受賞するなど、いま注目のデザインユニット。
「時計を見る時、時間に追われていることが多いと思うんですけど、この『とまり木の時計』を見ることで、癒しの時間に感じてもらえたらうれしいですね。」
日用品に一工夫加えるデザインが得意な二人。
例えば一輪挿しと貯金箱を合わせた作品『一輪差しの貯金箱』は…
「貯金箱はお金が入っているので、人の目につくのは抵抗があると思うんです。
でも、実際に花も生けられる一輪挿しの形にすると、貯金箱と気づかれないので人前でも堂々と置けると思い作りました。」
使えば使うほど味が出るというスタジオスルメの作品。
そこにこめられた、デザイン・コードとは…
【形が変わる→行動も変わる】
「モノの形を少し変えるだけで、使う人の行動も変わると思います。」
使い手の行動まで変えていきたいという二人の作品。
ツノの形をした木製のタオル掛けは…
「茶色いタオルを掛けると、鹿の頭のように見える作品『ホーンラック』です。タオルがきれいにかかっていない時や使い終わった後に、きれいに掛けなおしたくなると思うんですよね。他にも、座るとしっぽが生えたように見える椅子『しっぽチェア』は、大人も子供も座るだけで笑顔になると思いますね。」
ユニット結成5年。他人の行動を変えてきた二人の関係にもある変化が…
「最近、僕が増田にプロポーズして、結婚することになりました。公私混同かもしれませんね。」