2007/09/23 第34話「時の間のピアニスト」

 クラーケンイマジンが過去へ飛ぶことを拒絶したピアノの男(諏訪太朗)は、ただピアノを弾いているだけ。良太郎(佐藤健)が男に何を望んだのかと聞いても、イマジンが再び現れるのを待つ、と言うだけで答えようとしない。

 ピアノの男は病院の前にやってきては日々どこか一室を見上げている。誰か気になる人間でもいるのだろうか?
 良太郎と侑斗(中村優一)は、男が見上げる病室に入院している奥村(尾関伸嗣)の友人を装って見舞いに。ピアニストだった奥村は3年前の事故で意識不明の状態が続いていることを知る。

 そんな奥村とピアノの男との関係は?ウラタロス(声・遊佐浩二)が良太郎に憑依、いっしょにピアノを弾くなど男の気持ちをつかもうとするが、結局失敗。何もわからずに終わってしまう。
 それどころか男を知っている人間がどこにもいない、名前すらもわからなかった。生きていながら知っている人、覚えている人がいない…まるで“桜井侑斗”と同じだ。記憶さえ残っていれば、例え過去が壊れてももう一度時間を作る。そんな大切な記憶を消費してまで変身するなんて…。良太郎は侑斗に珍しく詰め寄る。

 クラーケンイマジンがピアノを持って現れた。良太郎は電王ロッドフォームに変身、イマジンと戦うが、今度は男がイマジンを過去へと飛ばしてしまった。どうやら奥村が眠る病院の外でピアノを弾くことが望みだったらしい。
 人との付き合いを断ち、ピアノの世界に閉じこもっていた男。その彼が弾くピアノにピアニストの奥村は心打たれ、いつしか2人はピアノを通して強く結ばれていった。そして奥村はピアニストとして新たな成功をつかもうとした瞬間、事故にあい意識不明となってしまった…。

 そんな2人が初めて出会った過去で戦うロッドフォームとクラーケンイマジン。イマジンを倒したものの、暴走し何体ものギガンテスが出現。多くの建物、人々が失われてしまう。が、デンライナーを駆使しギガンテスを殲滅。すべては元通りに回復する。
 しかし、ピアノの男だけは違った。彼を覚えているのは眠ったままの奥村のみ。覚えている人間が存在しなければ、ピアノの男が存在する意味がない。そうやって時間の中からこぼれ落ちてしまうこともある、とオーナー(石丸謙二郎)も言い放つ。

 ピアノの男を時間からこぼしてしまった。ショックを受ける良太郎だったが、なんとピアノの男がデンライナーに乗ってきた。時間からこぼれた人間は誰かが記憶を取り戻すまで旅をするという。ということは、奥村が目を覚ませば…。良太郎はわずかながらも希望を取り戻すのだった。

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脚本:小林靖子
監督:長石多可男
アクション監督:宮崎剛