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現代美術二等兵
[ アートユニット ]

2016.11.12

 

現代美術二等兵
(げんだいびじゅつにとうへい)
[ アートユニット ]

一見、普通のダルマ…よく見ると髪型がリーゼントになっている。生み出したのは、現代美術二等兵。若手の登竜門とされるコンテストで、一躍その名を知らしめた籠谷シェーンと、ふじわらかつひとのアートユニット。

「普通のダルマの頭を見ていたら、オールバックに見えたんです。だったら、もっと不良っぽくしてみようと思って、リーゼントのダルマを作ってみました。」

『ナスカの夏、ペルーの夏』という作品は、ナスカの地上絵の形をした蚊取り線香。身近なものに独特なアレンジを加えた作品を彼らは、こう呼ぶ。

「“駄美術”と呼んでいますね。駄菓子のようにちょっと安っぽいけど、楽しい作品という意味を込めて呼んでいます。」

親しみやすさを感じさせる「現代美術二等兵」の作品。そこに込められたデザイン・コードとは…

【美術の敷居を下げる】

「美術って聞くと“とっつきにくい”というイメージを持たれることが多いと思うんですよ。そのイメージを変えたいと思って作品を作っています。」

お箸の柄に人型の彫刻が施された作品は…

「僕らは美大出身なんですけど、その当時、周りの人から“アートでメシが食えるか!”と言われていたんで、皮肉混じりにアートな箸でメシを食べられるようにしました。」

ダンベルがこけしに見えるように絵を描いた作品『こけしアレー』は…

「こけしとして飾ってもダンベルの形をしているので不細工だし、ダンベルとして筋トレしても、こけしで筋トレしているみたいでかっこ悪い。こけしとダンベルを合体させたことでどちらも中途半端という作品です。」

ユニークな作品を作り続けて25年の現代美術二等兵にとって、一番の褒め言葉は…

「僕たちの作品を見た人が“こんなんだったら自分でも作れるな、作ってみようかな”って言ってくれたらうれしいですね。」


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現代美術二等兵 個展 「若気の至り~駄美術は25歳~」
ゲスト作家:木内貴志
日時:2016年11月22日(火)~12月3日 (土)※日曜・月曜休廊
11:00~19:00 (最終日は17:00まで)
場所:VOICE GALLERY pfs/w (ヴォイスギャラリー)
京都市下京区富小路通高辻上ル(仏光寺通下ル)筋屋町147-1
TEL:075-341-0222
HP:http://www.voicegallery.org/
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