我々が始めて高知中央高校のラグビー部と出会ったのは2009年の春のことでした。
部員達はカメラに物怖じせず、とにかくはしゃぎ、騒ぎまくる・・・
当初の印象は、とにかく“やんちゃ”な生徒が多いなというものでした。
しかし彼らは決して人との間に壁を作らず、いつも素の自分達を私達にさらけ出してくれました。面と向かって話してみると、驚くほど素直で純粋な子が多いことにも驚かされました。
かつてはいわゆる“ワル”と見られていた彼らを変えたのは、やはりラグビーであり、ラグビーを通して彼らに多くのことを教えていく大八木さんの存在だと思います。
大八木さんは彼らに対して真剣に怒ります。しかしそれは「怒ることによって自分が生身の人間であることを生徒に認知してもらうため」だといいます。
インターネットが普及し、バーチャルな世界で人間関係を作ることに慣れた今の子供達からすると、顔を付き合わせ本気で怒られるいう経験は、とても貴重なことなのかもしれません。
確かに春、夏、秋、冬と月日を重ね彼らの活動を追っていくと、明らかに当初と顔つきが変わり、真剣にラグビーに取り組んでいく姿になっていくのがとても印象的でした。
残念ながら高知中央高校は2010年の花園で、悲願だった1勝には届きませんでした。
しかしこの1年間で彼らは勝敗よりも大事なものを得たのだと思います。
そして敗戦の悔しさをバネに、さらに成長した彼らが2011年の花園で大暴れしてくれることを心から期待しています。
(ディレクター 木原 均)

