黒田 翼(くろだ つばさ)
[ 手芸作家 ]
毛糸の〝ぽんぽん″で作られた熊のブローチ。
作ったのは…若い女性を中心に人気の手芸作家、黒田翼。
2月に出した〝ぽんぽん″の作品集がベストセラーになるなど、いま注目を集めている。
作品の特徴でもある、複雑な模様の作り方とは…
「模様になるように数色の毛糸を巻いていきます。順番を考えて層にしていき、ハサミを入れて広げると、模様のある丸いぽんぽんが出来上がります。元々その色の毛糸を使っていて、あとから色を付けることはないですね。」
出来上がった〝ぽんぽん″をハサミでカットし、動物の顔に仕上げていく。
「丸いぽんぽんの段階で何となく表情があり、そこから動物の顔の形を発掘していく感じですかね。」
あらゆるものを〝ぽんぽん″で再現する黒田。
その作品に込められた、デザイン・コードとは…
【ぽんぽんパワー】
「丸いものって人の目をくぎ付けにするパワーがあるんですよね。」
〝ぽんぽん″にすることでどんなモチーフもかわいく見えるという黒田。
動物だけでなく、なんとパンや野菜まで〝ぽんぽん″で作る。
「普段ブロッコリーを見てかわいいなと思わないかもしれないですけど、毛糸でできていると“ブロッコリーかわいい!”ってなりますよね。」
リアルな作品には決して出せない魅力が〝ぽんぽん″にはあるという。
「いびつなものや崩れているものでも、自分の手で作るとかわいいと思えるんです。そういうところを知ってもらえたらいいですね。」