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れなれな
[ 画家 ]

2016.10.15

 

れなれな
[ 画家 ]

黒板に描かれた、世界遺産モン・サン・ミッシェルの絵。
描いたのは20歳の画家、れなれな。高校時代、学校の黒板に遊びで描いた絵がネット上で大きな話題になった。

「高校3年生の卒業間近に学校に忘れ物をして、取りに行こうとしたんです。でも登校するには制服を着なきゃいけない決まりがあったので、休日だったし、どうせ着替えていくんだったら思い出残しに黒板にでも絵を描くかといって描いたのが最初です。」

その描き方にはある特徴が…。

「消して描くという描き方をしています。一度黒板をチョークで白く塗ってから黒板消しとかで黒く抜いていく作業です。チョークは他の色を使おうとは今のところ思っていないですね。今は白1色でと決めています。」

黒板に白一色で描くれなれなの作品。そこに込められたデザイン・コードとは…

【ゲームの世界】

「昔からすごくゲームが好きでした。背景に描かれている、現実にはないぐらい綺麗な世界に近づけられたらと思って描いています。」

れなれなの手にかかれば、見慣れた新宿の風景もゲームの世界のようになる。

「チョークは粉だからすごく伸びやすいんです。そうして白一色で描くことによって出てくる幻想的な雰囲気とか空気感が好きなのでそこにこだわっています。」

時には1日12時間以上も描き続けるというれなれな。最大の敵は…

「一番妨げになるのは空腹ですね。空腹には耐えられないので(笑)。」