放送内容

2015年3月8日

2015年3月8日(日) あさ9時より放送
【BS朝日】
2015年3月14日(土)ごご5時30分より放送
2015年3月15日(日)よる11時より放送
東北から響け!(2)宮沢賢治のイーハトーヴ交響曲

岩手県を代表する文学者・宮沢賢治。病と闘いながら、美しい作品を残したが原稿は全く売れず、無名で死去、享年37。しかし賢治の作品は後世に大きなメッセージを残しました。今回は巨匠・冨田勲が賢治作品をテーマに作曲した「イーハトーヴ交響曲」を、現地で活躍するアマチュア合唱団や郷土芸能の方々と共に、花巻弁での賢治作品の朗読を交えながらお送りいたしました。
♪冨田勲、佐渡裕(指揮)、シエナ・ウインド・オーケストラ 他

出演者 冨田 勲  とみた いさお/作曲家
1932年東京生まれ。慶應義塾大学在学中から作曲家として多彩な分野で活躍をはじめ、74年にはシンセサイザーによる「月の光」を発表してビルボード誌の第1位を獲得し、さらに日本人として初めてグラミー賞にノミネート。以後発表するアルバムは次々に全世界で空前のヒットとなる。最近では、宮沢賢治の作品世界を題材にし、ソリストに“初音ミク”を起用したことでも話題の「イーハトーヴ交響曲」の初演が大成功をおさめた。

藤原 幸子  ふじわら こうこ/語り部
幼少の頃、宮沢賢治童話を主とした子供たちによる演劇活動をしていた。花巻賢治子供の会に参加したことにより賢治の世界に興味を覚える。以来婦人学校を終了した仲間と作品の舞台と思われる地を訪ねたり、賢治研究者の方々と交流するうちに更に憧憬が深まり作品の中の温かい花巻の方言を残し伝えてゆかなければと強く思うようになる。昨今は賢治祭での詩の朗読や風のセミナーでの読み聞かせ、賢治の広場での研修を兼ねた花巻弁での朗読会を行っている。

混声合唱団イーハトーヴフレンズ
岩手県出身の声楽家・合唱指揮者、太田代将孝氏により編成された特別合唱団。「地元にしか出せない賢治の言葉と風景を歌声にのせて」をテーマに、昨年行われたイーハトーヴ交響曲花巻公演の出演者を中心とした地元合唱団、盛岡・宮古・東京を拠点に活動する混声合唱団イーハトーヴシンガーズにより編成。児童合唱はイーハトーブ子ども合唱隊と盛岡市立緑が丘小学校有志。
合唱指揮 太田代将孝
音楽スタッフ 玉山朱美・佐藤司美子

原躰剣舞保存会  はらたいけんばいほぞんかい
慶応元年(1865)に岩谷堂の増沢剣舞から伝えられた稚児剣舞。原体地区の小学生が伝承し、戦中及び終戦後の一時期中断したもの昭和34年に本格的に再開されている。その直後旧石原小学校で高学年を対象として伝承活動が取り入れられ、統合された田原小学校へと受け継がれて現在に至っている。
近年は田原保育所でも伝承活動を行っており、伝承活動の継続は、芸能の保存、伝承にとどまらず、子供達の情操教育、世代を越えた交流、子供たちの同士の交流の機会の創造にもなるなど青少年の健全育成にも寄与している。大正6年(1917)に江刺を訪れた宮沢賢治の長編詩により全国的に知られており、県内外はもとより海外でも公演している。昭和43年に原体地区民全員による後援会が発足しており、昭和48年に市無形民俗文化財(旧江刺市)に指定されている。

佐渡 裕  さど ゆたか/指揮者
故バーンスタイン、小澤征爾らに師事。1989年ブザンソン指揮者コンクール優勝。現在パリ管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ケルン放送交響楽団、ロンドン交響楽団など、世界の一流オーケストラを毎年多数指揮している。2015年9月よりオーストリアを代表するトーンキュンストラー管弦楽団音楽監督に就任する。国内では兵庫県立芸術文化センター芸術監督、シエナ・ウインド・オーケストラ首席指揮者を務める。最新刊は2014年10月発売「棒を振る人生~指揮者は時間を彫刻する~」(PHP新書)。
オフィシャルファンサイト http://yutaka-sado.meetsfan.jp

シエナ・ウインド・オーケストラ
1990年に結成されたプロフェッショナルのウインド・オーケストラ。首席指揮者に佐渡裕を擁し、最近では宮川彬良や宮本文昭など多彩な指揮者を迎えるなど、よりいっそう充実した活動を全国各地で展開している。テレビ朝日系列「題名のない音楽会」をはじめとする各メディアへも出演。エイベックス・クラシックスから多数リリースされているCDやDVDの大ヒットで注目を集めているほか、文京区や学校法人尚美学園と提携し、地域と密着したユニークな活動も展開している。

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