金武　武（かねたけ　たけし）
[ 花火写真家 ]

不思議な赤い模様…正体はなんと、花火。
撮影したのは、金武　武。一切加工はせずに不思議な花火の写真を生み出す花火写真家。

「花火師さん達が、何ヶ月もかけて一発一発きれいに作った花火だから、合成なしできれいに撮ってあげたいと思っています。」

シャッタースピードやピントの調整方法を研究し続け、
10年かけて編み出した独自の技法。金武が伝えたいのは…

「日本の花火は、色が豊富なんです。僕の写真を見てそのことに、みなさんが気づいてくれたらうれしいですね。」

36年間、花火を撮り続けてきた金武。その作品に込められたデザイン・コードとは…

【一瞬に3年】

「僕は一瞬の花火に3年以上かけて写真を撮っています。花火のことが分かっていないと、なかなか良い写真が撮れないんです。だから“1年目が下見、2年目が試し撮り、3年目が本番”というふうに撮影しています。」

虹色に輝く花火は…

「この花火が撮りたくて山梨県に通って、3年目で撮れた写真なんです。」

星空と花火は長野県で…

「星空と花火が撮りたくて、4年間は場所探し、5年目に試し撮り、6年目にようやく撮れました。」

週に一度は花火大会に足を運ぶ金武には、究極の願いがある。

「僕は、花火になりたいんです。夜空に“ドン”と開いて、みなさんを楽しませて消えていく、素敵な人生だと思いますね。」