日本伝統音楽の魅力を改めて確認する「再発見！ニッポン」シリーズ。第3弾となる今回は、尺八の人気奏者、藤原道山さんをお招きし、「日本音楽の三要素」を西洋楽器との比較や日本の古典芸能を通じて学び、尺八にみる日本の美学に迫りました。トークゲストには「声に出して読みたい日本語」でおなじみの教育学者で作家の齋藤孝さんです。
♪藤原道山、齋藤　孝、斎藤和志(Fl)、亀井広忠-能楽囃子-　　他

○藤原道山　　ふじわら　どうざん／尺八演奏家 10才より尺八を始め、人間国宝・山本邦山に師事。東京芸術大学大学院音楽研究科修了。2001年CDデビュー。自身の活動と並行して、映画・CM音楽への参加、舞台音楽を手掛けるなど、幅広い音楽活動を展開。現在、東京芸術大学音楽学部邦楽科尺八専攻講師として後進の指導も積極的に行っている。藤原道山×SINSKEコンサート『オペラ』4月27日福岡を皮切りに、長野・熊本・大阪・愛知・東京・北海道にて全国ツアーを開催。
藤原道山オフィシャルサイト　http://www.dozan.jp

○齋藤　孝　　さいとう　たかし　／明治大学文学部教授 1960年、静岡生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程等を経て現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。

○斎藤 和志　　さいとう　かずし／フルート奏者 東京藝術大学卒。神戸国際フルートコンクール第4位、日本音楽コンクール第1位。びわ湖国際フルートコンクール第1位など。東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者。東京シンフォニエッタ副代表。クラシック音楽のみならず、ジャズやその他さまざまなジャンルの音楽、映像、舞踊、美術などとのコラボレーション、また自身作曲・編曲も行い、即興演奏も含め、異常に幅広いレパートリーを持つ「フルート界の奇行師」。

○亀井広忠　　かめい　ひろただ　／能楽師葛野流大鼓方 父は葛野流家元で人間国宝の亀井忠雄、母は歌舞伎囃子田中流前家元・九世田中佐太郎という鼓の家の長男。父、及び故八世観世銕之亟に師事。6歳の時『羽衣』で初舞台を踏む。新作能や復曲能を多数作調。2004年ビクター伝統文化奨励賞、2007年第14回日本伝統文化奨励賞を受賞。弟の田中傳左衛門・傳次郎と共に、囃子方の立場から能と歌舞伎の新しい可能性を追及する三響會を主宰。