松本壮由(まつもとまさよし)
[ バルーンアーティスト ]
風船で作られたフラミンゴ。羽の細部まで作り込まれている。
生み出したのは、松本壮由。風船だけで緻密に作った生き物がネット上で話題になり、
イギリスBBCから取材を受けるなど海外からも注目されるバルーンアーティスト。
「いろんな種類の風船を組み合わせて作っています。一番時間がかかった作品は、イグアナです。70本の風船を使い、6時間かけて作りました。」
色違いの風船を何本も編み込むことで、複雑な表現を生み出す松本。作品「カエル」の目には、ある独自の技法が…。
「黒色と金色の風船を一つずつ作ります。そして黒い風船を金色の風船の中に押し込み、押し込みきったら金色の風船の空気を抜く…そうすると目になります。」
これまで風船で100種類もの動物を作ってきた松本。その作品に込められたデザイン・コードとは…
【キモかわいい】
「僕は昆虫やは虫類のように気持ち悪いといわれている生き物が好きなんです。そういう生き物も“見方によってはかわいいんだよ”ということを風船で伝えたいです。」
そのため、敬遠されがちな生き物をあえてモチーフにすることも。
「アオムシも結構苦手な人が多いと思うんですが、風船で作るとかわいさが足されて、
キモかわいい感じになりますね。」
完成までに6時間かかる力作もあるが、最後は意外にも…
「結局は割っちゃいます。部屋がそんなに広くないので、とっておいてもかさばってしまいますから。」